嫌な気分になると、すごく嫌ですよね。
なに当たり前なこと言ってるんだって感じですけど、そう思うことがよくあります。
例えば、人間関係においての心配事。仕事だろうがプライベートだろうがたまたま居合わせた人だろうが、人との関わりは避けられません。そこで生じる嫌~な気持ち。
相手は何も嫌なことを言っていないのに、「嫌われるんじゃないか」と不安になる。むしろ好意的な反応をしているのに、その言動には裏があるんじゃないかと疑ってしまう。
「大人の対応をしただけじゃないか?」
「みんながいる手前、悪く言えなかったんじゃないか?」
「本当はウザイと思っているんじゃないか?」
とにかく嫌われるのが怖い。否定されたらどうしよう。傷ついて生きていけないかもしれない。そんな思い込み。好きな相手であればその度合いはグググーンと高まります。
恐れや不安から、胸がドキドキしたり体が熱くなったり。全身が不快感に支配されて、冷静に考えられなくなってしまいます。場合によっては身動きが取れなくなってしまうことも。
「あんなこと言わなきゃよかった」
「もっとうまく振る舞っていたら……」
寝る前に「あのときああ言えばよかった」と思い出して、寝つけなくなる。嫌な気分が悪い考えを生み出し、ぐるぐる頭の中を回り続ける。
そんなとき、あなたならどうしますか?
「嫌な気持ち」の正体は?
嫌な気持ちと一言に言っても、その内容はさまざま。
「不安」「イライラ」「自己嫌悪」「恐怖」「落ち込み」などなど
これらの気持ちが生じる背景によっても対処法は変わってきます。
嫌な気持ちを解消する方法はいろいろあります。『いやな気分よ、さようなら』というドンズバな書籍もあります。
認知療法的なアプローチはかなり効果的で、習慣化することができれば、きっと嫌な気持ちに支配されることは少なくなるでしょう。
だけどやっぱり不快感がなくなるわけじゃない。
「この嫌な感じは一体なんなんだ」
そんな疑問から、嫌な気持ちを詳しく分析してみたりして。そうやって私なりに分類した「嫌な気分」は、サイドバー下部のタグにまとめています(スマホでご覧の方は一番下までスクロールしてみてください) 。
まだまだ作成途中で、うまく整理できていないのですが、「このモヤモヤはこういうことなのかな」と自覚することで、ちょっと気持ちがスッキリします。嫌な気分は解消しなくても、漠然とした不快感に取り込まれるよりはましになる。
それでもやっぱり気になります。
「この嫌な感じは一体なんなんだ」
もうどうしようもなく嫌なんですよ。どんなにスッキリ言葉で説明できても、嫌なものは嫌。消し去りたいけど、消せない。この嫌なヤツの存在意義って一体なに?
そうして私は試みました。
「この嫌な感じを感じてみよう」
ええ、そうです、こんなふうに思えるときの「嫌な感じ」は軽度のものです。本当に「嫌な感じ」でしんどいときにはそんな余裕なんてありません。その苦しみに押しつぶされそうだから悩んでいるわけで。でも、同じ状況・条件でなくとも、何かしらのヒントはあるはず。
というわけで、嫌な感じをじっくり味わってみた結果、わかったこと。
「嫌な感じ」はめちゃくちゃ嫌だけど、生命を脅かすものではない。
場合によっては、自分の命を絶つ選択をしてしまうこともあるわけですが、基本的にはこの「嫌な感じ」が自分を守ってくれているのだなと思えたのでした。
「嫌な感じ」は失敗しないための指針
「反省しても後悔しない」
そんな言葉があります。本当にそうだなぁと思います。
私なりの言い方をするなら、「後悔しない」というより、「いつまでも同じことをグジグジ考えない」。後悔すること自体は悪いことではありません。後悔するからこそ、次は失敗しないようにしようと思えますもんね。そんな適切な振り返りが「反省」。(二度とチャンスがない、決して取り戻すことのできない悲しみに伴う後悔もあるわけですが、それはまた別の機会に)
こういうふうに考えられるのは、「嫌な感じ」があるから。この「嫌な感じ」を取り去りたい、もうこんな「嫌な感じ」は味わいたくない。だから、学ぶ。
「なにが問題だったのか?」
「自分はどう変わればよいか?」
失敗と向き合うのはしんどいけれど、同じ過ちをくり返さないために考える。そうして我らは成長するのである。
とかドヤ顔で言われると萎えちゃうんですけどね。
失敗から学べるなら、それにこしたことはありません。ただ、なんと言いますか、落ち込んでいるときに正論で諭されてもつらいだけだし、一生懸命に考えすぎて余計に話がこじれることもあるので、一旦放置しておくのもいいと思います。いつまでも「ああすればよかった、こうすればよかった」と考え続けてしまう人は特に。
「嫌な感じ」をこねくり回すと、どんどんどんどん「嫌な感じ」は大きくなっていきます。だから、手を触れず、そのままの姿を鑑賞するつもりで。その醜さを愛でることができたら最高です。
かなり難しいですよね。私はすぐコネコネしちゃいますからね。ひどいときは、口に入れてモグモグします。いつまでも味わい続ける。まずいのに。「美味しいものを美味しいと感じられるように苦みを知っておくのだ」みたいな意識もあり。
まぁ、それも一理ありますよね。ただ、まずいものばかり食べ続けて、美味しいものを食べる前に死んじゃったら、それまでの苦労が水の泡なので、ほどほどに。
私が傷つかずにすむように「嫌な感じ」は発動する
「あんなこと言わなきゃよかった」
「もっとうまく振る舞っていたら……」
そうやって悩んでいるときの私は、大抵「考えすぎ」「思い過ごし」です。相手は大して気にしていない。
もし相手に嫌われたとしても、まぁそれは仕方ないことですね。すべての人に好かれることはありません。反対に、誰かに嫌われたからと言って、全員に嫌われることもありません。すぐには出会えなくても、絶対に通じ合える人はいると私は信じています(出会えないまま終わる可能性もある)。
生きている限り「嫌な感じ」と遭遇することは多々あるわけですけれども、彼はそんなに悪い奴じゃない。「嫌な感じ」が生み出すネガティブ思考は、不安を予期することで、問題が起きたときのダメージを軽減してくれます。「嫌な感じ」 自ら悪役に徹することで、私を守ってくれているのです。あぁ、なんて健気なの!
嫌な気分になるのはめちゃくちゃ嫌だけど、それは彼がいい仕事をしている証拠。
「嫌な感じ」よ、グッジョブだぞ!
そうやって広い心で受け入れてあげられたらなと思います。
できる気はしませんけどね。
【いろんな解消法を試してみよう】
「モヤモヤ整理法」カテゴリでも、嫌な気分とさよならするための方法をご紹介しています。
ナミさん、まさに…!まさにこれです。
ただいまこねくり回して辛くなっています。
どうしてわたしはこんなに生きるのが下手なんだろう、と嫌になります。
でも、しんどくなって、息をするのが辛くなったら、ナミさんのブログへ来ます。しんどくても、生きよう、生き抜こう、と思えます。
がんばりますね。
ありがとうございます。