うつ気味で「しんどい、休みたい」と思ったとき、休むか否かの判断はすごく難しいですよね。
「つらい、休みたいなんて、甘えているだけなんじゃないか」
「病気を理由に、サボる言い訳を探しているだけなんじゃないか」
「自分は怠け者のダメ人間だ」
こんなふうに、自分を責める考えが頭の中でぐるぐるしだすと、さらにつらくなります。
今日は、しんどいけど休むことに後ろめたさを感じるとき、どうすれば心をラクに、適切な過ごし方できるようになるか、私自身のうつ経験をふまえて考えます。
掲題の通り、「しんどいときは休んだ方がいい」というのが私の答えです。もちろん、状況によっては難しいこともありますが、無理をしないことが基本です。
しんどいときに休んだ方がいい理由
なぜしんどいときに休んだ方がいいのか?
それは、無理してがんばると、症状がぶり返して悪化することがあるから。
予防のために休むのは適切な選択です。
重症のときに比べればましだし、今はがんばりどころなのでは?
がんばれそうなら、無理のない範囲でがんばればOK。
でも、「しんどい」「つらい」「休みたい」というのは、心身が「このままだと危険だよー!」とサインを送っているのではないでしょうか?
ただ耐えてがんばるのではなく、休むなり、周りの人に相談するなり、別のやり方を探すなり、何らかの対処が必要だと思います。
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頭ではわかっていても、何もせず休んでいると後ろめたい…
「焦りは禁物」「これまでと同じようにはできない」とわかっているのに、不安や焦りに襲われるのはなぜでしょうか。
私が思い当たるのは、
- 他人や過去と比較しているから
- 不合理なスパルタコーチが自分の中にいるから
「こんなことでつらいと思っちゃいけない」
「○○さんに比べたら、自分なんか全然ダメ」
「こう考えるのは甘えだから、自分が悪い」
これらは回復を妨げる考え方なのでやめましょう。
と言ってすぐに変えるの難しいので、まずはこういう考えが自分の中にあると気づくことから始めたいところです。
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がんばりたいのにがんばれないことが悔しい
思うようにできないのは悔しいですよね。悲しいですよね。夢破れた事実を目の当たりにすれば、涙が出ますよね。
理想と現実のギャップを受け入れるのは簡単ではありません。私もすごく時間がかかりました。
でも、できないものはできない、それは仕方ない。
自分が望みが叶わないと認めるのはつらいけれど、次に進むためには必要なことだと思います。
代わりに新たな道を進むチャンスをもらえた。そう考えることもできます。
それに、回復すれば、またできるようになることもたくさんあるから、そんなに悲観しすぎなくても大丈夫。すごくつらいと思うけど。
「うつは甘え」という言葉を見聞きすると、自分はダメなんだってつらくなる
甘えだ何だと責める人がいても気にする必要はありません。
無理してがんばって体調を崩しても、その人が責任を取ってくれるわけではありません。会社だってきっと補償してくれないでしょう。
「甘え」という言葉は、何の役にも立たないと思います。
「甘え」と人を責めたって、問題を解決に導く具体策は生まれないと思うから。
だから、気にしない。「甘えているだけなんじゃないか」と悩む必要もありません。
今の自分にできることをやる。それで十分です。
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それでも休むことへの罪悪感が拭えない
人間すぐには変われません。
だから、まずはできることから始めましょう。
何もせず休んでいる後ろめたさに耐えられないときは、1日1個、課題を出すのはどうでしょうか。
「今日は休もう。その代わり○○だけはやろう」
散歩をしよう、日記を書こう、机の上のものを片付けよう、花に水をやろう etc.
どんなに些細なことでもいいので、今の自分にできることを一つだけ。
そうすれば、ほんの少しは罪悪感も和らぐはずです。
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自分はこれでいいのだろうか?と不安になったら
心の病気の治療は時間がかかります。
だから、焦らず、気長に体調を整えていくことが大事。
もどかしく感じることもあると思いますが、病気になる前と全く同じようにはできません。
生き方・考え方を見直すことも再発防止のためには必要です。
まずは、生活を見直す、身近な人に相談するなどして、体調を立て直すための環境を整えましょう。
しんどいときは休めばOK。
心と体の声を聞きながら、無理なく、穏やかな気持ちで過ごせるやり方を見つけていきたいですね。
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