「自分に合った仕事を見つけましょう」
そう言われて困ってしまったことはありませんか?
- うつ病でも始めやすい仕事
- 病み上がりで避けた方がいい仕事
と、いくつか条件を挙げることはできても、具体的な答えはなかなか見つからないですよね。
そこで、自分の適性・適職を知るヒントとして、参考になりそうな診断テストをまとめました。
自己分析ツールや、お楽しみ系の診断テストもあわせて紹介しているので、気分転換にどうぞ。
もくじ
自分の適性を見つける診断テスト4つ
1. 16Personalities
以前「みんな違ってみんないい!性格診断テストで自己・他者理解を深めよう」で、お遊びとして紹介した無料の性格診断テストです。
どんなテスト?
16Personalitiesは、
- ユングの心理学的類型論
- ブリックスとマイヤーズのMBTI(性格タイプ指標)
それぞれの長所を組み合わせた独自の尺度で評価します。
ざっくり言うと、「あなたはどっち派?」の組み合わせといったところでしょうか。
このテストでわかること
- 強みと弱み
- 対人関係構築のヒント
- 働き方・キャリアの積み方
- 同じタイプの有名人
得られた結果をどう活かす?
- 周囲の人との相性を考え、対人関係構築のヒントにする
- 性格特性や行動パターンを理解し、強みを伸ばす
どこで受けられる?
16Personalities のサイトで診断を受けられます。
→ 16Personalities | 無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス
2. リアセック(RIASEC)
どんなテスト?
リアセック(RIASEC)は、6つのパーソナリティタイプと、それぞれに適した仕事を示すキャリア理論です。
6つの領域の中から、興味の強い3つを選び、その組み合わせからピッタリの職業を探します。
詳しくは「あなたに合ったお仕事は?適職探しのヒント RIASEC(リアセック)」で説明しています。
このテストでわかること
- やりたいこと
- 適性
- 自分の「売り」
得られた結果をどう活かす?
- 仕事の特徴、必要な能力を理解し、仕事選びの参考にする
- 人と仕事環境の組み合わせを考えながら、自分にふさわしい職を見つける
どこで受けられる?
リアセック社が販売する診断ツール「R-CAP」では、データをもとに、あなたの興味・価値観・志向を詳細に分析してくれます。
就活生向け・社会人向けの受験セットがあり、個人向けページから申し込みができます(3,240~8,640円)。
「有料はちょっと……」という人は、愛媛のジョブカフェサイトに、簡単な「RIASEC診断」があります。
3. キャリア・インサイト
どんなテスト?
ハローワークで受けられる職業適性診断システム「キャリア・インサイト」。
パソコンを使って、キャリアプランニングのガイダンスが受けられます。
所要時間は60~120分。無料です。
自治体によって多少違いがあるようで、解説やフィードバックを受けられるところもあります。
このテストでわかること
- 能力、興味、価値観、行動特性
- データに基づいた適性
- 適職リスト
- 希望する職業との相性
さらに、474職業のデータベースから、仕事内容、関連する能力、興味、資格などを検索できます。
得られた結果をどう活かす?
- 総合評価をもとに、自分の個性を見つめ直す
- 適職探しの参考にする
- 人生設計を立てる上での判断材料にする
どこで受けられる?
各自治体のハローワークで受けられます。
パソコンで、ガイダンスに従って、質問に答えていきます。
4. ストレングスファインダー
どんなテスト?
ストレングスファインダーは、自分の強みを診断できるテストです。
人間の強みに関する研究データを元に、
- 34つある資質のうち、自分の強みである上位5つ
- 自分に合った行動アイデア
を受け取ることができます。
診断時間は30~40分。ウェブサイトで180の質問に回答していきます。有料です。
このテストでわかること
- 自分の強みとなりうる資質5つ
- 行動アイデア
- タイプ別の働き方
得られた結果をどう活かす?
- 示された行動アイデアを積み重ねて、強みを伸ばす
- 弱みを知り、自分に合わない仕事を見直す
- 仕事の成果をさらに上げるため、業務管理や人員配置の参考として活用する
どこで受けられる?
テストは公式ページで受けられます。
診断には、アクセスコードが必要です。
アクセスコードの入手方法は2つ。
- アクセスコードが付いた書籍を購入する
- 公式サイトでアクセスコードを購入する
この本に、診断を受けるために必要なアクセスコードが付いています。本がなくても、公式サイトから直接受けることも可能です。
「自信喪失中の私を励ましてくれたのはストレングスファインダーでした」で、実際に診断を受けてみた感想、詳しい内容について紹介しています。
自分自身を知る診断ツール2つ
適性・適職テストと合わせて、自分自身を知るツールも紹介しておきます。
気軽にできる2つのテストです。
1. エゴグラム
どんなテスト?
エゴグラムは、自分自身を知るための心理検査です。
フロイトの精神分析をわかりやすくまとめたもので、アメリカの精神科医バーンが「交流分析」として理論化し、弟子のデュセイが開発しました。
自我状態を5つに分けて、それぞれのプラス面・マイナス面に注目して、その人の状態を測ります。
このテストでわかること
- 「今・ここ」の自我状態
- その人の態度や行動傾向
エゴグラムのデータは、さまざまな体験や状況によって変化することがあります。
得られた結果をどう活かす?
- 自我状態に気づくことで、感情・思考・行動を自己コントロールする
- 対人関係のやりとりを分析し、好ましくない部分を改善する
どこで受けられる?
エゴグラム質問紙の詳細は、書籍やネットで紹介されています。
気軽にできるネットの診断テストとしては、ニフティ株式会社の「動物エゴグラム」があります。
中高生向きということで、わかりやすく、可愛いらしいです。
2. 認知の歪み発見スケール(DAS)
どんなテスト?
ワイズマン博士(デビット・D・バーンズの研究チームの一員)が開発したテストです。
- 承認依存度
- 愛情依存度
- 業績依存度
- 完全主義度
- 報酬依存度
- 全能感
- 自律性
これら7つの尺度をもとに、自分の考え方や言動の傾向を知ることができます。
「あなたの否定的な思考を生み出す背景には、どんな信念(暗黙の仮定)があるのか?」
根本部分を明らかにする尺度です。
このテストでわかること
- 自身の態度や傾向
- プラス面(心理的な強さ)
- マイナス面(傷つきやすさ)
- 自己受容の範囲
得られた結果をどう活かす?
- 考え方や言動の傾向を検証し、否定的なあり方を見直す
- プラス評価となった項目を肯定し、強みとして伸ばしていく
どこで受けられる?
質問の一部は、認知療法を学べるテキスト『いやな気分よ さようなら』で紹介されています。
仕事探しの参考に(中高生向きタイプ診断)
たくさんあるネットの診断テスト中で、「これはわかりやすいな」と思ったテストを2つ挙げておきます。
どちらも中高生向けなので、堅苦しくなく、気楽に受けられます。
1. 適職診断(高校生向き)
株式会社アクセスリードが運営する「アクセス進学」内のページです。
簡単なコメントと、職業の説明ページが充実しています(マンガもあり)。
2. 思い出からみるタイプ診断【13歳のハローワーク】
株式会社トップアスリートが運営する「13歳のハローワーク」公式サイト。
診断内容は、他のサイトとそれほど大きな違いはありませんが、「この業界について質問してみよう!」のページがなかなか興味深いです。
例えば、「舞妓さんになるにはどうしたらいいですか?」の問いに現役の芸者さんからの回答があったり。その情報が本当かどうかはわかりませんが。
その他の無料診断テスト
いろいろ調べていて目についた診断テストを簡単にまとめます。
全体的に似たような内容が多いのと、簡易的なものは、診断結果がちょっと物足りないかなという印象です。
ビジネスパーソン向け適職診断
適職診断 キャリアインデックス
株式会社キャリアインデックスのサイト。
エニアグラム
クエスト総合研究所 簡単エニアグラム診断
株式会社クエスト総合研究所のサイト。
簡単な診断テスト(おもしろ・キャラ系)
いい仕事ミイつけよう診断(リトルミイの職業・適職診断テスト)
株式会社キャリアデザインセンターのサイト。「ムーミン」のリトルミイがナビゲート。
ケイコとマナブ.net 適職診断
株式会社リクルートキャリアのサイト。
3分間!適職診断 リクナビNEXT
株式会社リクルートキャリアのサイト。
ディグラム診断
ディグラム診断とは、「ディグラム・ラボ代表の木原誠太郎が開発した診断プログラム」だそうです。
ジョブリシャス診断 – マイナビ転職
株式会社マイナビのサイト。あべさんのイラストが素敵。
キャリタスクエスト
株式会社ディスコのサイト。RPGのゲーム画面風が楽しげ。
会員登録が必要な診断テスト
マイナビ「適職診断MATCH」
株式会社マイナビのサイト。強みや適職を診断。
リクナビ診断(リクナビ2018)
株式会社リクルートキャリアのサイト。会員専用です。
グッドポイント診断(リクナビNEXT)
株式会社リクルートキャリアのサイト。会員専用です。ストレングスファインダーのように、上位5つの強みを診断します(全18種類)。
転職サイト@typeがお届けする診断テストに関連するコンテンツ一覧
株式会社キャリアデザインセンターのサイト。転職に関する診断コンテンツがいろいろ揃っています。
自衛官適職診断
あなたにも見つかる!自衛官適職診断|防衛省・自衛隊
自衛官募集ホームページ。幕僚幹部ステージ、海上自衛隊ステージなど(?)があり、陸上・海上・航空自衛官がナビゲート。
最後に
これらの診断テストは、自分の適性を考えるための一つの材料となるものです。
・できること
・できないこと
・得意なこと
・苦手なこと
・好きなこと
・嫌いなこと
それぞれを書き出してみることで、答えにつながる糸口が見つかります。
……ってそんな簡単に答えにたどり着けないから困っているわけなんですけれど。
それでも、いろいろなデータを積み重ねて、傾向をつかむことはムダではありません。
特に、自分の強み・弱みを知っておくことは、今後必ず役立つはずです。
次回、診断テストで得られたデータの活用法について考えます。