「自分に合った仕事って一体何なんだろう?」
「できることなんて何もないしな……」
診断テストを受けてみたものの、結果があまりピンとこなくて、「う~ん」とうなってしまうことはありませんか?
前回「自分の適性を見つけるための診断テスト」をいくつか紹介しましたが、これだけで自分の適性・適職がわかるなら苦労しないわよって話ですよね。
今日は、せっかくの診断結果をムダにしないためにも、データの上手な活用方法について考えます。
まずは、診断テストを受けるときに押さえておきたいポイントから見ていきましょう。
※仕事について考えるのがつらいとき、ひどく焦ってしまうときは、ゆっくり休憩する時間を取りましょう。うわぁーとなった状態でやると迷走して失敗します(経験者談)。
適性・適職を考えるときに注目したい3つのポイント
適性・適職を考えるときに大切なことは、「自分に何ができるか」を考えること。
結果を見て「へぇ~」で終わらないために押さえておきたいのが次の3つです。
1.テストを受ける目的とデータの活用方法を考える
診断テスト(特に有料の検査)を受けるときには、
- 何のためにテストを受けるのか?
- 得られた結果をどう活かすか?
をあらかじめ考えておきたいところ。
簡単でもいいので、紙に書き出してみると、目的意識が高まって、結果がムダになりません。
2.見落としがちなポイントを意識する
人間とは勝手なもので、信じたいものを信じ、信じたくないものはスルーする傾向があります。
ゆえに、せっかく適切なデータが出ても、うまく受け取れないことがあるんですよね。
特に見落としがちなのは、
「全然好きじゃないけど、自分の能力を発揮できる仕事」
「やりたい仕事だけど、資質がまったく見込めない仕事」
後者は夢追い人には厳しい現実であり、見て見ぬ振りをしてしまうこともあるので、頑張って向き合っていきたいところ。
また、示された適職が必ずしも向いているとは限りません。反対に、自分の望む職業が結果に示されていないからといって、それが不向きであるとも限りません。
3.診断結果は「変化するもの」として受け止める
診断テストは絶対的なものではありません。
次の点を踏まえて、適度な態度でやってみましょう。
体調や気分によって左右されるものもある
診断結果は一過性のもの。心理テストやパーソナリティテストなど、心と体の状態によって多少結果が変わるものもあります。
環境や考え方が変わると、適性も変化する
人間は変化する生きものです。置かれた環境、考え方が変われば、当然適性も変化します。
それは「進化」と言えるかもしれないですね。
診断データを使った適職探しのヒント3つ
以上のポイントを踏まえて、具体的な答えを探っていきましょう。
ここでは、次の3つのやり方を挙げます。
- 消去法
- 診断結果をもとにランキング作成
- これまでの経験を紙に書き出す
順番に見ていきましょう。
ヒント1:得られた適職データを並べて、嫌なものを消す
得られた結果に「ズバリ!」な答えを見つけられないときは、消去法でいきましょう。
- 診断結果の「向いている仕事」をすべて並べる
- 絶対にイヤな仕事にバツをつける
消去法で考えるときには、選択肢が一つでも多い方が良いです。なぜならば、たくさん候補があれば、ガンガン×(バツ)をつけていけるから。
参考資料として、たくさんの診断結果を集めてみるのも悪くなさそうです。
ヒント2:得られた適職データでランキングを作成する
もっと楽しくやりたい人は、ランキング形式に書き出してみるのはいかがでしょうか。
- チャレンジしてみたい仕事ランキング・ベスト10
- ましな仕事ランキング・ベスト5
- 絶対無理な仕事ランキング・ワースト5
「日本人はランキングと診断テストが好きだ」なんて話を聞いたこともあります。コンボで楽しさ倍増?!
ヒント3:それでもピンとこないときは、思いつきを紙に書く
(1) 絶対にやりたくない仕事を紙に書き出す
先ほど挙げた消去法です。
今度は、診断データにこだわらず、絶対にやりたくない仕事を思いつく限り書き出してみましょう。
嫌な仕事を考えるのは後ろ向きな印象を受けるかもしれませんが、ミスマッチを避けることだって大事なこと。
いくら適性があったとしても、苦痛な作業を続けるのはつらいので、素直な気持ちをここで思いっきりぶちまけてみてください。
(2) 特に努力しなくても、周りより上手にできたことを書き出す
子供の頃、特に努力したわけじゃないのに、周りの子より上手にできたことはありませんでしたか?
例えば、球技はどれだけ頑張っても、どんくさいプレーしかできなかったけど、美術の授業で困ったことは一度もなかったとか。給食のおかずを均等につけ分けるのが誰よりも上手かったとか。
苦手な授業と比べてみることで、「自分にできること」を見つけやすくなります。
(3) 喜びを感じた瞬間を思い出してみる
ポジティブな思い出にも、有力なヒントが隠されているはずです。
- 時間を忘れて没頭してしまうこと
- 子供の頃、夢中になったこと
- 褒められたこと
- 感謝されて嬉しかったこと
- 長年の習慣になっていること
喜びの記憶を噛みしめながら、思いつくものを紙に書き出してみましょう。
ここまでに挙げたモノ・コトからいろいろ連想してみると、これまで思いつかなかった選択肢がみつかるかもしれません。
気分が落ち込んで、紙に書き出す力さえ湧いてこないときの対処法は以下のページで紹介しています。
>>落ち込んで力が出ない?次の行動につなげる9つのお手軽アクション
最後に
「で? 結局、自分に何が向いてるかわかんないんですけど?」
正直、それが率直な気持ちなのではないでしょうか。
というか、これを書いている人自身がそう思っています。診断テストの結果からズバリな答えがわかるのなら、私に教えておくれよ~って。
とは言え、適性テストや適職診断が大いに役立つシーンもあります。
それは例えば、
- これまでのキャリアを整理したいとき
- 明らかに合っていない仕事を避けたいとき
これまで私は、「診断テストは半目半笑いで利用するのが吉」と考えていたのですが、調査データを元に作られた診断テストは「自分にできることは何か?」考える上で、大いに参考になります。
自分が思っている以上に、人はいろいろな側面を持っていて、診断テストをきっかけに思わぬ発見をすることもあります。
適性はあくまでも「一側面を切り取って判断したもの」と理解した上で、さまざまな角度から、「適性」「適職」を探っていきたいですね。
更新ありがとうございます。
季節柄、気分は、下がり気味です。
最近は、吉本新喜劇をよくみてます。
見ている間だけでも嫌なことを忘れます。
新喜劇のテーマ曲ってデキシージャズの名曲だったということをはじめまして知りました。
はじめまして知りました。は、はじめて知りました。の間違いです。