他人の夢の話はつまらないと言うけれど

人の夢の話を聞くのが好きです。

将来の夢ではなく、眠ったときに見る夢の話。

以前ブログで夢日記について取り上げたときには、「人の夢の話は面白くないと思うので」と書いたのですが、心の中では「私はけっこう好きだけどね」と思っていました。

ちょうどこの投稿を書いた頃に、周りの人が「夢の話を聞かされるのはつまらない」と愚痴っていたのと、ネットでも似たような意見を見かけたことが重なって、自分の夢の話をするのはやめたんですよね。「つまんねーって思われたらイヤだな」と思って。

まあ確かに、興味のない相手から一方的に「ねぇねぇ聞いて昨日こんな夢見てねウンタラカンタラ」と延々話を聞かされたら、「めんどくさいな~」と思ってしまうこともあるかもしれません。

でも、それでもやっぱり夢の話は面白く聞ける気がします。

だって、心の奥底だか脳内にあるものが自分の意図しない形で現れている、それを開陳してくれるわけですもんね。

ある意味、裸を見せるのに等しいぐらいの行為かもしれない。そう思うと、覗き趣味みたいでちょっとお下品かなと思わなくもないけど、みんなもきっとそうでしょう? 大なり小なりそういうの、ありますよね?!!

 

小学校低学年の頃、日記という名の作文を書かされる宿題を毎日出されました。

わら半紙の両面に計算問題と日記記入欄が印刷された先生特製の宿題プリント。原稿用紙1枚分ぐらいの分量があった気がします。記憶が正しければ400字です。

これは小学生にとっては超ヘビー。「もう書くことないよ~」といつも困っていました。

それで苦肉の策として、夢の話を書くことにしたのです。

で、その先生、書いてきた日記をみんなの前で読ませるんですよね。全員が当たるやつです。週に1回まわってきます。だるいですね。毎日の宿題ってだけで「うわ~」なのにさ~。

とは言いつつも、ちょっとばかしのサービス精神を持っていた私は、読まされる日の夢日記を脚色して面白く仕上げたりなんかしていました。

今思うと、けっこう楽しんでいました。日記の宿題は苦痛だったけれど、夢について書くのは面白かった。自分が見たものだけど、現実ではない、もやもやした変なものを眺めるのが興味深くて。

でも、あるとき急に「ああ、このやり方はもうダメだ」と思って、夢について書くのはやめました。

だんだん脚色がエスカレートして、創作部分が多くなっていたからです。

正確に言えば、曖昧な部分を言葉に置き換える過程で、解釈が過剰になったという感じが近いのですが。いや、でも明らかなウケ狙いも入っていたから、やっぱり創作か。ここで「ダメだ!これは日記じゃない」と思っちゃうあたり、昔から頭固いな~と感じます。別に誰からも何も言われていないのに。

 
夢って、誰かに伝えようとすると、どうしても他者の視点を意識してしまうから、純粋な夢と違う形になってしまうのは致し方ない気もします。

誰に言うでもなく、ただメモ的に書きつけられた夢日記を勝手に覗き見る、これが一番面白さを感じられる形なのかもしれません。

 
あなたが最近見た印象深い夢は何ですか?

 

 

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