完璧主義を直したいと思ったことはありますか?
「きちんとやろう」と思うがゆえに、やることがいつまでも終わらなかったり、取りかかるのがおっくうになってしまったり……。結果的に、理想と現実がかけ離れすぎてガックリ。
そんなことばかり続くと嫌になってしまいますよね。
そこで今日は、完璧主義を手放し、気持ちをラクにする方法を考えます。
- 100%の理想を求めて苦しくなる
- できない自分を責めてばかり
- 中途半端になるのが嫌でやらない
そんな、私のような人のための内容です。
ある程度元気になった人向けなので、まだ調子が悪い人はあまり気にせず、のんびりやってくださいね。
完璧主義者の悩み
まずは完璧主義ゆえの悩みを整理しておきましょう。
- 仕事がいつまでも終わらない
- 生産性が低い
- 取りかかりが遅い
- 結局やらない
- 思うようにできず自信を失う、自分を責める
- 高すぎる理想と現実を比べて落ち込む
私の場合は、きちんとやらないと気持ち悪いから、めちゃくちゃ時間がかかる or 一切やらないのどちらかになりがちなんですけどね。例えば、洋服の収納。中途半端に畳んで変な折り目がつくのがイヤだから、とりあえずふんわり置いておきます。で、結局やらない。なぜなら、完璧に畳むのは時間とエネルギーを要するから。で、結果的に服を積み重ねるからふんわり置いても意味なし。むしろ服にホコリがかかってダメダメ。いや~ホント困ったもんだ。
上に挙げた悩みをもう少し詳しく見ていきましょう。
まず、相手にとってはどうでもいいところ、細かいところまで完璧にやろうとするために、いつまでも目の前の作業が終わらない。つまり、生産性が低い。
あるいは、理想が高いため、ハードルが上がって、取り組むのがおっくうになってしまう。目の前にあるのが途方もなく困難な問題に思えてしまうんですよね。
そして、中途半端に手を出して、ダメダメなことになってしまうくらいならやらない、という判断を下してしまう。ゼロか100、白か黒、全か無思考です。
最終的に、思うような成果が得られず、「ダメだ」と落ち込む。ただでさえ理想が高くて大変なのに、ハードルを上げすぎて取り組めなかったときのガックリ感は目も当てあられない。悲しい姿であります。
完璧主義の問題点
なぜこのような残念な状態になってしまうのでしょうか?
完璧主義の問題点を挙げてみましょう。
- どうでもいいところに力を入れすぎ
- 最重要ポイントがわかっていない
- 他者の評価を気にしすぎ
- 失敗したら取り返しがつかないという恐れがある
- 理想が高すぎる
- 自分の能力、許容範囲を無視している
要は、できないのに完璧にやろうとすることがよろしくないんですよね。高い理想を求めて頑張ることは悪いことではないので。
大事なのは、自分の実力を知って、身の丈に合った目標を立てること。
人の目が気になる点については、また違うアプローチが必要かもしれませんね。例えばこちらのような。
・驚くほど簡単に不幸になる5つのポイント(幸せのヒント)
・見下されたくない!不快感を和らげる3つの考え方
「心をラクにするヒント」カテゴリを中心に関連する話題を書いています。
完璧主義を直すための5つの心得
完璧を求めてしんどくなってしまう問題。
これを解決するために、私は次のことを意識するよう心掛けています。
- 制限時間を設ける(時間は有限、仕事は膨張する)
- 最低ラインを決める(全部はできない、どこが抜けるとマズいかが考える、全部抜けたらマズい場合は人の手を借りる)
- 怒られること、嫌われることを恐れない
- 間違えても死ぬわけじゃない(間違えたら謝ればいい)
- 与えられた時間内で最善を尽くす(一点集中)
実践するのはなかなか難しいんですけれどもね。
最低ラインの見極め方は、次回もう少し詳しく書く予定です。
【追記:書きました】
優先順位をつけられない!ドタバタ生活からスマート人生にシフトする方法
解決のカギとなるのは「スピード感」
100%を求めがちな人が最優先したいのは、時間(ゴール)を決めること。
- とりあえず始める
- 雑でもいいから終わらせる
質よりスピード重視です。
先ほど挙げた完璧主義者の問題点に当てはめてみましょう。
どうでもいいところに力を入れすぎ
→ 時間を区切って、早く終わらせることを意識すれば、どうでもいいところに手間をかける余裕はなくなる。
最重要ポイントがわかっていない
→ ゴールを意識することで、最低限やるべきことが把握しやすくなる。どんな形であれゴールテープを切ることを重視。
他者の評価を気にしすぎ
→ 仕事が早いことはポイントが高い。
失敗したら取り返しがつかないという恐れ
→ スピード重視で早く終わらせれば、見直しや修正ができる。余裕が生まれるので、焦ってコケることがなくなる。
理想が高すぎる
→ あれもこれもと欲張らず、終わらせること重視すれば、評価ポイントが絞られるので(できたかできなかったか)、責めるポイントも減る。
自分の能力、許容範囲を無視している
→ 制限がかかるので、否が応でも自分がどれだけできるのか(あるいはできないのか)思い知らされる。「早く終わらせることを優先させたから仕方ない」と自分に言い訳もできる → 自責が減る。
とにかくまずは終わらせよう
くり返しになりますが、とにかくやってしまうこと。
スピードを重視すれば、必然的に完璧主義を手放せます。なんてったって、短時間じゃどうやったって雑になってしまうんだから。
何でもいいからとにかく始めよう。
もっとテキトーでいいんだよ。
「ちゃんとやらなきゃ」と思って、なかなか始められない人には重要なことです。
早く終わらせることを意識するだけで「できない人」から「できる人」に一歩近づきます。
まとめ
忘れてはいけないことは、
- 時間は有限
- 全部はできない
- どこが抜けるとマズいか考える
- 全部抜けたらマズい場合は、人の手を借りる
あとは、自分の休み時間をあらかじめ確保することも考えたいですね。ちゃんと休まないと疲れちゃうから。
というわけで、完璧主義者の心得は次の5つ。
- 制限時間を設ける
- 最低ラインを決める
- 怒られること、嫌われることを恐れない
- 間違えても死ぬわけじゃない
- 与えられた時間内で最善を尽くす
「ちゃんとしなきゃ」はやめて、「とりあえずやってみよう」を心がけていけば、ちょっとはラクになるのかなーと思います。
あとは、完璧主義を直そうとしないこと。この発想自体が完璧主義的な考えですもんね。
100%を求めて何もできなくなっちゃう人は、もっとテキトーにいきましょう。
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