あなたは今、幸せですか?
今日は、驚くほど簡単に不幸になれる方法をご紹介いたします。
「私、幸せすぎて怖い!」「もっと苦汁をなめたい!」という人は、ぜひ一度お試しください。
- 人と比べて劣っているところを探す
- 「~しなければ人間失格」と自分を縛る
- できたことを無視して、できなかったことのみ数える
- 「自分はダメだ」と言い聞かせる
- 人の評価にすべてをゆだねる
場合によっては大成できるかもしれません。が、心からの満足は得られないでしょう。常にマイナスポイントを探して否定し続けるのですから当然です。
私はこれで病気になりました。病気と直接関係はないにしても、生きることに疲れてしまったのは事実です。自分に価値を見い出せなくなって、「こんなゴミは今すぐ捨ててしまわねば」と罪悪感に苛まれる日々。これはなかなか不幸なものです。
たった5つのステップで、あなたもこの不幸を実感できます。いったん自己否定のサイクルに乗ってしまえば、あとは自動でネガティブまっしぐら! きっと人生に深みが増しますよ。
……と、こんなことを言っていると怒られてしまいそうですが、自分がやってきたことをまとめたらこうなりました。
不幸になりたい人はいないと思うので、そうならないための方策を考えてみます。
とりあえず、上記の「不幸になるための5ステップ」をやらなければ苦しくはならないよ、という結論を先に言っておきますね。
不幸を生み出す5つのポイント
1.人と比べて劣っているところを探す
人と比べることが悪いわけではありません。人が持っているものを羨ましがって卑屈になるのは、しんどいけれどダメじゃない。
ただ、そういう嫉妬心をプラスのパワーに変えられないと、自分を苦しめる材料にしかなりません。それはきっと悪害です。
頭ではわかっていても、つい比べてしまう。それは仕方ないことです。
そういうときは、「それはあくまでも一部を切り取って比べてるだけだから、あまり意味ないよ」と注釈を加えておくといいですね。
人以外の生きもので考えるとイメージしやすいと思います。
自分と犬を比べて忠誠心が足りないと嘆くことはない。鳥のように飛べないと落ち込むこともない。魚のように水中で生活できないこと、植物のように光合成できないことに劣等感を持つこともない。
「できなくて当たり前」と思っておくとラクになれそうです。
【関連】人と比べて落ち込まないために私が心がけている5つのこと
2.「~しなければ人間失格」と自分を縛る
人間失格はちょっと大げさですが、「~しなければ」「~すべき」で物事に取り組む人は私だけではないと思います。
ダメな自分じゃダメだから「もっと頑張らなければ!」。
病気療養中は、さらに焦りも加わります。
「早く職場に復帰しなければ!」
「リハビリをしっかりやらねば!」
「もっとポジティブに考えるべき!」
もう冷静さを失ってパニック。わけわかりません。
そういうときは、言い方を変換。
「早く復帰できらたいいな」
「それなりにリハビリしてこうね」
「ポジティブじゃなくても生きていけるよ」
この方が気分良く取り組めそうです。
愚直を自覚している人は、普段の生活で「~しなければ」をどれくらい言っているか数えてみてください。笑っちゃうくらい連呼していますよ、きっと。
【関連】警告!ネバネバ・ベキベキ思考を止めなければ苦しみからは解放されません
3.できたことを無視して、できなかったことのみ数える
できないところばかりに目がいくのは、人と比較しているからかもしれません。
「○○さんと比べて、私はこんなにできてない」
「こんなことできて当たり前。これで満足してちゃいけない」
当たり前のことを当たり前にできる。それだって十分素晴らしいことです。ダメ出しすればできるようになるわけではありません。
→ つらい中で今日も生きたじゃないか!
「散歩に出かけられなかった」
→ こうして現状を改善しようと反省しているじゃないか!
「何もできなかった」
→ 病気なのに普通の人と同じ判断基準で頑張ろうとしているじゃないか!
今思うと私は、できない自分が情けなくて、それをそのまま受け入れられないから「こんなこともできないのか!」と自分を叱咤してごまかしていたんですね。
「できないことならいくらでも見つかる」という人は、一日の最後にできたことを1つ挙げる練習をしてみましょう。嬉しかったことや楽しかったことでもOK。「良かったな」と思えたことを何とかひねり出す。
「ごはんがおいしかった」
「外の空気を吸った」
「音楽が心地良かった」
できたことを数えると安心感が生まれます。「あ、いいのかも」、この感覚を大事にしたいものです。
4.「自分はダメだ」と言い聞かせる
できないことばかり数えていると「ダメだ~」が口癖になります。そして、その言葉は自分を洗脳してしまいます。
誰にだってできないことはあります。完璧な人はいません。
ダメな自分を批判するなら、どうしたら良くなるか考えればいい。ただし、どんなに頑張ってもできないこともあります。それはそれでOK。
どうしても「ダメだ~」をやめられないときは、せめて「何がどうダメなのか?」「なぜダメなのか?」を具体的に理解したいところ。そうすれば、解決の糸口は見つかるはず。
→ 体力をつけよう。まずは散歩、ストレッチから始めよう。
「うつ症状がひどいからダメだ」
→ 治療に専念しよう。あれこれ考えず、横になって休もう。
ほら、ダメじゃない。解決への道、発見。
5.人の評価にすべてをゆだねる
他人の判断基準に合わせて行動していると、「よかった~」と満足する機会を失います。
周囲の人の顔色を伺う習慣から、相手が考えていることを決めつけてしまう場合もあります。
「私を悪く思っているに違いない!」
「どうせ怠け者だと思ってるんでしょ!」
誰もそんなこと言っていないのに、すべてを悪い方悪い方に結論づけてしまいます。どんどん疑心暗鬼になって、自己評価も低下する一方。
人並み以上にできなければ認めてもらえない。自己満足じゃ何の意味もない。
確かにそういう部分もありますが、まずは自分が評価しないと。ちゃんと満足しないと。
そうやって過ごしているから、「私は何のために生きてるんだろう?」「誰のための人生なの?」と嘆くことになるのです。他人事みたいに偉そうに言ってすみません。
人様に認められてナンボの人生。ちょっとつらいかもしれません。
最後に
ここで挙げた5つ以外にも、自分を苦しめる思考パターンはあります。
例えば、
- 素直な気持ちを偽装・無視する
- 自分を罰する
- 嫌われないように「いいひと」でいる
- 苦行を強いる
- 何でも白黒つけようとする
- 何でもマイナスに考える
- 何でも自分のせいにする
などなど。自分のふるまいを振り返ってみると傾向が見えてきます。
何をもって不幸とするのか、それが本当に不幸なのか、答えは人それぞれ。
だからこそ、「私はこれでいいのだ」と納得できることが何より大事なのかなと思います。
【こちらもあわせてどうぞ】
ナミさん、こんばんは!
「不幸になるための5つのステップ」
私は完璧にこなしていたように思います。
これらの考えや行動が自分を更に苦しる事、分かっていても止めることができませんでした。
少しの思考の変化で、見える景色も変わっていきますよね。
少しずつでも幸せになる思考を持てるようになりたいと思っています。
しほさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうなんです、わかっていてもやめられないんですよねぇ。こればかりは少しずつ少しずつほぐしていくしかないですね。
変わりたいと思ったときにはもう変わっている、みたいなことを誰かが言っていたような気がします。「そうなのか!」と発見&納得することは何より大事だなぁと痛感しています。
しほさんに幸せな毎日が訪れますように。
ナミさん、こんにちは!お久しぶりです。
お変わりありませんか?
自分はあれから治療を進めていくうちに、PTSDによるうつ病の発症だと分かりました。
それでも、悲観的になるとこはありませんでした。「現実を受け入れられた」自分を少しだけですけど良いなと思えました。
動けなかった日も、「あ〜出来なかった…」ではなくて、「調子の良い日にやろう」と思えるようになりました。
最近、自分に「そのうち、そのうち」と言い聞かせています。
ストレスを生まない練習期間だと思って生きてます。
寒暖差があるこの頃、ナミさんも心身ともに悪くされないようお気を付け下さい。
かすみさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
そうでしたか。今日に至るまで大変な日々を過ごしてこられたのですね。治療がうまくいくことを願います。
冷静に現実を受け入れるのは大切なことですね。思考の変換も、かすみさんがおっしゃるような前向きな形にすると気持ちがラクになりそうです。少しずつ変わっていく自分に出会うと気持ちが良い方に向かいますよね。
「そのうち、そのうち」って言葉いいなぁ、と思って自分のことをふり返ってみたら、もはや自分への期待が皆無なことに気づきました。己の能力レベルをちゃんと理解できて嬉しいような、ちょっと切ないような……。
お心遣いありがとうございます。かすみさんもどうぞお身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。