警告!ネバネバ・ベキベキ思考を止めなければ苦しみからは解放されません

「うつ病を治さなければ!」
「早く社会復帰しなければ!」
「頑張らなければ!」

あなたはこんな考えを持っていませんか?

生きることがつらくて仕方ないのは、その思考が原因かもしれません……。

【警告1】ねばねばねばねば納豆思考

ねばねば納豆

うつ病患者さんにありがちな(というか私の)思考回路をもう少しご紹介しましょう。

「やらねば」
「急がねば」
「やる気を出さねば」

「原稿締め切りを守らねば」
「営業ノルマを必ず達成せねば」

「勉強せねば」
「良い子にならねば」
「親の期待に応えねば」

「信念を持たねば」
「夢を持たねば」
「強く生きねば」

……挙げればキリがありません。

あーもー! ねばねばねばねば、納豆か!

と、タイトルの「納豆思考」ってのは、そんな安易なネーミングなんですけども。

 

【警告2】べきべきべきべき骨折思考

操りホネホネ人形

さらに、ネバネバ君だけでなく、ベキベキちゃんにも注意が必要です。

「勤勉であるべき」
「清く正しく美しくあるべき」
「感謝すべき」

「朝はきちんと起きるべき」
「規則正しい生活をすべき」
「部屋をキレイに掃除すべき」

「リハビリすべき」
「運動すべき」
「復職ために負荷をかけていくべき」

「成功すべき」
「全力で取り組むべき」
「完璧な仕事をすべき」

べきべきべきべき、どんだけ折ったら気が済むの?!

こちらは、骨折思考といたしましょうか。

ネバネバ納豆、ベキベキ骨折、どちらにしても、ちょっと違うやり方を試してみませんか? そのままだとしんどいですから。少しでもラクになるために。ね?

 

ネバネバ・ベキベキ対処法

「~しなければ」「~すべきだ」というカチンコチンの思考をほぐす方法を一言で言うならば、「柔軟に考えましょう」。

が、それだけではなかなかイメージしづらいので、私が実際に使っていた主な言葉を3つご紹介させていただきます。

【対処法1】「それなりに~しよう」と言いかえる

まずは、あなたにガッツリ染みついた「ネバネバ」「ベキベキ」に気付くことから始めましょう。

そして、「~しなければ」「~すべき」という思考に気付いたら、「それなりに~しよう」という言葉に言いかえます。

例)「うつ病を治さねば!」

いやいや、それなりに治していこう。できる範囲で焦らずね。

【対処法2】「~できたらいいけどね」と言いかえる

「~しよう」という言葉では、頑固な思考にまったく効果がないこともあるでしょう。

そんなときは、「~できたらいいけどね」を使います。

コチラ、正確に言うと、「~できたらいいけどね、今は病気だからしょうがないんだよ。やりたくてもできないの。私めっちゃつらいんだよ」となります。

例)「早く社会復帰しなければ!」

うん、早く社会復帰できたらいいんだけどね、私もめっちゃ働きたいと思ってるんだよ、でもね、病気だから仕方ないんだよね、心も身体も言うこときかないんだよね。

【対処法3】「できなくても死にはしない」と言いかえる

2つ目の「~できたらいいけどね」で対処できない場合、その思考はかなりの強敵です。

この場合、私はこの必殺技で闘います。

「できなくても死にゃーせん」

ちょっと刺激の強い言葉ではありますが、大方のネバネバ思考・ベキベキ思考には対応できるかと思います。

例)「頑張らねば!」

まぁ、頑張らなくても死にはしないから大丈夫よ、肩の力抜いて。

 

柳の枝のように強く、柔く

柳と空

道徳、規律、秩序。
世間、常識、一般論。

これらを愛する硬派なあなたはちょっと注意が必要です。

という私も「曲がった~ことが大嫌い」なものですから、矯正にかなり苦戦しました。最近はだいぶネバネバしなくなってきたかな?

私の理想は、ゆらゆら揺れる柳の枝。あのしなやかな美しさをイメージしながら、日々「ねばねば」「べきべき」をいさめております。

 

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「生きづらさ」から解放されるための練習問題

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