思い出しうめき対策9:チンパンジー

前回「思い出しうめき」についてちらっとふれたときに思い出したのですが、少し前にナガノさん(『ちいかわ』の作者さん)が素晴らしい対処法をポストしていました。

ふとしたときに思い出す失敗や不安。これに対する対処法。

それは、記憶がよみがえった瞬間に「チンパンジー」と口にすること。

曰く、「チン!パン!ジー!」の構成は以下のとおり。

チン:忌避感
パン:破裂音
ジー:余韻

この解説になるほど納得。確かによきバランスです。場合によっては、「チンパンッ」のインスタントバージョンも可とのこと。

 

というわけで実践してみました。

結果は、かなりよさげ。けっこう気が紛れる。

音がいいし、チンパンジーという概念がこれまたとてもいいんですよね。自分の中でチンパンジーがアツい!ということもあり、この「チンパンジー法」はかなりグッドだなと、ナガノ先生に感謝の念を送り中。

で、なぜチンパンジーがアツいのか、なんですけど、それは佐藤究さんの小説『Ank: a mirroring ape』がめちゃくちゃ面白かったからです。

チンパンジーと霊長類学者が出てくるお話なんですけど、とにかくめちゃくちゃ面白いからすごいのです。読んだのはけっこう前なんですけど、未だにその興奮は忘れ去られていません。扱われているモチーフや事柄がどれも興味深くて、まあとにかく面白いんですよ。ってさっきから面白いしか言ってないんですけど、でも、だってとにかく面白かったから……。というか読了後、面白いを超えて、もうなんというか言葉が出なくなりましたね、余韻が大スペクタル映画を観たときのあれ。凄い。壮大。で、放心していました。

というわけで、チンパンジーがアツい!のでございます。

チンパンジー熱がそこまでだよという人は、他のワードを探してみてもいいかもしれません。

チンパンジーと似た感じで、音と構成を優先した造語なら……

・チンチンピー
・ポンポンジー
・ピンピンガー

など? こちらは生成AIにありったけ挙げてもらった中からピックアップしたんですけど……うーん、私のチョイスが悪いのか? チンパンジーの秀逸さを再確認。まあ、ね。はい。何でもありなこの自由さが心を軽くしてくれるような気がしませんか。

意味内容重視の場合は、

・ソン・ガンホー!
・チリコンカーン!
・バンバンジー!

と今思いついたものを書いたんですけど、「ソン・ガンホー!」はけっこういいかもしれないと思ったので、次思い出しうめきに見舞われたら試してみたいと思います。

ちなみになんですけど、冒頭で紹介したナガノさんのマンガ、「思い出す失敗や不安」の例が大変に興味深いです。頭にキノコが生えている……???寄生???失敗???不安??? このイメージを思い出すことで、少し気が紛れそうな気がします。

 

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