言葉の力は侮れない。世界が週末を迎える、私はニンマリする

ちょび髭つけたツインおだんごガール

最近、「思わずニンマリした」ってことありますか?

体調が悪いと、全然笑えなくなります。でも、底を抜けると、ほんの小さな変化で、ふっと顔がゆるむこともあるんですよね。

不調続きだった私にも、そんな瞬間が訪れました。

何がきっかけだったか?

それはパソコンの誤変換。

「世界が終末を迎える」と書こうとしたら、「世界が週末を迎える」と出ました。

なんだかこれがすごく良くて。一人でね、すっごい嬉しくなっちゃって。まず、「世界が終末を迎えるって私は一体何を書いているんだ、大げさな」と我に返ったし、週末を迎えようとしている世界の、この日常感に笑っちゃうというか。

神の視点から雲上人っぽい人が「世界が週末を迎えます」とお知らせしてるのも面白いし、世界が擬人化されて、「やっと週末だ~!」「今週末は遠出します」とか言ってるのも微笑ましい。日曜の夜に「あぁ~明日からまた仕事…いやだな」とか言うのを想像したり。

すっごい些細なことなんですけど、漢字一つで、こんなに気分が変わるのか、とちょっと驚きました。

私を元気づける同音異義語

そういえば、抑うつ状態で、かなりしんどかったときにも、こういう同音異義語で自分を笑かそうとしていたなぁと思い出して、その頃の日記をパラパラめくってみました。

すると、記憶通り、ノートの欄外に書いてありました。

「5階です」
「誤解です」

「うおっ!」
「魚っ!」

「うつ」
「ラフ」

これらを思い出すことで、少しでも愉快な気持ちになるのではないかという試みです。

それぞれ解説しましょう。解説ってほどのことではないんですけれども。

「5階です」→「誤解です」

エレベータで「○階です」ってアナウンスしてくれるのありますよね。その女性の声から、ドラマを想像します。一体誰に「誤解です」と弁解しているのか。上司? 先輩? 同僚? あ、後輩にも丁寧語使うタイプ? 男性? 女性? 義父義母とか? 何を誤解されてしまったの? 冷静に言っているようだけど、内心めっちゃ焦ってる? それとも心底どうでもいい? などなど。人様に言えないような妄想をすると、より楽しいです。

「うおっ!」→「魚っ!」

「うおっ」は10代の頃によく思っていたもので、誰かが「うおっ」と言ったときに、吹き出しを描いて「魚っ」とセリフを書き込みます。すると、一気に愉快な場面が出現。自分が「うおっ」と言ったときも同様です。

学校生活では、元気な子らがたくさんいるし、体育の授業をはじめ、バリエーションに富んだ動きを観測できるので、多種多様な「魚っ」を描けます。いまだにその習慣は消えていません。

「うつ」→「ラフ」

3つめは、見間違いです。自宅療養中、ふにゃふにゃな字で「うつ」と書いたら、それが「ラフ」に見えて、「あぁ、うつ状態じゃなくて、ラフ状態だったらいいのになぁ」という思いから始まったものです。

すべての「うつ」を「ラフ」に読みかえよう。そうすれば、神経質になってしまっている思考が、大雑把になってちょうどいいかもしれないと。

愉快になるための言葉

他にも似たようなものをいくつか思い出したので、紹介します。すでにブログに書いているものなので、該当エントリもあわせて。

ハッピーターン

ハッピーターンを食べることで、ハッピーを呼び込もうとする試みです。ハッピーという言葉を視界にいれることで、少しはプラスの要素を増やせるのではないか、「ハッピーターン食べたよ」と口に出すことで「ハッピーである」と脳が勘違いするのではないかと。もちろん、勘違いはしませんでした。でも、ハッピーパウダーは麻薬なので、頭がバカになり、とても楽しくなります。そんな思い込みもあわせて。

食欲不振の対処法 ~私がうつだったときの食生活~

だるい→「ダルビッシュ!」

本当に面白くなくてサムいんですけど、ダルくてダルくてどうしようもないときに、「ダルビッシュ!」と連呼していました。反対に、頭がカァーーーっとなってイライラしたり変な感じになったとき、「アドレナリンあなどれなりん!」と叫ぶなど。

自分で書いてて、本当にサムすぎて恥ずかしいんですけど、この涙ぐましい努力はねぎらってあげたいと思います。つらいなかで、よく闘ったなと。

【これ大事】イヤなことだらけの毎日を楽しくする方法

「自己破壊的」→「自己は快適」

これはわりと最近。ブログを書いているときに出た誤変換です。攻撃的な言葉がここまでマイルドになるのかと感動しました。パソコンにたしなめられたというか、「うんうん、わかったよ、まぁこれでも食べな」とまんじゅうを差し出されたような気分になり、ほっこりしました。一番のお気に入りかも。

私には価値がない?自尊心を手に入れる4つの方法

不安タスティックな毎日を

言葉のプロと言えば、私はみうらじゅんさんを思い出します。彼は、物事の微妙なニュアンスや味わいを捉えて、楽しげな言葉に変換する能力がずば抜けています。

ゆるキャラ、マイブーム、クソゲー、とんまつり(とんまなお祭り)、いやげ物(もらって嬉しくない土産物)、冷マ(冷蔵庫にくっつくマグネット広告)など。

本人も、言葉の力は大きい、バカにできないと言っていて、大切にしているからこそ、こんな言い得て妙な言葉が生み出されるのだなと感心します。

例えば、ちょっと前にブログで紹介した「不安タスティック」もそう。

人生の不安を軽減?!みうらじゅん・辛酸なめ子の愉しいお悩み回答

これは「うおっ(魚っ)」パターン。声に出したものを変換するのがコツです。字面だけ見ると「不安なタスク」を思い浮かべてしまうので(私だけ?)。

さらに、ゴー☆ジャス(宇宙海賊ピン芸人)のノリで言うと愉快さが増します。「こんな展開ファンタ☆スティック!」「君のハートにレボ☆リューション!」と言って締めるなど。

あー、そう、結局ダジャレが好きなだけっていうね。

まだ助かる、まだたすかる……マダガスカル!!

あーあ、しょーもな。

でも、私はしょーもないのが気に入っているのです。

そんな人生、不安タスティック!(ほんと不安しかない……)

2 COMMENTS

あたま

更新ありがとうございます。
率直な感想。
ナミさん かわいい。(スマイル)

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エマ

ナミさん お疲れさまです。
なんだかずっとめんどくさいとの戦いです。
完璧主義が故のめんどくささ、めんどくさいですねえ…
でも、きえてしまいたい気持ちは無くなって、こんなふうに日々過ごせるのは大進歩です。
ナミさんもおだいじに。

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