よき対話とは「オープンダイアローグ 対話実践のガイドライン」に学ぶ

良好な人間関係を築くためにはどうしたらいいんだろう?

そんな悩みに答えてくれそうなヒントを見つけました。

オープンダイアローグ対話実践のガイドライン – Open Dialogue Network Japan
(オープンダイアローグ実践の普及を目的とするネットワークのウェブサイト、PDFファイルダウンロードページ)

『心を病んだらいけないの?』という本の中で、精神科医の斎藤環さんが紹介していて、いつか読もうとメモしておいたオープンダイアローグのガイドラインです。

オープンダイアローグ(Open Dialogue)は「開かれた対話」と訳されるそうです。精神科医をはじめとする専門家、患者とその家族など、当事者を支える人たちみんなで集まって対話をする。専門職同士の意見交換を患者本人や家族の目の前で行う手法(リフレクティング)も用いられるのだとか。

このガイドラインは、治療者側の人に向けた資料だと思いますが、当事者側の立場で読んでも、なるほど~と思うところがたくさんあります。治療現場に限らず、日常のコミュニケーションにおいても役に立ちそうです。例えば、

・相手をどのように扱うか
・どうやって対話を進めていくか
・自分はどんな態度で向き合うか

これって、相手の問題を解決するためだけではなく、自分がよい体験をするためのものとも言えるよな~と思いながら読んでいました。相手とよい関係性を築ければ、それは自分にとってもプラスになりますよね。そしてそのポジティブな雰囲気は相手に伝わる。好循環が始まりそうな予感です。人と信頼関係を築く。お互いに安心して、頼りにしあえる状態を保つ。そんな環境にあれば、穏やかな心でいられそうです。

「正解」はない。みんなで答えを共有し、作り上げていく。

これも素敵な考え方。そういう態度を忘れないでいたい。相手の主観を大切にすることは常に心がけていきたいところです。

このガイドラインには、対話する上での大事なポイントがまとめられているので、振り返るたび、新たな課題や学びを見つけられそうです。

とりあえず私がこれから意識していきたい課題は、不確実性に耐えること。

答えのない不確かな状況に耐える
・結論を急がない
・すぐに解決したくなる気持ちを手放す
・葛藤や相違があったとしても、その場にいる人々の多様な声を共存させ続ける
・対話を続ける中でこそ、その人ならではの独自の道筋が見えてくる

これがなかなか難しいんですけどね。それでも何とか耐えていきたい。意識するだけでも違うと思うので、少しずつ少しずつやっていけたらいいなと思います。

 

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