「いざ、誇り高きゴミとなれ!」/映画『駅馬車』から学ぶ

自分はゴミだと思ってしまうみなさん。

ってそれは私のことなんですけど。

そんなひどい言葉を使っちゃいけないよとか、ゴミだっていいじゃないかゴミだものとか、星屑のステージ歌えよとか、適当な言葉ばかり思いつくのはいいとして、これまでにも「自分のことをすぐゴミだなぁって思っちゃうんだよね」という話はブログに何度も書いていて、またそれをくり返そうとしています。同じことを何度も言ってしまうを今読み返してなるほどって思いましたけど、結局くり返してる。そういうときは、こちらには1万回同じ話を聞く用意がある、という想像でよろしくお願いします。

 
さて、自分はゴミのような人間だという思いが拭えないみなさんに朗報です。

1939年の映画『駅馬車』を観ていたら、素晴らしいセリフに出合いました。

『駅馬車』は、個性豊かな9人があいのり馬車でGOするロードムービーなんですけど、そのメンバーの一人にブーンという男がおりまして、彼はアルコール依存症っぽい飲んだくれの医者で、ヤブ医者だとか呼ばれちゃったりして、さらにお金がなくて宿を追い出されて町の皆に罵られるのです。この社会のゴミがぁ!どっか行け!と。こんなセリフじゃなかったと思いますけどね、いずれにしてもゴミ扱いで蹴り出される。

そこに商売女のダラスがやってきます。彼女もまた風紀委員会的な御婦人らに追い出されたところ。「まじひどくね?何なん?」とキレるダラス。ブーンもそれに同調します。そして声高に叫ぶのです。

「いざ、誇り高きゴミとなれ!」

ドヤァッッッ!!!

このブーンの姿を見て、ふふふ、いいねと顔が緩みました。たしかブーンは、社会の病気だとか偏見の犠牲者だ的なことを言ってた気がする、ちょっとセリフ忘れちゃったんですけど。

ゴミだなんてそんなひどい言葉を使っちゃいけないよとか、ゴミだっていいじゃないかゴミだものとか、星屑のステージ歌えよとか、そういう慰めや励ましやごまかしより効きますよね。

みんなみんな生きているんだ友だちなんだ~!的な活力があります。いいですね。勢い大事。自尊心大事。

だからね、なんかもうダメだ……と思ったときはね、ブーンの姿を思い出しましょうという提案です。

「いざ、誇り高きゴミとなれ!」

 

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