有能な秘書、召喚しよ?/清涼院流水『50歳から始める英語』感想

やる気なしの意識低い系英語学習を相変わらず続けています。目標はなし。ただの現実逃避。習慣になれば、少しはこの救いようのない英語力もましになるのではないかという微かな望みから、とりあえず毎日英語にふれています。ふれてさえいればOKのハードル低低(ひくひく)メソッドです。

そんな中で、前から気になっていた英語学習指南の本を読みました。

確かブログか何かで紹介されていたのを見たんだったと思います。清涼飲料水みたいな名前の作家さんね、聞いたことある、へぇ、面白そう、チェックしとこ、ぐらいの感じで。それである日、読みたい本リストのページを眺めていて、ふと読みたくなったのです。こういう「何となく」は大事ですよね多分。

で、読み始めたら一気に読んでしまいました。面白かったし、納得できる部分も多かったです。

内容は、サブタイトルにあるとおり、効果的な勉強法について。小手先のハウツーではなく、語学学習以外にも応用できる学び方の基本がまとめられています。堅実な内容で、初学者を応援する著者のスタンスや心配りには好感が持てます。他の解説本や小説も読んでみたくなりました。

一通り読んでみて、今やっていることが間違いじゃないとわかって心強く思いました。「自分の行いはムダじゃない、わりと効果あるっぽい、よかった」とホッとした感じです。まぁ別にムダでも構わないんですけど、やっぱりね、できれば無益であるより益があった方が嬉しいですからね。

TOEICハイスコアの人たちの話、900点の大台に乗せる大変さ、英語力がついてからの話も面白く読みました。

これらは自分には無縁の世界だと思って読んでいたのですが、著者曰く「自分には無理」という思い込みは捨てよう! とのことなので、「ほよよ~」ぐらいにとどめておきたいと思います。

 

励みになる言葉もいくつか紹介されていました。

特に印象に残ったのは二つ。一つは、ガンジーの名言として紹介されることが多いというフレーズ。

“Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.”(=明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学びなさい)

毎日死にてぇ死にてぇと思いながら生きてるのですけれども、「永遠に生きるかのように学ぶ」というのは惹かれます。「わかったぞ! そういうことか!」と思える瞬間は最高に気持ちいいですものね。学ぶのは好きです。

そしてもう一つは、著者が20年以上前にどこかで読んだという文章の一節(正確な表現と出典が思い出せないから、知ってる人いたら教えて、とのこと)。

「あなたの人生をより良くするために、いつも勤勉に働き続けてくれる召使いがいたら、どんなに素晴らしいでしょう。あなたは、その召使いを実際に無料で雇うことができます。その召使いの名前は、“習慣”と言います」

召使いという表現が印象的です。とはいえ、召使いというのは偉そうな感じがして嫌なので、有能な秘書を雇うイメージがいいかな(しっかり者の秘書に「もぉ~しっかりしてください!」と呆れられるシーンを想像)などと考えながら、さっそく脳内に召喚する準備を整えました。よい習慣は有能な秘書である。(見出しにはトレーナーという言葉が使われています。こちらもいいですね)

習慣の力はやっぱり大事。義務感で「嫌々やる」「漫然とやる」という自分のスタンスもあながち間違いではなかったようです。

 
そういえば最近、似たような言葉を教えてもらいました。

人は繰り返し行うことの集大成である。だから優秀さとは、行為ではなく、習慣なのだ
– アリストテレス –

今の自分って、怠け習慣の集大成なんじゃないか……と嫌な汗をかきました。

良い行為、良い習慣を身につけていきたいものです。
 

【次回予告】
本書で紹介されていた「継続するコツ」は効果が高いと思うので、次回まとめたいと思います。
【継続するコツ】習慣化のためにやったこととか心構えとか

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