
あなたがこれまで送ってきた人生は、どんなものでしたか?
生まれてから今まで過ごしてきた時間を、折れ線グラフで表すとしたら、どんな形になるでしょうか?
先日放送された『びじゅチューン!』を見て、思わずそんな問いが浮かびました。
『びじゅチューン!』は、世界的に有名な美術作品を、歌とアニメで紹介する番組。
NHKの教育テレビ(Eテレ)で、毎週水曜日19:50~放送されています。
作詞・作曲・アニメ・歌すべてを手がけるのは、アーティストの井上涼さん。突飛な発想とゆるいミュージックがクセになります。イラストも可愛くて大好き。アンド、尊敬。
たった5分間の番組ですが、満足度の高いエンターテイメント番組です。
それでですね、2月6日に放送された『紅白梅図屏風グラフ』が、すっごく良いのです(初回放送日は2015年5月24日)。
とりあえず観てみましょう。
(※このサイト内では、びじゅチューン動画を再生できないので、こちらのリンクからどうぞ。 あるいは、以下動画の再生ボタンをタップ → 「この動画は YouTube でご覧ください」をタップしてYouTubeへGO!)
素晴らしい作品が他にもたくさんある中で、今回この作品を取り上げたのは、今の自分にドンズバだったからです。というか「うお、今このタイミングで!」と、ちょっと驚いたと言いますか。
というのも、前回「(体調の)波の様子をまったり観察いたしましょう」とブログに書いたところだったんですよね(参考:「深刻な不安」「深刻なうつ」がデフォルトの日々)。
で、不安とうつのチェックテストをやっていることも書いたんですが、実はそれとあわせて、人生の気分グラフも一緒に作っていたんです、これまでの細々としたデータを参考にしながら(関連:無気力との上手な付き合い方 ― 自分を上手に休ませるために記録する)。
だから、「人生の起伏を示す折れ線グラフ」をテーマにした本作品が、よりリアルに胸に迫ったと言いましょうか、思わず『紅白梅図屏風グラフ』に登場するアイドル歌手・梅あゆみさんの半生(溺れっぷり)と、自分の半生を重ね合わせてしまいました。
尾形光琳の「紅白梅図屏風」の中に人生があったのか……と。
漆絵 尾形光琳「紅白梅図」 – 絵画制作専門アートユーラシア![]()
あなたの半生はいかがでしょうか?
銀箔ぐるぐる模様のまっ黒リバーに飲まれ悩んであっぷあっぷした時期、これまでにありましたか?
こんなリバーに落ちたら、帰ってこられなさそうですよね。なんか吸い込まれてヤバいとこ行っちゃいそうな。
そんな大変なところから帰還した人、頑張った! エライ!
今もあっぷあっぷしてる人、頑張ってる! エライ!
みんな、頑張ってる! エライ!
ラーメン丼 (ムンクの叫びラーメン) …本作とは無関係
あと、イラストも設定もすっごい芸が細かいんですよね。
白梅アイドルとしてデビューした梅あゆみさんは、11枚のシングルと2枚のアルバムを発表しています。
気になったので、まとめてみました(公式動画より)。
デビュー曲「白梅気取り」リリース。
記録的大ヒット。2ndシングル「白だけじゃないのよ」発売。
デビュー曲と似すぎていて騒動に。3rdシングル「梅バイバイ」発売。
奇天烈な発言がもとで事務所を移籍。4thシングル「梅テクノ」発売。
大胆な路線変更が話題に。5tnシングル「梅ビート」発売。
テクノとサンバの融合に成功。6thシングル「梅アンセム」発売。
テクノと賛美歌の融合に成功。1stアルバム「梅システム」発売。
爆発的なヒット。7thシングル「白くま」
急な方向性の変更にファンが離れる。8thシングル「バイト感覚LOVE」発売。
次第に表舞台に顔を出さなくなる。9thシングル「森よ森よ」発売。
多重録音による荘厳なバラード。10thシングル「ハロー紅梅レディ」発売。
底抜けに陽気な復帰作。11thシングル「梅に聞きな」発売。
40代女性の気持ちを射抜き大ヒット。2ndアルバム「梅ドンマイ」発売。
これまでの全音源を収めた集大成的な作品。
梅だけにバイバイとかね、奇天烈発言で移籍とかね、梅でテクノ路線とかね。気になります。
そして、泣かず飛ばずの暗黒時代の楽曲が「白くま」「バイト感覚LOVE」「森よ森よ」。どんなん。迷走しすぎ。何がどうなってしまったのか。めっちゃ聴いてみたい。
「梅に聞きな」「梅ドンマイ」もメッセージ性がありそうな雰囲気を醸し出していて良いですね。開き直って再出発した強さがあらわれているのでしょうか。梅あゆみ、歩み始めた……! 的な?
たった1分半で、私は梅あゆみさんの人生を知り、応援したい気持ちにさせられたのでした。
画面右下、「UME」のハチマキしてカンペ出してる尾形光琳の存在にもニヤッとしてしまいます。
再放送は2回、
火曜 0:50(月曜深夜)
いずれもEテレです。
ゆる~いユーモア系が好きな方は、きっとハマると思います。
YouTubeにも公式動画がたくさんアップされているので、心がグワァーッとなったときにでもいかがでしょうか。きっと心と体がほぐれると思います。
DVDも出ているし、グッズも人気みたいです。
DVDは、現在BOOK1~BOOK4まで発売中。
人気ランキングもありました。
『びじゅチューン!』第1回人気投票結果発表 – NHKエンタープライズ
そういえば、ある日送られてきた封書に『鳥獣戯画ジム』のマスキングテープが貼られていたことがあって、思わずニンマリしてしまいました。口糊代わりの、びじゅチューン。大事な書類が入っている封筒に貼ってあるってところも最高でした。愉快です。
以上、ここ最近のダウナーな雰囲気から一転して楽しげな雰囲気にさせられるほど素晴らしい、エンターテイメント作品の紹介でした。
自分がこれまで送ってきた人生は・・・
中学の時に両親が離婚、母と2人暮らしに。この辺から、おかしな感じに。
今、振り返ると父親は毒親でした。 その為、自分はアダルトチルドレンになったようです。
1月にコメントさせていただいた通り、19歳の事故のトラウマから、死にたいと思うようになりました。 おそらく、PTSDです。
独身男性、結婚歴無し。 というか、彼女がいたことさえ、ありません。
正社員で勤務していましたが、転勤、新しい職場に配属で、うつ症状になります。 休職して、通院しましたが、復帰に至らず。 退職しました。
何も、やる気がなく、現在48歳、引きこもり。 なんだかんだあって、友人もゼロ人になりました。 このごろ、また希死念慮が強くなっております。
ダウナーな雰囲気で申し訳ありません。