「はぁ…やる気が出ない」と困り果てることはありませんか?
やる気が出ない。やらなきゃいけないことがあるのに。でも、これはもう仕方ない、為す術なし、気合いを入れてなんとかなるものじゃない、冬になったら動物たちが冬眠するのと同じ、仕方ない、仕方ないんだよ……。
と上手にやり過ごせましたという話を今からします。日記というか「予定通り『やる気出ない』の波がきました」という報告です。
これを読むことで、やる気は出ないけど、「やる気が出ない、どうしよう、私はなんてダメな人間なんだ、生きててごめんなさい」という焦り・後ろめたさ・落ち込みを防止する準備はできる、と思います。
問題を解決するわけではないので、何の役にも立たないかもしれませんが、私なりに行きついた、「仕方ないね」と上手にあきらめるコツ、のようなもの。
「そういうときもあるよね」と自分を納得させるためのデータを集めようという話です。
具体的な対処法を知りたい方は↓コレやってみてください。
自分を上手に休ませるために記録する
自分の体調の波を把握するために、記録をつけるといい感じです。
体調の波を把握しておくと、いきなりの不調に戸惑うことがありません。
- 手帳に書き込む
- エクセルやアプリで記録する
- ブログに書く
など、お好みで。きっちり記録するのではなく、
「○月に無気力になったな~」
「この時期は体調崩しがち~」
とざっくりわかればOKです。
グラフ表示されるアプリは便利ですね。体調管理アプリはいろいろあるみたいですが、私は「MyStats」というアプリに、10段階の気分と体調をテキトーに記録しています。
デザインが好みではないのですが、機能性が良いので惰性で使っています(開発者の方こんな言い方をしてごめんなさい)。
あとは、不調の内容を手帳に書き込んでいます。「朝から頭痛・肩こり、服薬」「気分落ち気味、焦りが出てきてるかも?」など。
記録方法は特に決まっていなくて、そのときの気分によって、ノートに書いたりいろいろです。
10月は無気力の波がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
「やる気が出なくて困ったときに実行した5つのこと【無気力対策】」でも書いた通り、私の場合、毎年10月前後に無気力の波がやってくることがわかっています。
2015年11月
2016年2月
2016年6月
2016年10月~11月
2017年3月
2017年9月~10月
2018年3月
2018年10月
年によっては3回。だいたい3月、6月、10月の3か月おきくらいのペースです。
これは、ブログで「やる気が出ない」カテゴリの記事を投稿した時期と重なります。何か書こうとしても「だるい」「やる気出ない」としか考えられなくなるので、自然とこのカテゴリを更新することになるのです。
ここしばらくは良い感じだったので、もう大丈夫かな、更新不要かもなと思ったのですが、ちゃーんとやる気は低下するんですね。大好きな夏が終わり、苦手な冬に向かっていくこの季節、秋はどこか物悲しさもあり、どうしても落ちてしまうようです。
人間の心と体はおもしろいものですね。
ちなみに、この項の見出しは「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」のマネです。何となく楽しそうな言葉を使うことにより、カラ元気を出す狙いがあります。
諦めが肝心とはよく言ったもので
「やる気を出さねば」と必死になりすぎるのはよくありません。
やる気を出す方法はいろいろありますが、何を見てもダメ、どの対処法を試みてもダメなときは、もうどうやってもダメなので、諦めましょう。
ジタバタすればするほど消耗するばかりで、悪循環に陥ります。気持ちばかり焦って「やらなきゃ」「がんばらなきゃ」と自分を急き立てても、結果が出ないと、さらにやる気を失ってしまいます。
※悪循環の例
やらなければならないことは、誰かに頼んで、代わりにやってもらいましょう。
ここで無理をするとしんどいです。「しんどくても頑張らなきゃいけない」という思いも生まれやすいですが、早めに不調を感知して、仕切り直すことも同じくらい重要です。
なぜなら、我慢に我慢を重ねて病気になってしまったら、数か月、長ければ何年も棒に振ってしまうことになるからです(うつ病を想定しています)。
もちろん元来の怠け者で、「本当にちゃんとしなきゃヤバいんじゃないの?」という人もいるかもしれませんが、人を傷つけたりしているのでなければ、それでいいのではないでしょうか? というのはさすがに無責任すぎるでしょうか。
ただそこにいる、それだけで十分すごいことだと私は思うからです。だって「死にてぇ」って誘惑もあったりするじゃないですか。
頑張れそうなときはちょっと頑張って、頑張れないときは休む。そういう自然な生き方ができたらいいですよね。
「休むわけにはいかない」と焦ったとき思い出したい言葉
先ほど、誰かに頼んで代わりにやってもらいましょうと書きましたが、
「そんな簡単に仕事を休むわけにはいかないんだよ~」
「家事や育児に休みなんてないんだよ~」
「そんな無責任なことできないよ~」
といった言い分もあると思います。
そんなとき思い出したい考え方。「だるい」でおなじみ、phaさんの『持たない幸福論』より。
もし「他の人が頼りにならなくて自分が頑張るのをやめるとすぐに破綻してしまう状態」なのだとしたら、その状態自体がもう既に破綻しているのだと思う。それは遅かれ早かれ潰れてしまう状態なので、別のやり方を考え始めたほうがいい。
pha『持たない幸福論』(Kindleの位置No.332/2107)
ついでにもう一つ。「だるい」と思ったときはこちら。
「だるい」という感覚は自分の体が自分自身に「お前ちょっとなんか変だぞ」「ちょっと休んだほうがいいぞ」って教えてくれているんだと思っている。
同上 (Kindleの位置No.312/2107)
本当にその通りだと思います。
何となくしんどくなったとき、phaさんの本は心の頓服薬になります。
最後に
なんかよくわからないけど、どうやっても力が出ない感じ。
そういうときは、気合いで何とかするとか、そういうムダな抵抗はしないに限ります。
好ましくない状態が過ぎ去るまで、静かに待つのみです。
このときの状況を簡単にメモして、あとは休む。
記録してバイオリズムを掴んでおけば、「なんでこんなにやる気がないんだろう」と嘆いたり、不必要に自分を責めたりすることがなくなります。
あとは緊張の和らぐ言葉を思い出したりしながら。
「はぁ…やる気が出ない」と困り果てている人の心が少しでもラクになりますように。
<本日の一冊>
pha (2015)『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』幻冬舎
感想はこちら。
ゆるい生き方読本『持たない幸福論』は心を軽くしてくれます