ある日、カブの葉っぱに小さなかたつむりがくっついていました。サイズは1cmほど。どこかに逃がそうと思ったのですが、ちょうどゼリーの空き容器があったので、その中に入れて観察してみることにしました。
じーっと眺めていると、かたつむりはよじよじとプラスチックの壁を上り始めました。
じわじわ…じわじわ…と。外に出たいのかな?と思いながら観察を続けていると、カップの上の方の溝にたどり着いたところで休憩。へこみ部分にすっぽりハマったまま動かなくなりました。その後も長らくとどまっていた様子。どうやら脱走したかったわけではないようです。
次に葉っぱと水を入れてあげました。
つるつるしたプラスチックより、葉っぱの方が歩きやすいようで、のそのそ葉っぱの上を移動していました。
それを見ていて思ったのですが、かたつむりって意外と歩くのが速いんですね。みるみるうちに葉っぱの端から端に移動していて感心しました。
子供の頃の印象では、じっと見ている間はまったく動かなくて、しばらくして見たらやっと2cmくらい移動していた、ぐらいの印象だったんですけどね。
それからまたしばらくして見ると、今度は葉っぱを食べていました。
はっきりと口の動きまではわからないものの、もしゃもしゃと食べていることは確かにわかります。かたつむりが食べたであろう部分の葉っぱが半透明になっていきます。これを見て、「おぉ~葉っぱ食べてる~」と見たままのことを思いました。食べるスピードも思っていたより速かったです。
さて、食べたら当然うんちが出ます。見てみましたら、そのうんちもまた思っていたより大きかった(写真は省略)。体の比率から考えたら大きすぎるんじゃないかと思うほど。食べた量より排出量が多いような……。まぁ葉っぱを追加していたし、もりもり食べていたんでしょうかね。
というわけで、「ぶりぶりうんこのでん吉くん」と小学生みたいなノリで呼びかけながら、観察を続ける日々です。虫食い葉っぱを追加し、卵の殻も投入しました。
生き物を観察するのって面白いですね。今は検索すればすぐに答えがわかるから、何でも知ったような気になってしまうけれど、実際に見てみないとわからないことってたくさんあるんだよなぁと改めて思いました。
でんでん虫のでん吉くんに感謝です。
……かたつむりは雌雄同体だから、中性的な名前がいいかなと今書いていて思ったのですが、適当な名前が思いつかないので、林家ペー・パー子的な楽しさを期待して、でん吉でん子(通称でんでん)ってことにしておこうかな。姓はイトウかな、南国少年パプワくんのピンクの巨大カタツムリから拝借して。
というか、呼び名もいろいろあるんですよね。かたつむり、でんでんむし、マイマイ、蝸牛(かぎゅう)などなど。
何やら興味深い存在です。ナメクジに殻をくっつけただけなのにね。
【観察のすすめ】
・100均で買ったシソの種を栽培する
・寂しさを癒す星空観察
・ラベンダーのドライフラワーの香りを楽しむ