要領を得ない人と話すとき、あなたは質問力を試されている

パンダマンっぽい人
「ねぇねぇ、あの話知ってる?」と聞いたときに「Yes/No」で答えてくれない人にどう対応するか、というのが今回のテーマです。

結論としては、質問力を磨こうという話なのですが、ちょっと愚痴りたい気持ちもあるので、思ったことを書きます。

 

先日、本の感想を共有したいなと思い、知人に「あの本読んだ?」と聞きました。すでに読了した様子だったので、話のとっかかりとしてそう声をかけたんですね。するとその人は、「あぁ、◇◇な○○が△△して、□□と☆☆が※※になって、それで……」と本の内容を話し始めました。

「読んだか読んでないかを聞いただけなんだけどな」と思いつつも、何か感想が聞けるならいいかと思い、そのまま耳を傾けていました。

話は続きます。なかなか先が見えません。でも、別に急いでいるわけでもなかったので、大人しく聞いていました。

が、話はまだ終わらない。その本に何が書かれているか一所懸命お話してくれます。

「せっかく話してくれてるし、さえぎるのも悪いよな……」と思いながら、いつまで続くのかわからない話に興味を失いつつありました。仕切り直すのももはやめんどくさい。

一体この人はどこに向かっているのだろう。何が書いてあったか説明して終わりなんじゃないかという予感もあり、なんかもうどうでもよくなっているけど、自分で質問しておいて、それも失礼な態度だよなと思うし、でも話長すぎるし。「うんうん」と相づちを打ちながら、そんなことをホワホワと考えていました。

結局、特にこれといった感想を聞くことはできませんでした。「面白かった?」という問いには「うーん」、「つまらなかった?」という問いには「つまらないってことはないよ」との答え。「どこが印象に残った?」との問いには一応の答えが返ってきたので、「そうか、それが印象に残ったのか、なるほど」と思って終わりました。徒労感が残りました。

 
私はこのときどんな答えを求めていたのでしょうか。

私が想定していたのは、

「あの本読んだ?」
「読んだよー」
「○○なところあったじゃん、あれって微妙じゃない?(感想)」
「えー、私は面白いと思ったけどなぁ」

あるいは、

「あの本読んだ?」
「読んだよー」
「○○なところあったじゃん、あれって△△なんだって、すごくない?(聞きかじったうんちくや噂話)」
「へぇ、そうなんだぁ。でも、××って◎◎だよね?」
「そうそう、それは◇◇で、□□は云々~」

こんな感じの流れ。別に大した内容を期待していたわけではありません。

じゃあ何がしたかったかというと、会話のキャッチボールがしたかった。向こうが投げてくれるのを待ってるのに、ボールを持ったままなかなか投げ返してくれないから、もどかしくなってしまったのです。

こうなるのを防ぐためにはどうすればいいのか。最初にどんな答えを返してほしいか示せばよかったんですよね。

「あの本読んだ? 読み終わったら貸して~」と次のアクションを促すような第一声。

あらすじを話し始めてしまう人には、「あの本読んだ? 面白かった?」と聞いちゃえばいいのかな。読んでいなかったら「まだ読んでない」と言えばいいだけだし。「あの本読んだ? もし読んでたら感想を共有しませんか?」とわざわざ言うのは不自然ですもんね。でも、端的な答えが返ってこない場合にはこれでもいいのかもしれない。

いずれにしても、聞いていないことを延々と話続けられたときの宙ぶらりんな状態を避けられればそれでOK。

こういうタイプの人と話をするとき、私は質問力を試されているのだなと思いました。

同時に、私も何か人に説明するとき、話が長くなりがちなので、相手がどんな答えを求めているか考えてから話さないといけないなーと反省する出来事でもありました。

日々学びがあります。おかげでまた成長してしまいました(成長ってほどじゃないか)。

1 COMMENT

マリ

私の母親がまさにこれで、子供の頃から話を受け止めてくれずしんどい気持ちになっていました。現在進行形です。
母が一番顕著なだけで、家族全員そうかも。うーん。

「質問力を試されている」
とてもいい得て妙です。
頭がぐるぐる回転してカロリー消費してそうです。

会話の流れの主導権をほどほどに握りつつ相手の尊重を忘れない…

やっぱりしんどいから適度に距離をとるのが一番かなぁ…いいところで折合いつけれればいいんですが(笑)

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