「メンタル弱い人は○○で~~」という記述を見つけたときに、なんとなく嫌な気持ちになりました。
私はメンタルが弱いと自覚しているので、悪口を言われている気分になったのでした。
よくよく読んでみると、悪口を言う意図で語られた言葉ではなさそうでした。
が、そこ滲んでいるものがあるような気がして、それが何なのかしばらく考えていました。
そもそもメンタルの強さ弱さとは何でしょう。
メンタルは「精神的な」ということですよね。日本語だと「精神」や「心」と捉えてよさそうです。
つまり「メンタルが弱い」とは、
・精神的に弱い
・打たれ弱い
・ストレスを感じやすい
・情緒が安定しない
・心の回復力が弱い
あたりの意味でしょうか。文脈によっては、「怖がり」を指しているように感じられるものもありました。
ネットを見ていると、「それはメンタルが弱いというより、論理的思考力が弱いということでは?」と思うこともあります。まあ心が弱ると冷静に考えられなくなるから、まったくの別物ではないとも思うのですけれど。
強いことやブレないことに憧れる気持ちがあります。でも、それは本当に素晴らしいことなのかと言ったらよくわかりません。
何事も一長一短であり、いいこともあれば悪いこともある。
と何も言っていないに等しいことを常々思うのです。
きっと「強いから素晴らしい」のではなく、「強いあなたが素晴らしい」なのでしょうね。
「強い」の代わりにどんな言葉が入ってもいいのです。
「○○だから素晴らしい」ではなく「あなたは素晴らしい(ちなみにあなたは○○という要素を持っていますね)」というように。
そうは言っても、「あなたは強い」は褒め言葉っぽいし、「あなたは弱い」は多分褒めてない。
「あなたは弱い」と言われるより「あなたは強い」と言われたほうが嬉しい。
「君は強くないからこそ」
「まあ自分もそうだし大抵の人間は弱いけど」
とある漫画の登場人物が口にした言葉を思い出します。
無用なジャッジをせず、フラットに語れる人になりたいものです。