名付けに困ったときのヒント

ネーミングセンスがない。

だけど、ちょっと気の利いたところを見せたい。

そんな願いを叶えるにはどうしたらいいのでしょうか。

直感でパッと決められる人が羨ましい。こちとら、アカウント名一つ決めるにも毎度困って疲れておりますゆえ。

身内で使うあだ名に比べると、ネット上のニックネームは自由度が高いですよね。「それ名前にしちゃう?!」みたいな突飛なものも多々あり、眺めているだけで楽しい。ツボを押さえたネーミングに出合うと思わず「いいね」したくなります。

 

一時期、ニュースを見るたびに思い浮かべる言葉がありました。

「窮鼠猫を噛む」です。

同時に思い出すのが「キュウソネコカミ」。日本のロックバンドの名前です。

これをバンド名にしようという発想、毎度感心します。

インパクトがある。一発で覚える。

つい言いたくなる語感。音がいいですよね。

ネズミとネコ、イメージが浮かびます。グッズ展開しやすそう。

意味としてもなかなかよさげ。弱い者も追いつめられると強い者に反撃する。一般論だから「噛む」という内容でも穏当(な気がする)。ソフトな反骨精神といったらいいでしょうか。

カタカナ表記にすることでポップな雰囲気になるし、だからといって意味なしじゃないし。

ことわざや故事成語ってどこか説教くさくなるものですが、「窮鼠猫を噛む」にそういう嫌さはありません。「キュウソネコカミ」だから軽いノリでつけました感も醸せる。

 
ちょっと他の言葉で考えてみましょう。例えば「噛む」が入ったことわざ。

「飼い犬に手を噛まれる」
かわいがって面倒をみてきた者に手ひどく裏切られること。悲しい。痛い。若干の上から目線っぽさが好感度的にイマイチ?

「苦虫を噛みつぶす」
苦い。不愉快そう。想起するイメージがネガティブ。

 
動物シリーズはどうでしょうか。

「俎上の魚江海に移る」
危険な状態を脱して安全なところに移ること。守りの姿勢。語呂がイマイチ。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」
計算高い感じ。親しみを持つ感じじゃないかな。

「馬の耳に念仏」
ダメじゃん。……でも悪くない?

「藪蛇(藪をつついて蛇を出す)」
ダメじゃん。……でも悪くない?

「猿も木から落ちる」
ダメじゃん。……でも悪くない?

「虎の威を借る狐」
カッコ悪い。……でも悪くない?

「泣きっ面に蜂」
つらい。……でもちょっと面白い? 

「鶴は千年亀は万年」
めでたいけど、気が長い話だなぁ。

などと考えていると、改めてキュウソネコカミいいなって。

「ダイハショウカネみたいな名前のバンドいたよね?」「キュウソネコカミね」みたいなエピソードを以前どこかで見かけたのですが、ダイハショウカネ(大は小を兼ねる)もいいですね。これがパッと出てくるその感性も楽しいなとこれまた感心したのでありました。

あと、今知ったんですけど、人気のロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジー」で、「キューソネコカミ」というアイテムがあるらしいです。こっちが先なのかな? 窮鼠が猫を噛む効果を得られるということでしょうか。ゲームのアイテム名も要チェックですね。

 

長い年月をかけて伝わった言葉はやっぱりすごい。コンパクトにズバリと言い当てている。音もリズムも洗練されている。さすがたくさんの人が使い続けてきただけあるなぁとまた感心。

名付けに困ったときは、ことわざや故事成語にあたってみるのがいいのかも。

そんな学びを得ました。

 

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