東日本大震災から10年、当時の日記を読み返す(躁鬱の記録)

2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年。

私なりの哀悼の意味を込めて(という内容にふさわしいかわかりませんが)、10年前の日記を久しぶりに読み返してみました。

現在、双極性障害(躁うつ病)のⅡ型と診断されている私がかつて書きつけていたノートです。2011年当時はうつ病という診断だったと思います。

以下、個人的な記録ではありますが、震災についても少し触れていますので、この話題に触れるのはつらそうだなという方は、無理せず、ここでさよならしましょう。向き合い方は人それぞれ。自分なりの距離を保って心を守ることが大切。ということも以下の本文で書きました。

というわけで、私の個人的な振り返りを始めます。

 

震災前のこと(軽躁→うつ?)

震災前の日記を見ると、私はものすごく怒っていました。なぜそんなに怒っていたのか……。こんなことがあって、こうなったのが嫌だったという説明はできます。怒ることがそれほどおかしな反応だとも思いません。ただ、そこまで強烈な怒りのエネルギーが生じてしまったのはなぜなのかよくわかりません。躁の傾向があったのでしょうか。我を失ったかのような怒りようでした。

その反動か、その後、しばらく寝込みました。

そして、震災が発生しました。

大地震が起こった日のこと

日記に2011年3月11日前後の記録はありませんが、地震があったときのことはよく覚えています。

私がいた場所は震源地から離れていましたが、揺れはありました。その日はとても寒く、私は白い息を吐きながら、梁のフックにかけられたベルトがブラブラ揺れるのを見ていました。

震災発生からしばらくはラジオでニュースを聞いていました。緊急事態、非日常的な空気感が伝わってきて、フワフワした気分で過ごしていた記憶です。どこか現実感がないというか、これまでに経験したことがないような気持ちでした。

震災後のこと

「どうして死んだのは私じゃなかったんだ、私が死ねばよかったんだ」
「なぜ私なんかが生きているんだ」

日記には、不安や焦燥と並んで、そういった言葉がくり返し綴られています。そして「こう思うことは間違っているとわかっている」「こんなことを言ったって誰も救われない」といったことも書かれています。無力感でいっぱいだったし、希死念慮がかなり強かった頃です。

その後もたくさんの災害が起こりました。災害が起こるたびに、同じことを思いました。ある災害の直後には、死ななければならないと切迫した思いに駆られ、家を飛び出したこともありました。

そういったことをくり返すうちに、報道から距離を置くことも必要だと思い始めました。

まずは自分の心を守らなくては。被災者の方たちのつらさや大変さに比べたら自分なんて、などと思うのだけれど、自分が苦しんだからって何にもならない。まずは自分が生きること。自分にできることをやろう。

そう自分に言い聞かせながらやってきた、そんな10年だったかなと思います。

震災後の軽躁?エピソード

話は少し前後しますが、今回日記を読み返して、自身の精神の不安定さを感じさせるものがありました。それが、震災のすぐ後にバカ高いコートを買ったこと。うつの反動だったのでしょうか。あまり思い出したくありません。なぜそうしたのか、うまく説明もできません。

このあと、生活環境の変化もあり、しばらくしてまた体調を崩すのですが、その一連の流れを思い出してつらくなるからかもしれません。今も書きながら涙が出てきます。何か特別ショッキングな出来事があったわけではないと思っているのですが……何なんでしょうね、10年経っても受け入れられていないんでしょうかね。

こういうのって躁うつ病あるあるだったりするんでしょうか。ここまで書いたことも断片的で、さらに詳しく書くのは抵抗があります。いまだにフタをしている部分があるんだなと改めてよくわかります。

そして今

東日本大震災が与えた影響は計り知れません。

震災で亡くなった方、被害にあわれた方、ご遺族、津波や原発事故の影響で今も大変な思いをされている方、

と、ここまで書いて、次の言葉が見つからない。何を言えばいいのかわからない。

ただ、何万人何千人というくくりではなく、そこには一人ひとり、それぞれの思いがあるということは忘れないでいたいと思っています。

 

10年経っても戸惑ったままで、「ごめんなさい」といつも後ろめたい気持ち。

これは個人的なことで、震災とは直接関係のない部分が大きいのかもしれません。

それでも、このよくわからない、つかめない気持ちを無理に処理したりしないで、そのままの状態を保ちたいと思っています。

 

2 COMMENTS

あたま

お久しぶりです。             
11年震災。 12年母の死。 14年ぐらいからプチ鬱。 15年なみうつブログと出逢う。 そして現在。

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折田真司

ナミさんこんばんは、失礼します。

ナミさんのブログに出会ったのは数年前、、自分の歴史でもありますね。

でもそこから「双極性障害」と診断されて、、、「鬱のしんどさ」さんざん経験して
当時は色々対策をって、、、ナミさんのブログ何回も読み返したり、、

そこで、、、「双極性」って自分診断されてでしたね。

全くさんざん悩ませられた「鬱」双極性と診断されても、、、「鬱」のしんどさとも戦わなくってはですね、、、

以前ナミさんの記事で「躁エピソード語るのは」当事者にとって凄くつらい、、、
もちろん自分もそうですね、、、思い出したくもない出来事です、、、

鬱とさんざん戦わなくってはって思った時に双極性って診断、、、それも凄くつらいですよね、、、

これからも、、、ブログで、、、でも双極性のエピソード語るのは凄くしんどいし、、
嫌で思い出したくもないですよね、、、自分も、、、

まとまりのない文章で、、、本当にごめんなさい^^

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