「なんでみんなそんなに元気なの? 私はこんなに気力ないのに……ずるい!」
と、先日そう言いたくなる瞬間がありまして、実際に「ずるいずるい」と駄々をこねる感じを演出してみましたら、若干のスカッと感がありました。感情が発散されたからでしょうか。
そもそもなぜそんなことになったかと言いますと、不調続きでウンザリゲンナリする中、久々に訪れた痛みも落ち込みも不快感もない穏やかデー、「何かやろうと思える気力があるって素晴らしい、ありがたやありがたや」と手を合わせるような気持ちで過ごしていたところ、何かの拍子に「あれ、多くの人はこれが普通なのか? これくらいの調子が保たれてるなら、私だってもうちょっと頑張れるわよ!」とムカつきが生じてしまったのです。
で、このときの気持ちを一言で表すなら「ずるい」だなと思って、そうかそうか、私は自分ばっかり損しているように感じているんだなと納得したんですよね。
もちろん、誰もズルはしていません。
前にも少し書きましたが、目に映る人々が元気で楽しそうに見えたとしても、みんながみんなそうではない。「私には私の地獄がある」という言い分も理解しているつもりだし、「人には人の乳酸菌」だと思っています(正しくは、人にはヒトの乳酸菌)。
さらに、「羨ましい」「妬ましい」と私は思っているけれど、もっと視野を広げれば、私の嘆きなんか屁でもないほど厳しい境遇に置かれている人はたくさんいます。私は相当恵まれていて、誰かをイラつかせるような言動をしていることは間違いありません。
と、こういうことを言い出したらキリがないので、比較はやめよう、自分の喜びを追求しよう、と改めて思ったのであります。
が、「人と比べるのはやめよう」と言ってやめられるなら苦労しないわけで、一体どうしたらいいのかしら、困ったわねぇと毎度の嘆きが生まれるわけでございます。
とりあえず、周りをキョロキョロしないようにして、自分に集中すること。そして、物事の見方、考え方を調整することで、気持ちを良い方向に持っていくことができるかなと思います。例えば、力が出なくて嫌になったときは「無気力で無理なく引きこもれるのはコロナ禍においては有利だぜ(自分のためにも皆のためにもなる)」と考えるとか。
今度また、隣の芝が青く見えたら、「ずるいずるい」と駄々をこねる運動を。
仰向けになって「やだやだやだー!」と手足をジタバタ動かすと、けっこういい運動になるし、数秒後に「私、何やってんだろ……」と急に冷静になれます。
不快な感情を発散し、心を落ち着けたいとき、ぜひ試してみてくださいね!
……と何者かのフリをするのも結構いいんじゃないかと思っています。
【次回予告】
人と比べるのをやめるためにどうすればいいか、ちょっとまだ消化不良なので、もう少し考えてみます。
【追記】
つづき書きました。
→ 人と比べるのをやめたい、やめられない、どうすれば?