奇跡的な交差「飽きてOK」という話に共感、最果タヒの詩について

あなたがこのブログを訪れてくださったのは何回目ですか?

はじめましての方、はじめまして(果たしてはじめましての方はいらっしゃるのでしょうか? もしいらっしゃるのなら一体どうやってたどり着いたのか気になるし、こんな辺鄙な場所までご来訪いただきありがとうございますと深々お辞儀)。

一見さん以外の方、またのご来訪ありがとうございます(これまた深々とお辞儀)。

と、なぜこんな書き出しをしたかというと、何かを書いて公開することについて改めて考えていたからです。

こうやって自分が書いたものをどこかで受け取ってくれる人がいるってすごいですよね。本当にありがたいことだと常々思っています。トイレに行ったときやお風呂に入ったときふっと思い出して「すごいよな、ありがたいなぁ~」としみじみ感じ入っています。

そうやって読んでもらえることに感謝しつつも、ここに遊びに来てくれた人が、このブログの存在を忘れてしまうぐらい毎日を楽しく過ごせるようになったら、それは喜ばしいことだなとも思っています。そりゃ忘れられるのは寂しくもあるのですが、このブログを書き始めたのは、しんどすぎて死んじゃいそうなとき心の拠り所になるような場所を作れたらいいなという思いがあったからで、そういうつらさが軽減されたのなら、それはもう本当に素晴らしいこと。よかったねと心から思うのです。だから、定型文として「またのお越しをお待ちしております」的な言葉を添えたときには必ず「別に来なくても大丈夫だからね」と心の中でつけ加えています。来てくれたら嬉しいけど、それはあなたが来たいと思ったときに来てくれるのが嬉しいんだよ、義理とか感じなくて全然大丈夫だよ、さよならでもOKだよ、ということです。

……って、まだこれ前置きなんですけど、このままだと前置きが本題になってそのまま終わってしまいそうなので、いったん止めます。

こういったことを思ったのは、まさにそんなようなことが書かれたブログを読んだからです。

飽きてOK – 最果タヒ.blog

詩人の最果タヒさんのブログです。「あーすごいわかるなぁ」と思いました。読み手側の気持ちとして「そうそう、それ!」と思えることばかり。

「好き」と思ったときの「好き」は、ずっと永遠

なんて素敵な言葉でしょう。
 

こうやって何年もブログを続けていると、自分が変化していることに気づけます。時に恥ずかしくもありますが、面白いですよね。全然変わらない部分があることにも気づきます。今まで一貫性がないことは好ましくないように感じていたけれど、変わるのは自然なことだとやっとわかるようになりましてね、私も最果さんが言うように自然発生的な変化を楽しんでいきたいなぁとそう思うのでございます。

 

以前、作家の山田詠美さんが「小説家の仕事は匂いを書くこと」と言っているのを聞いて、ものすごく納得したことがあります。確かに印象に残っている小説って匂いを感じながら読んでいるなぁと。

最果タヒさんの詩を読んだときにもそういう感覚があります。といっても彼女の詩は無臭です。臭くない。匂わない。宇宙にほっぽり出されたらこんな感じかなと想像するような……? あーでも雨の匂いとかあったかなぁ。写真に引っ張られてるだけかなぁ。ギリギリした心にジワジワと染み込んでくるような何かがあるというか。つかもうとしてもつかめない靄みたいな。匂いというより気配に近いもの?

とまぁうまく言えないのがもどかしいのですが、私が最果タヒさんの詩に出会ったとき、「ほんとうのこと」が書いてあると思いました。目に見えない、言葉にできないほんとうのこと。独自の言語で書かれた何か。ぐちゃぐちゃのでろでろだった自分が欲していたもの。

……や~やっぱ詩ってストイックですよね。なんかもうほんとにかなわないって感じで降参です。

感性が研ぎ澄まされていた頃(というか頭がおかしかった頃?)は本能的にわかるというか、濃ゆい感じで味わえていたような気がします。今はちょっと鈍っているような……(というか、わかったと思ったのも勘違いだったんじゃないか疑惑が拭えない)。

というわけで最近は詩よりエッセイを読むことが増えました。中でも印象に残っているのが「「好き」の因数分解」という連載で語られた「好きなもの」について。

で、今ちょっと引用してみようかなと思ったんですけど、最果タヒさんの言葉って一部を切り取ると「あれ、なんか違う……」ってなるんですよね。言葉や文章全体に魔法みたいなベールがかかっているというか、それを断ち切るとたちまち色褪せてしまうというか、何とも不思議な言葉なのです。

今日はちょっと長くなって疲れたので次回に続く!(えっ?)(ひどい構成ですみません)

【つづき】
自分を知る方法、私だけの「好きなもの」/最果タヒ「好き」の因数分解より

1 COMMENT

yusu

コメントするのは初めてですが、辛いときにこのサイトを度々訪れてもう両手の指では足りないくらいだと思います。初めにこのサイトを見つけた時は高校生の頃で、今はなんとか進学できました。年を重ねるごとに少しずつ自分の気持ちをコントロールできるようになってきた気がします。 昔からサイトや作品は見る専門で、自分などがコメントするのもおこがましい……そして何より緊張する、ということで一方的に情報を受け取るだけでしたが、最近色々なことに挑戦しようと思いこうしてコメントを打っています。ナミさん、いつも私の心を支えてくださりありがとうございます。たくさんの記事に共感し、励まされてきました。サイトが更新される度に嬉しくなります。長文失礼しました。

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