灰色の世界からキラキラ笑顔のリア充様を見て落ち込んだりムカついたりしている人へ

step

いつもみじめだった。

社会で活躍する人たちがうらやましい。
みんな楽しそう。幸せそう。
素敵な仲間に囲まれて笑ってる。

そんな姿を見ていると、ますますみじめになる。

自分の不能さを見せつけられるようで落ち込む。
人の成功を喜べない自分が嫌になる。
それでも心のどこかで「いっぺん不幸になってみろ」と願ったりする。
最低だ。

こんなこと思う俺って器の小さい人間だよな。

なんでこんなに苦しいんだろう?
どうすれば楽になれるんだろう?

つらい……。

 

みんなの幸せそうな姿を見ると苦しい

自分の世界は灰色なのに、街行く人たちの世界はキラキラ華やかな色にあふれている。

いつもそう感じていました。自分だけが取り残されたようで寂しくて。

みんな私のことを見下しているに違いないと思いました。幸せそうな顔を見ると腹が立ちました。はしゃいでいる人たちが浅はかに見えました。人間が嫌いになりました。

「なんで私ばっかりこんなつらい思いをしなきゃいけないの?」

わかりません。私も「なんであなたがこんなつらい思いをしなきゃいけないの?」と思います。

今はただ、その苦しみから脱け出せることを祈るばかりです。
 

こんなふうに人の幸せが突き刺さるのは、心に大きな傷があるからだと思います。精神的に不安定。だから、痛みが普段の何倍にも何十倍にもなります。体の調子も影響します。

心も体も元気になってくれば、今のつらさもましになるはず。嫌な気持ちだけじゃなくて、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを少しずつ見つけられるようになるから。

たとえ小さな喜びでも、それを大切に積み重ねていけば、誰にも負けない満足感を得ることができます。

病気のつらさ、不便を知ったからこそ、「当たり前」をありがたく感じられる。それはとても幸せなことです。

今は素直にそう思えなくても、苦しみを知っている人の心は豊かだし強い。

光を放つ宝石もキレイだけど、私は白黒のモノトーンコーディネートが好きです。なんか落ち着くんですよね。無彩色には無彩色の良さがあります。

 

報われない。アイツがねたましい。そんな自分が嫌い。

私は劣等感の塊。コンプレックスだらけ。自分のいいところなんて見つけられない。

だから、周りの素敵な人たちに憧れました。本音を言えば、激しく嫉妬していました。

「私だって頑張ってるのに、どうして報われないの?」
「あの人ばっかりいい思いしてズルい」

病気になって、その思いはさらに大きくなります。みんなの人生と私の人生は天と地ほどに離れているように感じて。

自分の不幸を見せつけられるようで、ますますつらくなりました。そして、そうやって悲劇のヒロインやってる自分に腹が立ちました。みんなだって頑張ってるのにそれを素直に認められない自分。大嫌い。

でも、それは自然な反応です。誰だって嫉妬ぐらいします。そういう気持ちがエネルギーに変わることもあります。

だから否定することはないんですよね。感じちゃったもんはしょうがないし、それをどうこうしようったって無理が生じます。

そういうときは、「あー、また私嫉妬してる~」「超人間~!(=人間らしい)」とか言っておけばいいんじゃないでしょうか。それだけでも気分が変わります。

嫉妬して状況が好転するわけじゃないし、疲れて嫌な気分になるだけ。それなら、自分が笑顔になれる方法を考えたいものです。

そのためには、自分が好きなこと、楽しめることを探したい。「これをやっているとまだまし」「気が紛れる」というもの。

気力がなければ、何もしなくていい。休んでればいい。寝てればいい。エネルギーが充電されるまで。

人様に惨めな人生と思われても関係ない。だってアイスクリームを食べている今の私は最強だから。食べ物をおいしいと感じられる幸せ。これ以上のものはありません。

 

ジェラシー、劣等感、嫌な気持ちとサヨナラするための選択

「見たくないのに見ちゃう」

人間の心理です。誰かの活躍を見て落ち込むなら見なきゃいいのに、ついつい見てしまう。友達のフェイスブックやツイッターもそう。絶対後悔するってわかってるのに。一体何なんでしょうね?

私、こういう「わかっちゃいるけどやめられない」が本当に多いんですよ。例えば、怖いの苦手なのにホラーをつい見ちゃう。お風呂入るのもトイレ行くのも怖くなるくせに。誘惑に負けてしまうんですね。どうなるか気になるじゃないですか。そこに引っ張られて。

最近は、頑張ってホラー映像からは即座に目を背けるようにしています。流されないよう自分にこう言い聞かせます。

「ホラー映画よりネコ映画の方が楽しいよね! 自然を眺めてた方が気持ちいいよね! そうしよう!」

バラを見ていればバラ色の人生、ホラーを見ていればホラー色の人生、ネコを見ていればネコ色の人生。

バラ色の人生を求めているわけじゃないですけど、ホラー色の人生は嫌なので、ネコと戯れます。好きな人や好きなものを見る時間を増やせば、嫌な気持ちになる時間は減ります。

気分が変われば、バラ色のキラッキラした宝塚のような世界に浸りたくなる日が来るかもしれません。はたまた、ホラーにどっぷりハマる可能性もあります。

何にしても、無理してしんどい選択をしなくてもいい。だって疲れるもん。

疲れていると、どんなに好きなものでも悪いところしか見えなくなって、落ち込みやすくなるような気がします。不安もどんどん膨らみます。

そういうときは休むに限る。

コンディションが整えば、あなたの力は存分に発揮されるのだから。

慌てなくて大丈夫。

とりあえず、刺激物にはフタをしておきましょう。元気が出るまで。

ロシアンブルー

フタ……?

オバケ……?

せなけいこさんなら大丈夫。怖くない。……いや、やっぱりちょっと怖い。

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6 COMMENTS

aki

はじめまして。
以前からブログ拝読していました。

私は今、田舎の短大の1年生で、一人暮らしをしています。
前期までは、自分でも信じられないくらい、毎日大学に通え、勉強にもついていけ、またそれを楽しんでもいたのですが、
後期になった今、体の充電がぷっつり切れてしまったかのような無気力感と気だるさと、緊張感を毎日感じていて、
まったく大学に通えなくなってしまいました。

最初は友人も心配してくれていましたが、だんだん私から遠のいていき、私も休んでばかりの自分が恥ずかしくて、情けなくて、自分から声をかけることができなくなってしまいました。

今は教室に入るたび、緊張して、冷や汗が出て、最近は下痢のため授業中に2回も席を立ってしまい、恥ずかしくてとてもつらいです。

またおなかが痛くなったらどうしよう、と考えると、さらに大学に行くことが難しくなりました。

最近は、食べても食べても満足感がなく、すべてがむなしく、自分でもどうしていいか分かりません。
近くのスーパーや、コンビニは同じ大学の学生がたくさんいて、私のことを覚えているはずがないとわかっていても、あの子大学サボってるくせに買い物かよ、と言われているような気がします。
そんなふうに感じるのも自分が、ちゃんとしていないからだとわかっているのですが、もう大学にはいけそうにないと感じているのです。
自分でも甘えている、怠けていると思います。

もともと、中学は不登校で、高校は定時制、しかも一年休学していて、うまく人と関われない駄目なやつなので、
母に大学に通えないと告げることができません。

またかと失望させてしまうのが怖いのです。
進学も、就職も駄目。じゃあ、お前には何が出来んの?と言われた時、私にはどうしていいかまったくわかりません。

大学には、1週間に1コマ出るか出ないかという状態が、1ヶ月くらい続いています。

私はどうしたらいいでしょうか

突然こんな長文で、支離滅裂な文章、本当にすみませんでした。

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ナミ

akiさん、はじめまして。
苦しい中でコメントをくださり、ありがとうございます。

akiさんは今、ともてつらい毎日を送ってらっしゃるんですね。特に体調がすぐれないようで心配です。原因が何であれ、生活に支障をきたしている以上は何らかの対策を考えたいですね。

学校生活も、「周りの人たちに何て思われてるんだろう……」と考え出したら怖くなってしまいますよね。そんなこと誰も思っていないとわかっていても、自分自身がそう思ってしまうんですよね。それで、自分を責め続ける。akiさんのように自分に厳しい人は特に。

過去のことも考えるとつらくなってしまうのでしょうか。うまく人と関われないからダメなんてことはないと思いますよ。過去は過去。と言っても、簡単には割り切れないものですよね。

これだけつらい中で、akiさんはお母様の気持ちも考えてらっしゃって。akiさんのお母様がどんな方が存じ上げませんので何とも言えませんが、親にとって一番の願いは、子どもが毎日元気で過ごせることではないでしょうか。

akiさんがおっしゃるように、エネルギーが切れてしまったのかもしれないですね。頑張りすぎてしまったのかな? そういうときは、ちょっと休んで充電しましょう。そして、誰でもいいので、akiさんの気持ちを話してみてはいかがでしょう? 大学に学生相談があれば、そういうところを利用してみるのもいいですよね。病院で相談してみるのも一つです。

体調不良は甘えとか怠けとかの問題じゃないと思います。自分を責めるのはちょっと休憩して、どうやったら元気になれるか考えていきましょう。今は焦りばかりが先行してしまっている感じがするので、ちょっと立ち止まって肩の力を抜いてみてください。リラックスすると良い解決策が見えてくるかもしれません。

あまりご自分を責めず、お身体を大切に。寒くなってきましたので、あたたかくしてお休みなさいませ。

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ゆみ

今日初めてブログを拝読させていただきました。うつ病歴7年の主婦です。パートタイムで働いていますが、病院から診断書を書くので仕事辞めましょうと言われました。子どもがこれからいろいろとお金がかかる年になり、なにより短時間でも外で働けているというのが、自信になっていました。
子どもは仕事から帰ったら寝てればいいと言ってくれました。
旦那に話すと薬の飲み過ぎだと言われました。
実家の父が独り暮らしですが、市の職員の方に私がなかなか来ないと話していました。仕事がないときは、体が動かないんです。
仕事は、やめたくありません。死にたいとも思わない。でも自分の存在をなかったことにしたいです。
ごめんなさい。誰にも言えなくて書いてしまいました。

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ナミ

ゆみさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

誰にも本音を話せないのはつらいですね。こうしてゆみさんのお気持ちを伝えてくださり、嬉しく思います。ありがとうございます。

仕事を続けたいのに辞めるよう勧められたとのこと。自分の意に反する提案は受け入れがたいものですよね。7年もの長い間、不調を抱えながら日々を乗り越えてこられたゆみさん。今どのようなお気持ちでいらっしゃるのか……、このブログの文章にコメントをくださったということは、苦悩の中で過ごされているかなと想像します。

「自分の存在をなかったことにしたい」という言葉に、苦しみから抜け出すヒントが隠れているのかもしれませんね。コメントにはゆみさんの感情を表わす言葉がありません。「苦しい」とか「悲しい」とか「怖い」とか。もし、今まで自分の気持ちを押し殺して生きてこられたのだとしたら、本当に大変な毎日だったと思います。こうしてコメントをくださったことに改めて感謝いたします。

まだまだ寒い日が続きますので、お身体を大切にお過ごしください。どうぞお大事に。

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ぴーた

双極性障害と診断され、会社を休み中、その影響もあってか大事な彼女にも振られそうです。

何個か記事を拝見して少しだけですが、ラクになりました。
本当にありがとうございます。

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ナミ

ぴーたさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。

体調を崩したり今までの社会生活を送れなくなったりすると、さまざまな影響がありますよね。変化に気持ちが追いついていかないことも多々ありますが、何とかつらい毎日をやりすごす方法を模索していきたいと思っています。

季節の変わり目ですので、お身体に気をつけてお過ごしくださいませ。

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