「器が大きい」は素晴らしい?人と比べて落胆したとき考えるべきこと

テーブルの上のグラスと一輪の花

人と比べて落ち込んでしまうことはありませんか?

「あの人はあんなに上手にできるのに」
「どうして私はできないの」

そう感じるのは前提条件を忘れているからです。

人に振り回されず、「私は私」「これでいいんだ」と自分の道を歩んでいくための秘訣。

人と比べて落ち込んだとき、自分が嫌になったとき、思い出したいことです。

「器が大きい」は素晴らしい?

前回「「60%できたら合格」ってどういうこと?なんで60%なの?」の中で、300mlのグラスに水を注いだときのイメージイラストを紹介しました。これは、自分の頑張りの度合いをグラスの水に例えたものです。

当然のことながら、グラスの大きさは人によって違います。ゆえに、皆が60%の水を注いでも、その量は同じにはなりません。

似たような例えの言葉に、「器が大きい/小さい」という表現があります。意味合いとしては、「器が大きい」は人間性が優れている人や役割を果たす能力のある人、「器が小さい」は自分の気に入らないことを受け入れない心の狭い人、といったところでしょうか。

器が大きい人は素晴らしく、器が小さい人は素晴らしくない。そのように解釈したとき、こんな疑問が生じました。

「器の大きさに良し悪しってあるの?」

いろんな器があるよね

入れ物には、さまざまな種類のものがあります。

具体的に例を挙げてみましょう。容器というくくりで考えると収拾がつかなくなりそうなので、ここでは食器(ドリンクウェア・皿・椀)について考えます。

サイズ・形・素材・デザインいろいろ

まず、サイズ・形・素材・デザインごとに挙げてみます。

大きさ
135ml
360ml
500ml
ワイングラス
ジョッキ
コーヒーカップ
 マグ
タンブラー
形(和)
湯のみ
 徳利・盃
抹茶茶碗
素材
陶磁器
 ガラス
金属
 漆器
プラスチック
 紙
デザイン
 切子

 デザイナーズ

モチーフ
キャラクタ
バラエティ

※画像はAmazonの商品リンクになっています。

使い方いろいろ

入れ物(食器)の使い方もさまざまです。「素材」カテゴリで見ていきましょう。

《陶磁器》
まず私が最初に思い浮かべたのは骨董品。希少性や歴史的価値、意匠性が優れていると「いい仕事してますねぇ」と言ってもらえます。職人の技を堪能するコレクターは多いことでしょう。

一方、私は春のパン祭りでもらった白いお皿で食事をします。パン皿にはパンをのせ、サラダボウルにはサラダを盛って。百均の食器もあります。もらいものの器も多め。大きなお皿にメインディッシュを、中くらいのお皿に副菜を、小皿・豆皿には箸休めの漬物や和え物を。茶碗や湯のみ、マグカップも陶器です。我が家の食器たちは皆、それぞれの役割を果たそうと食器棚に待機しています。

《ガラス》
ガラスの器の清涼感。乾杯するならグラスがいい。夏はガラスの食器でひやむぎ・そうめんをいただきたいですね。

《金属》
銀食器の高級感。美しい光沢が魅力です。抗菌作用もあるそうな。ステンレス食器はカレーのイメージがあります。カレールーを入れる魔法のランプみたいな器とか。アルミの食器は学校給食。同じ金属製でも演出効果が全然ちがいますね。

《漆器》
表面に漆を塗ることで器が長持ち。工芸品の素晴らしさです。魅力はやはり色味や風合いでしょうか。漆器のお椀でみそ汁が飲みたい。

《プラスチック》
落としても割れないプラスチック。扱いやすさは子供にピッタリ。カラフル・ポップなデザインは、気分を明るくしてくれます。チープな感じもまたよし。

《紙》
紙コップ・紙皿は、アウトドアやホームパーティで重宝します。後片づけが楽チン。

《その他》
「砂の器にスープはそそげない」とキヨシローは歌っていましたが、浜辺の砂遊びは最高。

器の価値は使う人が決める

思いつくものを挙げただけでも、実にさまざまな食器があります。

では、なぜこれほどたくさんの種類の食器があるのでしょうか?

それは、必要とされているからです。

中には「こんなもの」と思う食器もあるかもしれません。しかし、一度は誰かに必要だと判断されたから、その食器はこの世に存在しています。

食器の価値は大小で決まるとは限りません。美しさや希少性が絶対的な価値でもありません。

その食器にしか演出できないことがあります。

素晴らしい食器とは何か?

それは、その食器を使う人が決めることです。

自分の身体がどんな性質の入れ物か知ろう

自分のパワーや頑張りをグラスの水に例えるなら、グラスは「身体」と捉えることができるでしょうか。

グラス(身体)が、役割を果たすために必要なことは何か?

まずは、そのグラス(自分の身体)がどんな性質の入れ物なのか知ることから始めたいところです。

そのためには、じっくり、ありのままを観察する必要があります。

得意なことは何か。どこを補っていけばいいか。

「何の役にも立たない」と決めつけていると、それは見えません。だから、固定された価値観を疑い、否定をストップ。

その器は自分で選んだものではありません。何だかよくわからないうちに与えられたもの。勝手に決められた前提条件。

でも、カスタマイズしていくことは可能です。まったく別の器に変えることはできませんが、自分次第で素敵な使い方をすることができます。使えば使うほどに味わいも増し、他の誰にも真似できない素晴らしい作品となり得ます。だからこそ、大切に扱いたい。

「あの人はあんなに上手にできるのに」
「どうして私はできないの」

私にしかできない、私だからこそできる役割を見つけていきたいですね。
 

>>次のページ:壊れたグラス、砕け散ったガラスは捨てるしかないのか?

1 COMMENT

味PON

いつもお世話になっております!
ちょうど、人と自分を比べてモヤモヤしていたのでナミさんの文章を読んで気持ちがちょっとすっきりしました☆☆☆
凄くナイスタイミングでした!!!
ありがとうございます☆☆☆
これからも楽しみにしています!
無理をしない程度にゆっくり続けて頂けたら嬉しいです☆
ではでは、失礼致します〜

返信する

味PON へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です