つらいなと思ったとき、落ち込んでどうしようもないとき、どうやってその状況から抜け出したらいいのでしょうか。
これまで私はいろいろな方法を試してきました。その中で、一定サイクルで実行される方法があります。
それが今からお話する、頭にお花を咲かせる作戦です。
イメージの源は『コジコジ』の登場人物、頭花君です。頭からお花がぽよよんと生えている。かつみ・さゆりの「ぼよよ~ん」でもOKです。
とにかく、頭上にお花を咲かせるのです。そして、思考のレベルを落とす。ぐちゃぐちゃ考えるのをやめて、ボキャブラリーも少なめに、解像度を下げる感じで。わかりやすさ重視。雰囲気重視。楽しさを押し出していく。存在そのものが愉快な何かであると示すのです。
誰に示すのかって?
それはもちろん自分にです。
カラ元気に似たものですが、もっと本格的に、本気で取り組む必要があります。
とにかく、ぽわわ~んとするのです。
頭花君は、変なキノコを食べて、笑いが止まらなくなってしまったことがありました。発作のせいで、頭花一族の頭に花が咲いていることのおかしさに気づき、ウケすぎて死にそうになってしまうのです。
そこまでいくと命に関わってしまうので危険ですが、意気としては見習いたいところ。
冷静に考えてはいけません。ぽよょ~ん、あはは~と過ごす作戦なのだから。シリアスになってはいけないのです。
山の中に生える植物で「ハシリドコロ」という草があるそうです。
誤って食べると狂乱して走り回ることから名づけられたのだとか。
別名「鬼見草」、幻覚症状を起こし、鬼が見えるのだといいます。やばい草。楽しそうな雰囲気はないけれど、狂乱して走り回るってところは、かなり振り切っています。
頭にお花を咲かせて狂乱して走り回ったらどうでしょう。かなりクレイジーです。
おまけに、うふふ~あはは~と笑っているのだとしたら。やばい、やばすぎる。
しかし、本人的には満足感があるのではないでしょうか。
その感じを作っていこうという試みです。そういう雰囲気を演出し、自分を洗脳するのです。
頭に花が咲いていたら、もはや何でもアリな気がしてきませんか。
どんなに真面目に取り組んでも、頭の花のおかげですべてぶちこわし。存在そのものがふざけている。最強です。
そして、いつも楽しそうに幸せそうに笑っている。心配になります。
しかし、不思議と深刻な事態としては取り扱いにくいはずです。
だって、人に暴力を振るって暴れるわけじゃないし、虚ろな目をして首をつろうとするわけでもない。ただ、うふふあははと笑っているだけなのです。
キャラに憑依してもらうことで、人とのやりとり、ストレスもうまく回避できるようになるはずです。「この人ならこう言うだろう」と、いつもと違う視点で考えられるようになるから。
そこでお花を咲かせたら、さらに強くなる。間違いないでしょう。
そんな、アホの子になる作戦。
笑わず真顔で、頭にお花を咲かせるのもよいでしょう。
そんな、フリをすることで防御できたらいいなぁ、という妄想です。
想像の世界はいつだって自由です。
<頭花君ヴィジュアル>
コジコジ新装版1巻表紙、旧装版3巻表紙
<エピソード収録>
コミックス第3巻
第24話 キノコ狩りへ行こう の巻
テレビアニメ
第8話 キノコ狩りへ行こう
さくらももこ劇場 コジコジを観る | Amazon Prime Video
【コジコジの話】
100点満点・完璧を求めがちな人が学びたいコジコジの在り方
「私はダメだ~」と言わずにはいられない理由
【さくらももこの話】
くだらない話を崇高に感じさせる、偉大なる大先生