自分の人生に点数をつけるとしたら、100点満点中何点ですか?
100点? 75点? 50点? 25点? 0点?
私は赤点と言いたい気分です。実際のところはどうなのかわかりませんが、平均点を下回っていると言わずにはいられません。
でも、捉え方を変えると100点のようにも思えますし、0点と言うこともできます。
というわけで、そもそも質問がナンセンスだよって話ですね。何を基準に点数をつけたらいいのか、まずはそこをはっきりさせないと。そんでもって、人生に点数をつけるための基準をどうやって設定するか、何が○で何が×かなんてわかりません。正解なんてないのです。不正解はあるような気がしちゃいますけど。
一つの目安として使える数字は便利です。が、私は苦手です。それでも、社会生活を営む上で、数字で示された結果を無視することはできませんし、敵対視はしたくないものです。
テストが28点だった次郎くんを励ますコジコジ
『コジコジ』というマンガをご存知ですか?
さくらももこが描くキャラクター・コジコジ。メルヘンの国に住むベリーキュートな生命体です。
メルヘンの国には学校があります。そこには何だか愉快な姿形をした生徒たちが通っています。コジコジもその一員です。3年インコ(セキセイ)組所属です。
生徒たちは、人間を喜ばせる立派なメルヘン者になるため勉強します。魔法の筆記テストも実施されます。
ある日のテスト返しの時間。コジコジの隣の席に座っている半魚鳥の次郎くんは、28点という芳しくない点数を前に落ち込んでいました。
するとコジコジは、自分の答案用紙を見せてこう言います。
次郎くん
元気出しなよ
これを見てごらん
楽しいよ
コジコジの答案用紙をのぞき込む次郎くん。
なんと、コジコジの点数は-5点。全問不正解に加えて、自分の名前を間違えてマイナスされてしまったのでした。
よかったね
初めて見たなんて
よけい楽しいね
100点以外はすべてダメ?
自分の名前を間違えてテストの点数が-5点だったコジコジ。
「100点以外はすべてダメ」という考えに捉われているときこそ、この話を思い出したいものです。
-5点のコジコジはダメなの? 28点の次郎くんは? ダメな者はどうなるの? どうしたらいいの? どんなにダメな生きものでも「コジコジはコジコジだよ」? 「生まれたときからずーっと将来もコジコジはコジコジだよ」? 人間界ではダメな人は生きてちゃいけないの? 100点以外の人はどうっちゃうの?
……などと言っていると、反感を買うかもしれません。「次郎は今も将来もずっと次郎なのさ」とキザに言った次郎くんは、母ちゃんにぶっ飛ばされました。豪快なビンタを食らい、口の中が切れて血が出る。そう、これが現実です。甘くありません。
ビンタはされたくないし、痛い思いもしたくない。そんな恐怖に捉われて、高得点を、あわよくば満点を目指すようになると、ストイックに頑張り続けなければいけません。「ねばならない」「すべき」という強迫的な思考に縛られた人生は、なかなかのしんどさです。
そういう人には労いの言葉が必要だと思いませんか? はい、頑張ったねって認めてほしいです。自分で「OK」と言うことなら今すぐできます。
そんなふうに甘やかしたら、堕落する一方だって?
でも、いつも「ダメ」と責めていたら、「もっともっと」と完璧を求めてズタボロになるまで頑張り続けてしまうかもしれません。どんなに頑張っても、疲弊して何もできなくなったら元も子もありません。
先生に説教されても平然と「なんで悪いの?」と言える心、母ちゃんにぶっ飛ばされてもめげない強さを持ちたいものです。そして、毅然とした態度で「暴力反対!」と訴える。
そんなストロングハートを持っていれば、人生を素敵に彩るための行動を自然な形で重ねられるはずです。
はい、私は無理です。軟弱ハートを鍛えなければいけません。キビシーです。
焦らず「できた」を数えましょう
「100点以外はすべてダメ」をやめるだけでも、自分の小さな努力を見つけやすくなります。0点でもテストをちゃんと受けたことがエライよねって。
-5点のコジコジが「次回のテストで挽回しよう」などとは決して思わないでしょうが、もし自分が-5点だったのなら、名前を間違えないように気をつけることから始めます。よくよく思い出してみれば、名前の書き忘れで0点になった子、実際にいました。どんなに小さなことでも侮ってはいけません。
そして、28点の次郎くんは、母ちゃんに殴られないよう「勉強しよう」と思うでしょう。まずは、今回のテストで間違えた部分をおさらいすることから始めたいですね。同じ間違いをくり返さないように。
「100点以外はすべてダメ」ではなく、できた部分を数えていきたいですね。うまくできた部分は褒めて伸ばして、うまくできなかった部分はちょっとでも改善できるように工夫を。
良い結果を出すためには、程よいゆとりも必要です。
すべてを超越するコジコジの存在は、凝り固まった強迫的な思考をほぐしてくれることでしょう。
<本日の一冊>
さくらももこ『コジコジ』「第1話 コジコジはコジコジ」
青木静香(現:あおきさやか)さんの可愛らしい声でコジコジのセリフを再生すると、より味わいが深まりますので、アニメも必見です。
コメントの仕組みが大体分かりました。何回も書いてすみません…悪気はないので…
コジコジは知らなかったので見てみたいと思います。
100点以外はすべて駄目なのか。
そうですよねぇ。100点もとった本人が喜べないと意味無いし。
僕は勉強で100点取るよりも相手に対する思いやりや優しさで高得点取りたいなー。
勉強なんて年取っていくらでもできるし、
今の感情というか感性みたいなものを大事にしたいな。
なーんて言い訳ですね~。
あと、「これが現実です。」はグサッと来ましたね。まぁ事実なんですよね~(笑)
辛い。
僕もストロングハート欲しいですね。
でも、強くないから痛みを知れたし、その分優しくなれただろうし、
その痛みを忘れずに、他人の痛みを理解出来るようになれたら素敵だよね!と。だからよわよわハートでいいやん!っていう、
言い訳で励ましてます。
正直、不登校とかも最初は泣いてばかりでしたが、最近は不登校の辛さを少しでも知れて嬉しい気持ちもあります。
果たして不登校は治るのだろうか。
治ったらこのブログに報告に来たいと思います。
いや、やっぱ怖いしいいや。
勉強はー…ぼちぼち。。
いや、いっそ馬鹿になって馬鹿って言われている人の痛みを知りたいと思います。
不登校だから馬鹿って言ってくれる人も居ませんがね。(笑)