女優の遠野なぎこさんが、新たな試みをスタートされました。
『遠野なぎこの“いのちの電話”開設』 | 遠野なぎこオフィシャルブログ
2015年6月9日、『初日終了』のタイトルでブログが更新されています。
「はじめまして」で始まって、笑い合ったり一緒に泣いたり。人とのつながりを感じられること、通じ合えることの素晴らしさが遠野さんの言葉から伝わってきます。
電話相談をスタートさせるまでに、いくつものハードルがあったんだろうなぁと思います。芸能人が一般の人とつながるというだけも大変だろうに、病気や障害を抱える者同志が安心して話せる場所をつくること。容易ではありません。
ブログでも触れられていますが、事務所や多くのスタッフさんの協力のもと実現された電話相談サービス。きっと遠野さんの強い想いが、周りの人々の心を揺り動かしたんでしょうね。すごいなぁ……。
遠野なぎこさんを救った「いのちの電話」
遠野さんはブログを通して、生きづらさを抱える人たちの声に耳を傾け、語り続けています。
ご自身のブログを“世間体を気にすることなく吐き出せる場所”として。
遠野さんにも、苦しかったとき「いのちの電話」に救われた過去があったのだそうです。
私が一番しんどい時、自殺願望にがんじがらめに縛られていた2年程前…『いのちの電話』だけが、私の心の拠り所でした。
救いでした。
まさに“命綱”だったんです。
(『いのちのブログ』より)
でも、どこかで遠慮している自分、醒めている自分がいたと言います。
だからこそ、「誰にも言えない“心”を安心して吐き出していいんだからね!」「追い詰められるその前に少しの時間でいいから…“この場所”に来て、私に話を聞かせて?」と、そんな想いでブログを始められたそうです。
“絶対に否定をしない”
これがルール。「傷の舐め合いを『完全肯定』しちゃうブログ」 と、世間の批判をもはね返してしまう遠野さんの強さと優しさ。
ブログだけでなく、電話相談も同じ。
お医者様でもカウンセラーでもない皆さんと同じ“心の病と闘う人間の一人”として同じ目線で“仲間”として励まし合い勇気付け合える場所に出来たら…そう願っています。
(『悪意なき否定』より)
心の痛みに寄り添おうとしてくれる人の優しさは、本当にあたたかいですね。
行動力と謙虚さと嘘のない言葉
遠野さんのブログをこれまで読んできて、彼女の考え方や生き方からたくさんのことを学ばせてもらいました。
当然、私と違う意見もありましたし、遠野さんの言っていることがすべて正解! と思っているわけでもありません(というより正解はないですよね)。
ただ、どんなときでも彼女への敬意が薄れることはありませんでした。今も心から尊敬しています。
なぜ、私が遠野さんの言葉に惹きつけられるのか。それは例えばこんな言葉。
正直、失敗もあるかもしれません。
それで私にお話をしに来て下さる方が少なくなってしまったら…自分の未熟さを受け止めます、そして改善に努めます。(『悪意なき否定』より)
当たり前のようですが、私にはこれがなかなかできなくて。ついつい自分に言い訳したり、口ばっかりになってしまったり。
これは私の想像でしかないのですが、遠野さんの言葉には嘘がない。そう感じます。
こういう謙虚な姿勢は、私も忘れないでいたいと強く自戒する日々です。
……と、言うだけならいくらでも言えるんです。あぁ、己の愚かさよ。
愛の戦士・なぎちゃんのメッセージ
忙しい日々の中で、新たな挑戦を始める。
考えただけで卒倒しそうです。私のキャパシティで考えたら、これはとんでもないことなのです。
しかも遠野さんは芸能人ですから、ここまで書いてきたようなことを完全に無視して、心無い言葉をぶつける人もたくさんいることでしょう。
あぁぁ、もう……。
言葉が見つからないので、遠野さんのメッセージをお借りして、お別れといたしましょう。
一人じゃないよ。
私がいるよ、みんなが居るよ
生きているだけで、あなたは本当に頑張ってるんだよ。
とてもとても立派なんだよ。
どうか、自分を責め過ぎないでね。
あなたにも、みんなにも、私にもきっと暖かい光が射す日が来るから。
神様はそんなにイジワルじゃないから。
優しい光と出会える日を信じて、心と心で手を繋いでゆっくりと歩いて行こうね
(『諦めと受容』より)
優しい人になりたいものです。
【遠野なぎこさんのお言葉登場回】
- 「メンヘラ」を見下してバカにする人間
- 「生きるのも悪くないかな」と思えるようになりそうな材料を調達してきました
- リストカット、アームカット、オーバードーズ、過食嘔吐、抜毛、頭皮をむしる……自傷行為がやめられない
<遠野なぎこ『いのちの電話』>
女性限定 3,000円/20分
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詳しくは「遠野なぎこオフィシャルブログ」でご確認ください。
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