時間旅行は控えましょう(憂鬱になりやすい人が気をつけたいこと)

前回、嫌な記憶を思い出してうわぁぁぁとなったときの対処法として、時間旅行は控えましょうという話を書いたのですが、書き忘れたことがあったので、今日はそれを書きます。

過去への旅行だけではなく、未来への旅行も注意しましょうね、という話です。
 

憂鬱になりやすい人は、過去や未来について考えすぎる傾向があると聞いたことがあります。

改めて言われてみると、確かに私もそうやって憂鬱モードを発生させています。

考えること自体は悪くない、むしろ必要なことですが、問題は、過去や未来の不幸な自分の姿をリアルに想像しすぎてしまうこと。

「今の自分」からタイムスリップすることをくり返すうちに、そうなってしまうみたいです。特徴的な部分が強化されてしまうからでしょうか。ダメがダメを呼び、絶望が絶望を呼ぶみたいな……?

さらに、頭が高速回転していると、悩みの増幅速度もハンパない。過去の自分、未来の自分と現在の自分の脳がつながって、今考える必要のない問題にまで深刻に悩み始める。悩みと悩みをかけ合わせて、さらなる心配を次々に作り出していく。

そんな状況に陥ってしまうことって結構あるなぁと自分自身をふり返ってみて思います。

今悩んでいることを紙に書き出してみると、悩みの数って実は少なかったりするのですが、なぜか複数のものをかけ合わせて、ムダに大きなものにしてしまうんですよね。

忘れたい過去 × 絶望的な未来 × 現状のお困り事 × よくわからん謎のネガティブ感情

最後の「よくわからん謎のネガティブ感情」がやっかいです。いわゆる「認知のゆがみ」が関係していそうで手強い。

さらに、他人の気持ちに敏感に反応してしまう人は、かけ合わせる要素が増えちゃいますし。しんどいですね。

だから、できるだけ「今の自分」に焦点を合わせて考えましょう、と。

「現状のお困り事」=「将来の不安」というケースもあるので(私は大部分がこれです)、その場合は未来旅行を控えることで、ちょっとはつらさが和らぎそうです。

(前回の過去旅行と同様、具体的な計画書を作成することで、根拠のない不安は避けられます。めんどくさくてやらないという問題は別の機会に譲ります。)

 

「今ここ」にとどまるためには、五官をフルに働かせて、たくさん感じるといいのかなと思います。

目・耳・鼻・舌・皮膚、この5つの中で、私は特に目を酷使しているので、それ以外の器官・感覚を推していきましょうかね。

例えば、部屋に花を飾る生活をしたいです。猫を撫でる生活がしたいです。

究極の現実旅行は瞑想ってことになるんでしょうかね。あと睡眠?

まぁとにかく、悩みをあれこれかけ合わせたり、ムダに膨らませたり、やたらめったら立派に育てたりするのはやめましょうという話です。

過去や未来への旅行を控えれば、ちょっとは穏やかになれるはず。

「インターステラー」より「パターソン」な感じで。

 

「時空とは何ぞや?」と考える行為は、「現在」にいないとできないので、これはこれでいいのかも。
 

『パターソン』のような何気ない日常をたんたんと描いた作品が好きです。

1 COMMENT

アジサシ

頭が高速回転して、今考えなくていいことに気づかず、他人のことを自分の身のように感じ、ぐったりしてしまうことあります。ほんと、穏やかに生活したいですね。
とても暑い日が続いています。お身体気をつけてください。

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