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「GMT」って知っていますか?
「UTC」とか「JST」とか「UT」とか。
私は知りませんでした。「1PM GMT」とか書かれても「???」って感じで、「なんだその謎表記はぁ~」とうめいてしまったんですが、これは、イギリス時間の略語で、グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)と呼ばれるものだそうです。
ロンドン郊外にグリニッジ天文台というところがあって、そこが経度0度に設定されているんですって。歴史ある場所なんですね。日本との時差は9時間。私が朝食を食べているとき、イギリスではまだ晩酌の時間帯です。
「GMT」と似たものに「UTC」があります。UTCは協定世界時(Coordinated Universal Time)と呼ばれる世界基準の時間。タイムゾーンの選択画面なんかでよく見かけますよね。「UTC+9」とか「UTC+09:00」とか。
「UTC」は、太陽の動きとのズレが少ない精度高めの時間。世界時(UT)との差が広がらないように、うるう秒で細かく調整されているのだとか。
グリニッジ標準時 (GMT) – Wikipedia
世界時 (Universal time, UT) – Wikipedia
日本標準時 (Japan Standard Time, JST) – Wikipedia
GMTとUTはUTCと同じようなものと考えていいみたいです。
難しいことは理解できていませんが、時間にまつわる知識にふれて、ちょっと賢くなった気がしました。なんか嬉しい。この気分、大事にしたいです。
さて、普段はほとんど気にとめませんが、改めて考えてみると不思議ですよね。
私が夜ご飯を食べているとき、イギリスではまだお昼前。日本はいま冬だけど、オーストラリアは夏。本当に地球は丸くて回っているのかぁ、ほぉ~ん、と。
普段目にする世界地図は、日本が中心に描かれています。オーストラリアの地図は逆さまだと聞いたこともあります。けど、スタンダードな世界地図はイギリスが中心です。その世界地図で見ると、日本は右側の端っこ(しかも大陸からぶら下がるみたいにちょろんって。ファスナーのチャームみたい)。「極東」「日出ずる国」という言葉にも納得です。
イギリス中心の世界地図を見ると、「西欧」や「中東」などの表現もわかりやすくなります。「あ、ニューヨークとロンドンってそんなめちゃくちゃ離れてるわけじゃないんだな」ということにも気づきます。
地球儀があるともっといいですよね。地球は平面ではないと教えてくれます。考えるまでもなく一見してわかります。例えば「ロシアはめっっっちゃデカい」というイメージがありますが、地球儀で見ると思ったほど大きくない。反対に、先ほど「ちょろん」扱いした日本も極小なわけではありません。
「The True Size Of …」というサイトで見ると、実際の国の大きさを一目で比較できます。メルカトル図法の縮尺を補正して表示してくれるサイトです。
例えば、日本をアメリカに重ねると……
なるほど。
ロシアをオーストラリアに重ねると……
キュッと縮まって、かなり印象が違います。
大きいと誤解されやすいグリーンランドを、日本とともにアメリカに重ねると……
小さっ。
好きな国を指定して比較できるので、おもしろいです。拡大すると市区町村まで見られます。油断するとずっと見ちゃうので危険です。
こんなふうに時差とか地理とか、世界に思いを馳せていると、視野が少しは広がる気がします。世界は広いんだなぁと思うと、縮こまった心身もちょっとはゆるむような。
もっと言うなら、天体地図もいいかもしれません。でも、宇宙まで行っちゃうと現実味が薄れて、違う次元の話になってきますかね。まぁそれはそれで面白いからいっか。
「私は極東の島国で暮らしているんだ」と考えると、いつもとちょっと違う感覚を味わえます。学校で習ってきた歴史も理解しやすくなるような気がします。
そんなこんなで、世界の広さを実感するために、イギリス中心の世界地図を眺めるというのはなかなか良いなと思いました。
暇を持て余して困ったときにも最適かと思いますので、興味のある方は眺めてみてはいかがでしょうか。
国土サイズを比較できるサイト「The True Size Of …」
【似たような話】
不安・孤独・苦痛に押しつぶされそうになったときは遠くを見よう
そうですね。僕は手の届くところに世界地図帳を置いています。それはどこにあるのかな、と調べて見つけたときは少しうれしいです。もちろん理解も深まる気がしますし。現実逃避なのかなーとも思えますが、視点が変わるから何か発見がありそうです。
更新ありがとうございます。
こういう話、私、すきです。
物事を俯瞰して見る感じ。
現実逃避ともいえますが
逃げ道は、あったほうがいい。