ストレスまみれ?無趣味?共感の種や感覚のズレを楽しめる「生活定点」

博報堂生活総研(生活総合研究所)が公開しているサイトがおもしろいでございます。

生活定点

生活定点 1992-2014

生活に関するさまざまなデータの移り変わりを見られます。性別、世代別による違いも興味深いところです。

生活総研は、「人々はどんな暮らしに向かっていくのか」を探るための研究をしているそうな。そのスタイルについては、「生活者発想とは?」に書いてあります。

「なるほど~」って何回も言いましたよね。勉強になります。今まで「平均値はこうですって、だから何?」とか「数字じゃ計れないものがありますから」とか思っていたんですが、“普通”を知るためのヒントになるし、流れを読むためには必要な数値なんだなぁ~と数字に弱い人間は感心するのでした。

でも、説得力を発揮する数字だからこそ、都合よく操作された数値に丸め込まれないようにしなきゃいけないなぁ~と何でも鵜呑みにしがちな人間は不安になるのでした。

ストレス・趣味のデータを見てみました

さっそく、「へぇ~」なデータをご紹介していきたいと思います。

対象は、20歳~69歳の男女3,201人。調査地域は首都圏・阪神圏。うーん、偏りはどうでしょう……。

一応前提として、頭のよろしくない人が雰囲気で読み取った内容であることはご了承ください。統計の基本とか有意差がどうのこうのとかよくわかっていません。

「ストレスを感じない」って人が意外と多い?

まず、健康の項目に「ストレスを感じますか?」という質問があります。

「感じる」と答えた人のグラフがこちら。

chart

2014年、「ストレスを感じる」と答えた人は72.5%です。ということは、ストレスを感じない人が27.5%。

ちょっと意外でした。「ストレスを感じない人ってそんなにいるの?!」と。

私は考えました。

・本当はストレスフルなのに、強がってるだけ?
・「私みたいな恵まれた環境で『ストレス感じる』なんて言ったら怒られる」って思ってる?
・楽しいことでストレスが相殺されてる?

彼らの生活は一体どのようなものなのでしょうか。

1996年 → 1998年にかけての変化に謎を解くヒントがあるでしょうか。これはまぁ後日考えます。(困ったときのWikipedia:1996年1998年

ストレス解消になりそうな趣味やスポーツ

ストレスを感じない27.5%の人たちに思いを馳せながらデータを見ていましたら、こんな質問が。

「よくするスポーツや趣味は何ですか?」

ここにストレス解消、気分転換のヒントがありそうな気がしませんか? ねぇ? しますよね? ね!

というわけで、挙げられていた項目を並べてみました。

スポーツ・趣味 (%) スポーツ・趣味 (%)
映画鑑賞 35.3 観劇 7.7
パソコン 29.7 サッカー・フットサル 6.7
読書 28.3 美容やエステ 6.2
ショッピング 28.3 サイクリング 6.1
音楽鑑賞 26.9 料理(日常的なものを除く) 5.9
国内旅行 24.2 テニス 5.8
散歩・ウォーキング 23.6 登山・ハイキング 5.8
食べ歩き 19.4 楽器演奏 5.6
自動車・ドライブ 19.3 競馬 4.3
カラオケ 17.0 ヨガ 4.2
遊園地・テーマパーク 13.7 ゲームセンター 4.1
園芸・盆栽・ガーデニング 12.2 洋裁・和裁 3.9
テレビゲーム 11.2 麻雀 3.7
ビデオ撮影・カメラ撮影 10.9 バドミントン 3.6
モバイルゲーム 10.8 オートバイ・ツーリング 3.3
スキー・スノーボード 10.2 (オート)キャンプ 3.1
ゴルフ 10.1 ダンス 3.0
ボウリング 10.0 絵画・陶芸・工芸 3.0
スポーツ観戦(テレビを除く) 9.4 オーディオ 2.7
美術鑑賞 9.2 バスケットボール 2.6
ジョギング・ランニング 8.9 サーフィン・ダイビングなど 2.4
釣り 8.7 お茶・お花 2.4
パチンコ・スロット 8.6 ビリヤード 2.2
海外旅行 8.2 エアロビクス 1.7
編物・手芸 8.2 書道 1.7
野球・ソフトボール 7.8 囲碁・将棋 1.7
水泳 7.7 太極拳 0.7

(2014年の調査結果)

どうでしょう? あなたの趣味はいかほど?

これも年代ごとの推移を見ていくといいんですが、解説できないので割愛。

個人的には、盆栽、お茶・お花、囲碁・将棋に魅かれますね。将棋は、詰んでばかりで挫折したのですけれども。あと、ここにはないけど花札も素敵。

自分は無趣味な方である?

さらにもう一つ、「自分は無趣味な方である」と答えた人は25.0%というデータがあります。

これもまた微妙な質問ですよね。「趣味って言えるほどじゃないけど、まぁ無趣味ってわけでもないかな~」という人がけっこういる気がします。

私も「趣味は何ですか?」と聞かれたとき用の答えは用意していますけど、実際は「う~ん……」って感じです。こういう線引きしたがる考え方がストレスを生みやすいんでしょうか。いやはや、困ったものです。

そう考えると、「自分は無趣味な方だ」と言い切れる人は、気持ちいいですね。

趣味がなくても上手にストレス発散している人はいるだろうし、趣味があってもストレスまみれの人はいるんだろうな~と思いました(データ関係ない)。

もう、趣味があろうがなかろうが、そんなのどうでもいいですね!

 

最後に

これだけのデータから「『ストレスを感じない』って人もいるんだね」としか読み取れず、最終的に「どうでもいい」に行き着いた自分の脳みそが愛おしい今日この頃。

仮説を立てたり先を読んだりすることなく「へぇ~」で終わってしまったので、もう少し考える力を育てていきたいところです。

この「生活定点」は、暇で暇でどうしようもないときに眺めてみると、いい暇つぶしになりそうです(好きな食べ物ランキングとか)。ただ、データによっては「どうせ私なんて」と落ち込んでしまうきっかけになるかもしれないので、注意しつつ。

私は何でもイメージで語ってしまうことが多いので、こういう具体的な数値を参考にして、少しでもいい加減な発言を減らしていかんといかんぜよ、と思いました。

 

<博報堂生活総合研究所のご本>

これ読んで出直してきます。

 

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