頑張ってるのに治らない?!つらく苦しいうつ病急性期を乗り切る秘訣

黄色い花にとまる蝶

えー、今日は、最近出会った素敵なブログのご紹介を。

26さいのわたしのイマ。

筆者は、うつ病で休職中のImaIkuさん。うつ病を抱える者にとって共感できる言葉がたくさん詰まったブログです。

その中で目にとまったのがコチラの記事。

多分、前の性格を捨てた時に私は回復期に入った。~5回目の心療内科~

うつ病と診断され、治療を開始してから、回復期に入るまでの気持ちの変化が綴られています。

で、気になった言葉を引用しよう思ったのですが、全文引用しそうになってしまうほどの充実っぷり。ぜひリンク先の記事をご覧いただければと思います。

 

うつ病が治らない理由

カヌーと渓流下り

では、改めて、私が共感した言葉を。

仕事をしていない自分は無価値で、役に立たない人間だと思い込んだ。
だから、少しでも自分が価値ある人間になるために、うつ病ながらも無理に頑張った。
診察も「絶対に治るために何でもいいから小さなヒントを得るぞ」と意気込んだ。
症状をまとめ、質問も書き出し、医者にはなるべく整えて話した。

でも、そのように“頑張れば、頑張るほど”症状は悪くなっていった。

そうそうそう!

私も病院に行くときは戦に出かけるような気持ちでした。回復のために全身全霊で診察に臨んでね。服薬スケジュールも完璧にこなして。

でも、治らない。

なんで……?!
こんなに良くなるために努力してるのに……!!

頑張って頑張って頑張って、うつ病になったわけなので、頑張ったら、さらに悪くなる。
そんなこと頭では分かっていたけれど、元々、頑張る気質なので、頑張ってしまうのが当たり前なのだ。

そーなんです。ImaIkuさんのおっしゃる通り、うつ病は「頑張ると治らない」。

うつ病を治すため、私に必要だったのは、「頑張らないこと」を頑張ること。

しかし、それがなかなか難しい。

 

これまでの自分を脱ぎ捨てるサナギのように

小さな家

ImaIkuさんの考えに変化が訪れたのは、ある本と出会いがきっかけだったとのこと。

この本から教えられたことは「前の性格を、良かったと思うな。悪かったと思え。」ということだ。

頑張り屋、気遣い屋だった私は、そういう自分の性格を、たしかに「良い」と思っていた。
でも、そう思っていたら、たしかにうつ病は治らないと思った。
だって、その自分の性格が何よりも自分をうつ病にした原因だったのだから。

それを認めた時、自己正当化をするのをやめた。
そうやって、自分の性格をポーイっと捨ててしまった時、何か光が見えてきたような気がした。

つまり、頑張ることを一切やめたのだ。

そうそうそう!

精一杯頑張ること、思いやりの心で人と接すること、何事もまじめに取り組むこと……。

それって良いことでしょ?
素晴らしいことでしょ?

今までそう教わってきたよ?
大人たちはみんなそう言うよ?

私はうつ病になるまで、周囲の期待に応えようと必死でした。自分に自信がなくて、人に認められることでしか自分を肯定できなかったんです。

すべて良かれと思ってやっていました。自分のためにも、人のためにも。

それがうつ病になる原因だということに気付くまでに、どれほどの時間を費やしたことでしょう。私はそのことになかなか気付けませんでした。(今もまだ気付けていないところがあるんだろうと思います)

何にしても、そこに自分の「こうしたい」という気持ちはなかった。常に「~すべき」「~しなければ」という考えに捉われていたんですよねぇ。そりゃ疲れて当然です。

「性格をポーイっと捨てる」と聞いて、私の頭には、青虫がモンシロチョウになるために脱皮するイメージが浮かびました。

成長するたびに脱皮を繰り返す青虫。サナギは成虫になるまでじっと待つ。準備期間を経て、やがて蝶になる。

うつ病は、サナギと似たような状態なのかもしれません。身動きが取れなくなってしまうのは、美しい姿に変身するために必須のプロセス。

よくよく考えてみたら、サナギって要は「引きこもり」ですよね? 多分サナギのときは頑張ってないですよね? 少なくともモキュモキュ芋虫歩きしたりパタパタ羽ばたいたりすることはありません。

あ、でも、もしかしたら、私たちのように「頑張らない」ように頑張っているサナギさんもいるかもしれませんね。

【参考画像】
あおむしの誕生と羽化 | 里山写真館(閲覧注意?)
画像がすごくキレイで、アングルも完璧。ただ、虫とか気持ち悪い系が苦手な方は、見ない方がいいカモ……。

 

いとしさと 優しさと 心強さと

空と手

こうして、つらく苦しいうつ病急性期を乗り切ってこられたImaIkuさんが手に入れた答え。

休むことってのは、悪いことじゃない!

働いているってことだけが、すごいことじゃない!

できなくたって、私は私なんだ!

なんて心強いお言葉でしょう。強さの中に優しさもあり、包容力もあり。

嗚呼、ImaIkuさん……!

あなたの言葉が、どれほどたくさんの人の支えとなることでしょう。

ありがとう、ありがとう。

 

最後に

うつ病になった今、これまでの頑張りすぎの性格は手放す必要があります。ここまで培ってきた考え方を全部引っぺがす!ぐらいの勢いでいいのかもしれません。

でも、そう言いながらも、その性格をすべて捨てる必要はないとも思います。そこには肯定すべき「あなたらしさ」もあるはずだから。

つまづいてしまったのは、ちょっと不器用だっただけ。まだ波乗りが下手っぴだっただけ。決して悪いことじゃない。

私がImaIkuさんのブログに好感を持ったのも、そういう元々の性格を感じ取ることができたからだと思います。

彼女の文章からは、真っ直ぐな生き方、誠実な態度、細やかな心遣いが伝わってきます。

頑張らないそのまんまのわたし

そうだ、私も。大切にしていこう。

空を見上げる羊さん

6 COMMENTS

ぴろ

初めまして。
最近、こちらのブログを見つけて拝見させて頂いてます。
とても、ためになるし、共感できる部分があり、参考にさせていただいています。
主人と2人、子供は居ません。
9月にうつ病と診断されました。
仕事が原因だと思っているのですが、主人は、仕事をしてほしいタイプの人なので、どうしたら理解してもらえるのか悩んでいます。
ちなみに、家族が主人しか居ません。母が亡くなってから、自分が変わってしまった気がします。
妹が居ますが、パニック障害や、統合失調症?とかうつ病とか、何だか分からない病気になってしまって、しばらく、面倒をみていましたが、彼氏と一緒が良いと言い始めて、他県に行きました。少し安心しましたが、今自分がこんな状態なので、メールが来ても、イライラしてしまいます。
母が亡くなってから、自分が長女なので、しっかりしなくちゃいけないって友人からも言われていて、その友人の意見にずっと従ってきました。最近分かったのですが、原因はそこにある気がしています。
友人と関わりたくないのですが、人との付き合い方とかどうしたらいいのでしょうか??
すごく長文になってしまって、まとまりもなく申し訳ありません。

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ナミ

>ぴろさん

コメントありがとうございます。

体調はいかがですか?

「うつ病回復のためには休養が絶対」ということをご主人に理解してもらうには……。ベストな伝え方をこれから一緒に探っていきましょう。心の病気は目に見えないゆえに、理解しにくいものですからね。

お母様を亡くされたことも、今のぴろさんの悲しみの一部となっているのかな、と想像します。そして、妹さんのことも。

ぴろさんはこれまで、お母様を大切に労わり、妹さんを必死に支えてこられたのでしょうね。それと同様に、ご友人にも愛をもって接してこられたのだと思います。ぴろさんの誠実で優しい人柄がコメントから伝わってきました。

ぴろさんがおっしゃるように、私も「長女だからしっかりしなくちゃいけない」というのはちょっと違うと思います。

おそらく、そのご友人は良かれと思ってアドバイスされたのでしょうが、ぴろさんの気持ちをないがしろにしているように感じます。

今は、少し距離を置いた方が良いかもしれませんね。療養中なのでそっとしておいて欲しい旨を伝えて、それでも“意見”を持ってこられるときは、聞き流しましょう。

私もうつ病になってから、どうやって人と付き合っていけばいいのか悩みました。でも、無理に関係を築こうとしても疲れるばかりで。

そして、結局すべての関わりを断ち切ったのですが、症状が落ち着いた今、関係は戻りつつあります。そのまま去っていった友人もいましたが、特に確執があるわけでもありません。

悩みは尽きないと思いますが、今は、ぴろさんの心と身体を最優先に過ごしましょ? それが回復への近道です。

またいつでもお話聞かせてくださいね。どうぞお大事に。

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ぴろ

ナミさんお返事ありがとうございます。
涙が出てきました。。
やはり、伝わる人には伝わってくれるんですね。。

あの文章で、理解していただけて、幸せです。

本当にありがとうございます。
心の支えになります。

これからも、コメントしてもいいですか??

正直、元々友達も少ない方です。
周りからは、そんな風に見えないと言われていましたが、人嫌いなのかもしれません。

友人も選んでしまいます。
気持ちを分かってもらえる人だったり、高め合える人でないと付き合えないとゆーか。。

今の状態は、自分を取り戻すのに必死な感じで、どうしたら元々の自分に戻れるのかって事や、何がしたいのかって事を探している真っ最中です。

本当に、ありがとうございます。
何と言っていいのか、分からないのですが、嬉しかったです。

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ナミ

>ぴろさん

もちろん! いつでも何度でもコメントしてください。どんなことでも構いません。24時間受付中です。

私の方こそ、そんな嬉しいお言葉をいただけて光栄です。温かいメッセージありがとうございます。

私が感じたぴろさんのイメージは……人当たりが良くて、思いやりがあって、向上心を持った努力家。当たってるところあるでしょうか? いろいろ共通点がありそうな気がします。

これからどうしたらいいのか? 何をしたいのか?

答えを見つけるのはなかなか難しいですね。私もまだまだ模索中です。

でも、最近の私は「人間嫌い」な自分を笑えるようになりました。「そういう自分って人間臭くていいよね」と。

あまり気張らず、自分の欲に正直に生きていけたらいいのかな、と思います。

ぴろさんの心と身体が少しでも軽くなりますように。

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Yosch

yoschです。
どうも、こんばんは。
過去記事を拝見させていただいていて、この記事を見つけました。

ImaIkuさんも仰っていますが、うつ病は本当に100人いたら100人みんな違うものなのだな、と思いました。

WEBが普及した現代だから、こうやって様々な方の、それぞれのうつ病との向き合い方を見せてもらうことが出来て、勉強になるなと思うし、心強くも感じます。

僕も自分なりのうつとの向き合い方を見つけられたらいいなと、つよく思いました。

急性期とか、回復期ってところでいうと、自分がいまどこにいるのかちょっとわからなくて不安なところはありますね。。
まだまだ無気力な日々が続いていますが、辛い時はナミさんのブログ読んでパワーもらってます。

いつもありがとうございます(^。^)

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ナミ

Yoschさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

そうなんですよね、うつ病と一言で言っても人それぞれ違うんですよね。私もいろいろな人の考えを聞いて勉強させてもらっています。Yoschさんのコメントにも共感ポイントがたくさんあって、学びをいただいております。

自分の今の状態を見極めるのは難しいですね。私もいまだによくわかっていません。わからないって不安ですよね。今はそれをうまく飼い慣らす方法を模索しているところです。

私の方こそ、ありがとうございます。Yoschさんの思いやりのつまったメッセージにいつも励まされております。優しさが心に染み入ります。

朝夕涼しくなってきましたので、あたたかくしてお過ごしくださいませ。

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