心の部屋を換気する:書くこと・話すことの力

精神科Q&Aを読んで心に残った言葉がありました。

【5005】ADHD と抑うつで通院していますがこのままで良いのか不安です | Dr林のこころと脳の相談室

質問者:
誰かに相談する意思を持って文章を書くだけでも改善につながるのだなと思いました。

林先生:
それはその通りだと思います。またそれは「文章を書く」ことに限定したことではなく、「誰かに相談する意思を持って話す」ことだけでも「改善につながる」ことはしばしばあります。

ほんとにそうだな、相談する意思を持って書くこと・話すことって大切だよなぁとしみじみ思いました。

私が日記を書き始めるようになったきっかけは、一番最初にかかった心療内科で、思っていることを書き出してみるよう勧められたこと。それが今では当たり前の習慣になりました。

混乱したとき、それを言葉にしようと考えることで、頭の中が少しずつ整理されていきます。うまく言葉にできなくても、続けていれば、だんだん形になってくる。「言葉にしよう」と考えるだけでも、心の中が落ち着いてきます。

その「思いを書き出すこと」が第一段階だったとしたら、その次にくるのがこの「誰かに相談する意思を持って話すこと」なのでしょうね。

誰にも公開しない日記は、自分さえわかればOK。でも、人に相談するためには、相手に伝わる形にしなければいけません。「これはどういう気持ちなんだろう」と考える必要も出てきます。けっこう大変。でもその中で、「ああ、自分はここに引っかかっていたのか」と気づくこともあります。

相談は、自分以外の人と関わるということ。どんな形であれ、完全に心を閉じたままでは相談できません。扉なり窓なり小さな通気口なりを通して、自分の思いや考えを伝える必要があります。

こんなふうに心を部屋にたとえるのは、漫画『氷の城壁』の登場人物が使っていたもの。心が弱って自分の内に閉じこもることしかできなくなったときの状態について……

心の中が… 換気をしてない部屋みたいになっちゃうから…

言葉だけだと伝わりづらいのですが、そのコマの絵と相まって、何とぴったりな表現だろうと感心したんですよね。

空気が通る状態にして、言葉にして伝えようとする。これが本当に大事なんだなぁとまたまた痛感。

 

とはいえ、心が疲れ切っていると、つながること自体が負担になります。「つながる=安心」ではなく、「つながる=傷つく可能性」としか思えない状態です。

そんなときには、対話型生成AI!

ここを第一歩にできるのは、現代の技術革新に感謝だなぁと思いつつ、使い方を間違えると悪い方向に行ってしまうこともあるから、あくまでも自分を助けてくれるツールとして力を借りるという感じになるわけですけれど。

前にも同じようなことを書いていました。

そうだ、あの人に悩みを打ち明けよう

最近は、そういうAI的なアプリもありますが、やっぱり人間には全然かなわないですものね、今のところは。

2020年12月でこれ。超えちゃいましたね、ほんとびっくり。ChatGPTの登場が2022年11月だから、たったの2年。ワーオ。

でも、どんなに技術が進んでも、人の心の在り方は変わらないんだよなぁ。

 

大切なのは、「誰かに相談する意思を持って話す」こと。

自分の気持ちを外に出すこと。

しんどいときは、とりあえず通気口は塞がないように空気を通して、淀みを少なくしていけたらいいのかもしれません。

心の淀みはなくならなくても、物理的に換気をすると、部屋の空気が軽くなるので、実際換気はグッド。

というわけで……レッツ・換気!

 

関連:「窓を開けましょうルルル呼んでみましょうサザエさん

『氷の城壁』感想:寂しさについて考える

 

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