本当の「ごめんなさい」って何?

政治家が他人事みたいに「遺憾です」なんて言っているのを聞くと「おまえだよ!!!」ってキレちゃうんですけど。

どうして素直に謝れない人が多いんでしょう。

正直、私も大きな間違いを犯したときに、自分が理想とする形で謝罪できるかどうかわかりません。パニックになってしまいそうだし、ちょっと自信がない。けど、少なくとも、人のせいにしたり自分は悪くないですみたいな態度で逃げることだけは絶対にしたくない。そう思っています。

 
ちょっと前にX(旧Twitter)で、しっかり謝っている人を見かけて、驚きました。

〇〇がいけなかった、してはならないことを自分はしてしまった、本当に申し訳ありませんでした、おわびしてすむ問題ではないから、今後どうするか真剣に考えていきます等々。

こんなふうにきちんと謝る姿を見かけることってほとんどないような気がしたんですよね。

謝罪の場面は日頃よく見かけるけど、「誤解を与えたのであれば申し訳ない」みたいな形式的なものが多いじゃないですか。あなた心の底では悪いと思ってないですね?ってやつ。

だから、ただ謝るだけでなく、「〇〇がいけなかった」と自分の落ち度を明確に認められるのってえらいなとすっかり感心してしまって。

 
それから改めて考えました。

自分もミスしたときにこうやって正面から向き合えるだろうか。

まず「自分は○○をした」「○○は間違いであり、やってはならないことであった」「これらは自分の落ち度である」、これをそのまま受け入れられるのか。

いやそりゃもちろん口では言えると思います。でも、口だけでなく、本当に自分の非を認められるのか。

「自分は○○をした」については、「自分が○○したのは、△△という理由があったからで、それがなければ自分はこんなことはしなかった」と言いたくなってしまうんじゃないか。

この言葉には、「悪いのは△△であって、私は悪くない」という思いが含まれています。

これ、まんま不誠実な政治家の態度じゃん。

 
ついでにもう一つ、2018年のアニメーション映画『グリンチ』に、登場キャラクターの謝罪シーンがあり、私は考え込んでしまいました。

鬱屈を抱えた者が、人のせいにすることなく、自分の非を素直に認める。「自分がやった」「自分が悪かった」「ごめんなさい」と言う。これはなかなかできないこと。これができるのはエライ。すごい。

果たして自分にそれができるのか。

 
同じようなタイミングで、同じようなことを考えさせられるエピソードが重なったこと。

これは良い機会です。

自分の非を認められる人、正直に謝れる人を目指したいと思います。

素直にごめんねって言おうね。

 

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