洗濯洗剤ってどうしてあんなに種類が多いのでしょう。
ドラッグストアの陳列棚。隙間なくダダダダーと並べられた商品。
その前に立つと、毎度フリーズしてしまいます。
気を取り直して、商品に目をやります。隣の商品と見比べます。
違いがわからない。
「ドラム式用」とか「部屋干し用」とかいった違いであれば、わかるんです。
でも、そういう明確な機能性の違いがあるわけでもなさそうなのに、価格に大きな差がある。
なんでこんなに値段違うの???
例えば、商品A (850g) が698円、商品B (680g) は257円の洗濯洗剤つめかえ用。
計算すると倍以上違います。1gあたり、商品Aは0.82円、商品Bは0.38円です。
機能性が別物なのかと思って成分情報を見ます。よくわからない。成分は確かに微妙に違う。でも、別物というほどではなさそう。
にもかかわらず、ここまで価格に差があると、「効果にも差があるの?」「こっちは汚れ落ちないの?」と不安になります。
なんでこんなに差があるの???
商品Aが高いのは、「ブランド物だから」ということなのでしょうか。人気俳優を何人もCMに起用しています。「ギャラすごそうだな」と見かけるたびに思います。
あとは、独自開発のすごい成分を使っているから高いんだよ、みたいなところが大きいのでしょうか。となると研究開発費もかなりかかっているということ? 確かにそれはありそう。
じゃあ安いほうの製品は……? やっぱり洗浄力に差があるってことなの???
情報があふれている店内。そこにいるだけで、冷静に考えられなくなります。
数で圧倒してくる感じも、なかなかしんどい。
頭がわーっとなって、細かい文字を読み込めない。頭がぼーっとして、判断力が鈍る。決断力も低下する。
もうわからない。どうすればいいの。私は何を選べばいいの。もうダメだ私は生きていけない(論理の飛躍)。
そんな状態に陥ってしまうのです。
いやね、こんなことにここまで悩むなんてバカらしいとは思うんです。でも、その数百円の差バカになりませんからね? 100円200円の差じゃないからね?
あと、ドラックストアのお買い得価格だとかクーポン割引だとかの情報も頭を混乱させます。
「そうやってプレッシャーを与えて思考停止にして金落とさせようって作戦かー!!!」と被害妄想に陥ってしまうほどです。
で、これまでは、安い商品を買っていたんですけど。
さんざん悩んで、釈然としないながらも、値段で選んじゃってたんですけど。
実は、1回の使用量で比較すると、特に安いわけではないことがわかりました。
先ほど挙げた例で言うと、
商品A (850g) : 水量30L に対して10g (85回分)
商品B (680g) : 水量30L に対して25g (27.2回分)
商品Aの金額は商品Bの2倍強ですが、使える回数は3倍弱。やっぱり高いほうを買えばよかったんだ……。
謎がとけてスッキリです。
でも、モヤモヤは拭えません。
お金持ちだったら、こんなことで疲弊せずにすむだろうに。
あーあ、5000兆円欲しいですね。