人生は複雑ですよね、あなたの事情を想像します

とある映画を観て気になったセリフがありました。

作品名を挙げてもいいのですが、ネタバレ要素がないか気にしながら書くのが面倒なので、作品名は出しません。「この映画な~んだ?」的なクイズ形式ということにします。

で、今回観たのは、主人公の男(ムキムキ&丸刈り)が世界を救う系の映画。なんやかんや世界観の説明描写があり、ヒロインと思しき女性が登場します。主人公の幼馴染です。彼らは幼い頃に別れてから何年も会っておらず、お互いどこで何をしていたかもわからない状態。そんな二人があるとき偶然再会するのです。

主人公の男性は、幼馴染の女性に近況を聞き、食事に誘います。すると女性は「複雑なの……」と口ごもります。忙しく働く彼女は会話もそこそこに仕事に戻っていくのでした。

と、そんな再会シーンから始まれば、当然劇中でその「複雑」の中身が描かれていくのだろうと期待するわけです。なのですが、結局最後まで彼女がどんな人生を送ってきたのかは明かされないままでした。

ドラマパートを重視したい私としては、そこちゃんと描いてよ~と少々消化不良(まあ他に見所はたくさんあるから別にいいんだけどさ……)。

まあでも考えてみれば、大方の登場人物の半生は明かされないもの。みんなそれぞれに複雑な人生を送っている。複雑と思っていなかったとしても、シンプルな人生なんてそうそうない。特殊な出来事に遭遇しなくても、生きていれば感じるところがいろいろあるはずで、感情ってものは複雑だから、一言で説明することはできない。そういう意味では誰もが「複雑なの……」。

映画の中だけでなく、私たちが今生きている現実だって同じです。親しい人も、よく知らない人も、みんなそれぞれの人生を歩んでいて、それぞれの事情がある。だから、ちょろっと見ただけではわからない。わかったような気になってもいけない。すべての人に事情があるということを常に頭の片隅に置いておかなくちゃいけないんだよなぁと思ったのでした。

とはいえ、人それぞれの事情がどんなものか知るための手段として物語というものはあるんですよね。自分で想像できる範囲なんて限られているから。

だからこそ、ヒロインの人生はどんなふうに複雑だったのか描いておくれよう……という当初の感想はやっぱり無視できないよね~というところに行き着きまして、当該作品の評価は星3つ(★★★☆☆)となりました。

学び:すべての人に事情がある。

 

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