「あーあ、めんどくさいなぁ」と放置しているものはありませんか?
私はあります。数え切れないほどあります。
その中の一つ、歯抜けになったヘアコーム(くし)を先日やっと買い替えました。
別の用事で100円ショップに行きまして、ついでにブラブラしていたら思い出したんですね。
ぱっと見で、べっ甲のコームを選ぼうとしたのですが、隣に並ぶコームを見てみると「椿油配合」とか「髪がからみにくい」とか書いてある。さらにじっくり見ていくと「持続型制電性ABS樹脂配合」と書かれたコームを発見。なんか強そうだ。というわけで制電性コームを購入。
デザインはあまり好みではありませんでしたが、私は静電気を起こしやすいので、静電気問題に対応しているのはありがたい。
いつも自分一人だけ「バチッ!」「痛っ!!」とかやっているんですよね。冬場は服を脱ぎ着するときにパチパチなるしほんと嫌。アクリルのセーターやポリエステルのフリースを敬遠するくらいには静電気に対する構えがあります(ちなみに、ポリエステルにナイロンやウールを組み合わせるとパチパチしやすいので要注意)。
それはさておき、「持続型制電性ABS樹脂配合」とは何なのか。
制電とは帯電を防止すること。それを持続するわけだから、持続型制電性は「静電気(摩擦電気)をためこまない状態を持続させるよ」ってことでいいのかな。
では、ABS樹脂は?
ABS樹脂とは、合成樹脂の一種で、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂の総称(Wikipediaより)。3つの原料の頭文字を取ってABSだそう。なるほど。
それぞれの特徴として挙げられていたのは、
・アクリロニトリル:耐熱性、機械的強度、耐油性
・ブタジエン:耐衝撃性
・スチレン:光沢性、加工性
原料の配合比率を調整することで、それぞれの特性を強調することができるのだとか。着色も可能だそうで、汎用性が高いことにも納得。
さらに各キーワードでも調べてみましたが、数字や化学式が出てきてちんぷんかんぷん。調べるたびに登場する関連ワードも難しくて、わけわかめになりました。
とにかく、ABS樹脂は軽くて強くて加工しやすいプラスチックということらしい。
そんな合成プラスチックに持続型制電性があるのだと。
どういうこと?
樹脂は基本的に電気を通しにくい。電気を通しにくいということは、静電気がたまりやすい性質だということ。これを放電させる必要があるわけですね。
そんな魔法みたいな素材をメーカーが開発しているわけなのですが、これまた詳細を調べてみると難しい。理科の授業内容でさえ怪しい者には厳しいでございます……。静電気をためこまないための規格があるなんて知らなかったですし。JISやIEC(国際電気標準会議)ですって。確かに、放電で火災とかになったら大変ですものね。
とにかく、電気のあれこれに対応して制電を実現しているということはわかりました。素材メーカーってすごいなぁと感心するばかりです。そんな素材を100円ショップで手軽に買えるなんてすごいことだと拝みたくもなります。
持続型制電性ABS樹脂配合のコームから、こんな知識を得られるとは、何だか得した気分です(浅くしかわかっていませんが)。
ちなみに静電気パチパチになりやすい人はどんなことを気をつけたらいいのかググってみたら、最終的に「規則的な睡眠、きちんとした食生活、スマホやPCなどに長時間接しない、入浴、適度な運動で疲れを解消しましょう」的な話になって「結局それか!」と笑いました。ちょっと前にも書いたばかりですのよ。
やっぱり大事なことなのですね。体の不調の対策は全部これ。
だから、紙に書いて目立つ場所に貼り出しました。
・きちんとした食生活
・適度な運動
・毎晩お風呂でリラックス
・スマホ・PCはほどほどに
まさか100均のコームからいつもの教えに辿り着くとは思いませんでしたので、驚くやら苦笑いするやら何とも言えない気分でございます。
ちなみによく言われる静電気対策はこちら。
・洋服の組み合わせに気をつける
・ゴム底の靴は避ける
・肌や髪を保湿する
・水分をとる など
痛い思いはしたくないので、実践します。