至福をもたらす行い「ことば採集」が楽しい

最近(というか大分前から)、昆虫採集ならぬ、ことば採集にハマっています。

インターネット上の言葉で目にとまったものをクリップするだけなのですが、これがなかなか面白いんですよね。

「なんかいいな」「好きだな」「おもしろい」「よくわからんが気になる」「これは重要事項だ」などなど、オッと思ったものはとりあえずメモ。

そうして集めた言葉をあとから眺め味わうのが楽しい。

自分が何を求めているのか、それを知るヒントになるだろうと期待する気持ちもあります。自分のアンテナに引っかかるのは、自分にとって重要なこと(少なくともどうでもいいことではない)、興味があるってことだから。

これまで本を読んだときにはいつもやっていたことなのですが、ネットではあまり積極的にやっていませんでした。非常にもったいないことをしました。だってクリップしていれば、消えてしまったサイトの言葉も見返せたかもしれないですもんね。あー。

……いや、でもそういう儚さも大事かもしれませんね。限りあるからこそ輝くのです的な。インスタのストーリーなどをスクショしまくっている人間が言うのもあれですが。

 

今、特に喜びを見出しているのは、あまり注目されていないサイトで自分好みの言葉を見つけることです。手垢にまみれていない新鮮なフレーズと出会えたときには思わずニヤッとしてしまいます。

これは「私だけが知っている」という優越感に浸れるから気持ちいいんだと思います(もちろん実際には「私だけが」というわけでは全然ない)。

優越感に浸りたがっている自分はあまり好きじゃないと思うのですが、「私ってすごい」「センスいい」と自分を肯定的に評価できるのは良いことだと思うのでよしとします。「おぉーキミわかってるねー」と他人ぶって自分のクリップ集を評価すると、認めやすくなる……のかなぁ?

誰にも見せずに、自分だけでこっそり楽しむがポイントです。この企みに似たコソコソ感むふふ感がまた、何とも言えない至福をもたらすのです。

そんなこんなで、今日も気を紛らわすため、言葉堀りに出かけます。「よーし、ディグるぞー」などと言いながら(「グダグダ」と音は似てるのに「ディグ(dig, 掘る)」には動きと意志が感じられるから、言うだけで活動した気になれるのです)。

ちなみに、「ことば」と「言葉」の使い分けは、まだあやふやです。

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