あなたへのお手紙(一方的なおしゃべり)

ブランコに乗る着ぐるみバニー

こんにちは。お元気ですか。

私は元気です。と快活に言えるわけではありませんが、体調を崩して死にかけていた頃に比べれば、そりゃもう元気元気といって差し支えないほどには力を取り戻したと思います。「気力がない」「やる気がない」「もう無理」と言いながらもこうして文章を打ち込めているわけですしね。

さて、お元気ですか。

心が疲れてはいませんか。

なんというか、世の中には悲しいことがいっぱいあって、ほんとにもう嫌になっちゃいますよね。私は恵まれているだろうにこんなに悲しくて、なのに、世の中には私の想像を絶するほどに悲しい人がたくさんいるのだろうと考えると絶望です。腸煮えくりかえることもあります。ほんとにつらすぎる。自分のようなもんがつらいと言うことさえも後ろめたく感じます。でも、このつらさや後ろめたさを感じなくなったらおしまいだという気持ちもあるので、投げ出さないで抱えていかないといけないなぁとも思っているのですが。

って、つい自分のことばかり話してしまうんですけど。

お元気ですか。

この「お元気ですか」って別に、健康で生き生きした状態であるか否かを尋ねているわけじゃないんですよね。「やっほー」ぐらいのもんです、言ってみれば。辞書によると「やっほー」とは「登山者が仲間に合図をするときなどに発する語」ですって。そうそうこれこれ。仲間に合図を送っているだけなんです。私はあなたに合図を送りたいだけなんです。「おーい、そっちはどうだーい」って。

だからといって「もうダメだー助けてくれー」とSOSを出されても何もできなくて、こちらも「私はここにいるぞー」と合図を送り続けるしかないというやりきれなさがあるんですけれど。

いやはや……お元気ですか。

どうですか、最近は。

そうそう、この前ふと思ったんですけど、「儲かりまっか」と聞かれて「ぼちぼちでんな~」と答えるやりとりあるじゃないですか。この「ぼちぼちでんな~」って答えられるのはとんでもなく素晴らしいことだよなと感じましてね、やっぱり現状維持は簡単なことではなく、すごいことだと思ったのです。栄枯盛衰が世の習い、そう考えれば不自然な力が働いていると言えなくもないのでしょうか……?

ここ数日は揺らぎについて考えています。ここにすごく重要なヒントが隠れている気がします。

何かそれっぽい考えにまとまったら書きますね。よかったらまた聞いてください。
 

それではまた。お元気で。

「やっほー」って合図、送りますね。

 

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