いつも「自分に非がある」と思っている人に贈る言葉

ベッドでテディベアを抱きかかえる女の子

ちょっとしたことが気になって身動きが取れなくなっていませんか?

隣のあの人が言った何気ない一言、ずっと引きずっていませんか?

思ったように話せなかったときのこと、いつまでも悔いていませんか?

ある日の友人の不機嫌な態度に心乱されていませんか?

誤解され、話をまったく聞いてもらえず、しょんぼりしていませんか?
 

毎日、いろいろなことが起こりますよね。

そのたびに、胸のあたりにモヤモヤしたものが広がったり、体がずっしり重くなったり……。

自分の中だけで完結すればいいんだけど、なかなかそいういうわけにはいかない。

他者との関わりがある以上、必ず想定外のことが起こります。

だからこそ面白いという人もいるけれど、なかなかそうは思えないことも多くて。

はぁ、なんだかなぁ……。

思わずため息が出てしまいますよね。

自分が思った通りにはいかない。

そんな当たり前のことを改めて思い知らされる瞬間です。

 

こういうとき、どうやって気持ちを整えたらいいのか。

向き合うべき事柄によって、適切な態度は変わってきます。

だから、一概にこうすべき! とは言えません。

ただ、言えることが一つあります。

いつも「自分に非がある」と思っている人は、「自分がいかにダメか」って問いを深めちゃいけないよってこと。

何でもかんでも「自分が悪い」と考えるクセ。これがあると、自分とは関係のないことまで「自分のせいだ」と反省することになってしまいます。

たとえば次のような考え方。

家に遊びに来た友人がグラスを割ってしまった。
→「私が割れにくいコップを用意しなかったからいけないんだ」

息子が受験に失敗した。
→「うまくいかなかったのは親である私の責任。私の育て方がすべて悪い」

いつも朗らかな上司が、今日はすごく不機嫌だった。
→「あの人が不機嫌なのは私のせいに違いない」

自分に非がある可能性がゼロではないとしても、「私がすべて悪い」というのは明らかな間違いです。

「あなたが問題視しているそれ、悪いことは何もないよ」、そういうこともよくあるよって。

もちろん、改善できることろは改善すべきだし、失敗したら反省することが大事。

でも、実際には誰もそんなふうに思っていないのに、反省したり心配したりしていることはないですか?

「嫌われたらどうしよう」
「バカにされたくない」

こんな思いがあると、言動に制限がかかります。「あのときああ言えばよかった」「あんなふうにするべきじゃなかった」なんて考えが次々と浮かんできます。

こちらが勝手に悪い予想をして、相手の何気ない言葉や態度に心を悩ませているのだとしたら、それはなかなか大変です。精神が消耗しちゃう。

不思議なもので、悪い予想っていくらでも浮かんでくるんですよね。

「私のことダメな奴って思ってるに違いない」
「絶対もう嫌われた」
「きっと怒ってるはずだ」

その予想が当たっていることもあるけれど、当たっていないこともあります。

完全に的外れな予想をして「もう私はダメだ」って落ち込んじゃってることも、けっこうある。

本当は何も問題がなかったのに、ダメだダメだと思って落ち込んでいるその態度こそが不幸を引き寄せてしまうパターンです。

「ねぇ、なんか怒ってる?」
「あたし悪いことした?」
「じゃあなんでそんな不機嫌なの?」

本当は大して問題はなかったのに、「悪いことがあったに違いない」という考えや態度を重ねることによって、不穏な空気を生み出してしまうパターン。

まだこうやって相手に直接聞くことができればいいんだけど、大抵は一人で悶々と悩んじゃってね。

どうでしょう、共通点や類似点ありませんか?

私はあります。

 

気になる悩み事があるとき。

時間や距離を置くことによって、うまくいくこともあります。

「どうしようどうしよう」
「何とかしなくちゃ」
「このままじゃないけない」

いつもそうやって自分を追い込んでいる人は、たまにはふっと力を緩めるといいかも。

 
自分一人であれこれ考えていると、悪い考えがドロドロになるのが早いんですよね。

そういうときは、まず自分以外のものに目を向けるのが一番。

誰かに話してみるのもいいし、全然違うことをしてごまかすのもよし。

「自分は相手の言動の責任者ではない」、それをいつも念頭に置いて。

もちろん、そんな簡単に割り切れないこともあります。

不安な気持ちって、なかなか手放せないものです。

だけど、視点を切り替えることによって、悪い気持ちが和らぐこともあるので、試してみる価値はある。力加減を変えることで、打開策が見つかることもあります。

悩みの沼にハマってしまいそうなときは、自主映画を制作しているつもりで過ごすのもいいかも。客観的な視点を手に入れるために。

余韻は残しつつ、次の場面に映像が切り替わる。そんな様子を想像しながら。カメラマン兼映画監督になりきって。

タイトルは「我が人生」とか?(ネーミングセンス~)

 

あなただけが悪いなんてことは絶対にない。

中島みゆきはこんなふうに歌っていました。

冗談じゃないわ 世の中誰も皆 同じくらい悪い

本当にそうですよね。

 

【関連エントリ】
中島みゆきの「生きていてもいいですか」を聴け
ここで紹介した歌詞は、中島みゆきの「泣きたい夜に」。大好きな歌です。上記ページで、この曲が収録されたアルバムの感想を書いています。

2 COMMENTS

エマ

ナミさん、こんばんは!
昨日、大切なひととちょっとしたことで微妙な雰囲気になってしまい、なんだかモヤモヤしていました。

ひとりでこねくり回して考えてもしょうがないですね、
別のことします!
明日は明日の風が吹く、ですよね。

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ナミさん
こんばんは!

私だけじゃないんだー…。

涼しくなり始め、少し思考が増え始めてたどり着いたのがナミさんのページでした。感じている事、そのまんま書き記して下さっているというか(笑)それも、あっさりと( ^ω^ )!
そんな、ナミさんの文章を読んでいると、自分を許してあげられるような♡

思考の癖は厄介者で、多忙な時程コントロールし難くから回ってしまうけど、また、さらっと流せる時を待つ事にしまーす!

さぁ!人間関係に悩む自分、コメディタッチのcinémaで映しあげて(笑)
明日もひとつひとつヽ(;▽;)♡やってきまーす!

感謝♩

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