うつ病からの社会復帰。
「自分のペースで、無理なく働ける仕事を見つけましょう」
そう言われても、現実的にはなかなか難しいところがありますよね。
そこで今回は、病気を抱えながらでも始めやすい仕事、心身の負担をできる限り軽くするにはどうしたらいいか考えます。
※このページは、体調がある程度回復した方向けに書いています。読んでいて焦りが強くなったり、気分が悪くなったときは、無理せず休憩してください。
体調がすぐれないときは、のんびり過ごすのが◎です。
もくじ
うつ病や心の病気を抱えながらできる仕事とは?
うつ病のときに避けた方がいい仕事
- 長時間勤務
- 不規則な仕事
- ストレスの多い仕事
【長時間勤務】早出、残業、休日勤務など
長期療養から復帰した直後は、体力が落ちているため、なかなか思うような働きができません。まずは、フルタイムではなく、短い時間から始めて慣らしていくのがベストです。
【不規則な仕事】夜勤、変則的なシフトなど
不規則な勤務体系の仕事もできれば避けたいところ。
生活リズムが乱れると、体調を崩しやすくなります。特に睡眠時間を確保することは重要です。躁状態を引き起こすきっかけになることもあるので、要注意。
【ストレス過多】責任が大きい、ノルマが厳しい、クレーム処理など
精神的なストレスだけでなく、身体的なストレスが大きな負担になることもあります(ゲームセンター、パチンコ店、ファミレスなど)。
また、責任・ノルマ・苦情以外に、
- コンビニ、飲食の接客などマルチタスクが求められる仕事
- 営業職やお客様窓口業務のような高度な対人スキルが求められる仕事
これらのお仕事も、病み上がりのときにはちょっと大変かもしれません。
まずは単発・短期のアルバイトから
病み上がりは、自分が思っている以上に体力が落ちています。心も弱くなっていて、ちょっとしたことに過敏に反応してしまうことも。
はじめは、理想・目標を高くしすぎないことが大切です。
焦らず、ゆっくりじっくりいきましょう。
>>うつからの再就職、確実に仕事に就ける方法を教えてください
仕事を始めるタイミングの見極め方
- 朝、無理なく起きられる
- 日中起きていられる
- 食事・睡眠がきちんと取れている
- 毎日散歩に出かけたり、軽い運動ができる
- 長時間の作業にも耐えられる
- 自然に「やりたい」と思える
これらのことができるようになったら、少しずつリハビリを始めていきましょう。
主治医がGOサインを出してくれていること、ご家族が「大丈夫」と思えることも必要です。
働き方を変えてみる:会社員以外の働き方
これまでの働き方を変えてみることも一つ。視点を変えて探してみると、自分にピッタリの答えが見つかるかもしれません。
個人でできる仕事
個人でできる仕事、自分のペースで進められる仕事はいろいろあります。
- ウェブデザイン
- 編集
- ライティング
- プログラミング
- イラスト
- ネイル・エステ
- ポスティング
- 集金
- 配達
などなど。
次回、始めやすい在宅ワークについて、もう少し詳しくまとめる予定です。
家業を手伝う
事業内容によっては難しいかもしれませんが、家族・親戚に自営業の方がいるなら、有力な選択肢です。
知り合いがやっている仕事の手伝いとかも良いですね。農作業、稲わら整理、豚舎の掃除など(田舎限定?)。
特技を活かす
得意なことがあるならば、教える仕事もありです。
求人をよく見かけるのは、塾講師や家庭教師。
その他には、カルチャースクール講師、インストラクター(内容は、パソコン、語学、楽器、書道、茶道、華道、フラワーアレンジメントなど)。
あるいは、マイナー分野のマニアックな技術。きっと教えを乞いたい人はいるはずです。
職人に弟子入り(ものづくり系)
「働く」というよりは「学ぶ」と捉えたほうがいいかもしれません。
伝統工芸、地域に根ざした職人の技術の後継者を探しているところにアプローチ。
途絶えつつある門外不出の技術を、信頼できる若人に伝えたいと思っている職人はいます(身バレが嫌なので具体例は挙げられないのですが)。ものづくりに興味があるのなら、一考の価値はあるかと思います。
技能五輪の課題一覧を眺めてみると、今まで知らなかった仕事に出会えます。
こういった技能を身に付けるのは簡単ではないし、技能五輪に出る人はすごすぎる人たちなので、あくまでの職種を知る参考としてどうぞ。
ついでに言うと、技術が勝負の職人の世界と言えども、コツコツ技術を磨けばいいというわけではありません。営業も経理もマーケティングもすべてやらないといけないので、自営業でやっていくのは大変。でも、一つの可能性として考えるのはアリだと思います。
何をやってもうまくいかないときは?
うまくいかないのは、選んだ仕事が自分の適性に合っていないのかもしれません。
誰にでも得意不得意があるので、できないことは悪いことではないし、努力不足でもありません。
また、うつ病や心の病気を抱える人の中には、発達障害の人も多く含まれると言われます。
自分を責めるのではなく、さまざまな可能性を考えながら、無理なくできる仕事を探していきましょう。
発達障害の人に向いている仕事
発達障害の人が得意な仕事として挙げられるのは、
- ルーティンワーク
- コツコツ積み重ねる仕事
- ルール、マニュアルがしっかり決まっている仕事
- データを扱う仕事
- 専門的な知識や技能を必要とする仕事
プログラミング、情報管理、経理、研究、 工場作業・組み立て、在庫管理、データ入力・ファイリング、ピッキング、品出し・箱詰め、食器洗い、清掃・クリーニングなど |
先ほど技能五輪を紹介しましたが、「アビリンピック(全国障害者技能競技大会)」というものもあります。
技能競技種目の一部は動画で紹介されています。
発達障害の人が苦手な仕事
発達障害の人が苦手な仕事として挙げられることが多いのは、
- マルチタスク(複数の作業を同時にこなす仕事)
- 対人関係、チームワークが必要な仕事
- 急なアクシデント、瞬時の判断・柔軟な対応が求められる仕事
コンビニ、スーパーのレジ係、ファミレスの接客業、居酒屋(ホール、キッチン)、受付・コールセンター |
※あくまでも傾向なので、すべての人が苦手というわけではないと思います。
最後に
ここで挙げた選択肢はすでに知っていて、「検討したけど、自分にできることはなかったよ……」という結論に至った人もいるかもしれません。
でも、社会には、自分が思っている以上に、さまざまな仕事があります。自分の興味がある分野を深堀していくと、目立たないけれど、縁の下の力持ち的な存在に行き当たることもあります(下請けで使い潰されているようなところもあるかもしれませんが)。
諦めず、そして、周りの目を気にしすぎず、自分に合った仕事を探していきたいですね。
まずは、お手伝いから始めて、つながりを作っていくのも良いと思います。そういった知り合いを通じて、思わぬ仕事に出会えることも少なくありません。
これまでの「当たり前」から、ちょっと違う道に目を向けてみましょう。小さなきっかけが突破口となることもきっとあるはずです。
こんばんは、私は鬱状態と言われ一年たとうとしている40歳すぎのおじさんです。
鬱はどれくらいからなんですかね、薬飲んで良くなったつもりが、いい状態、悪い状態繰り返し、今は悪い状態で薬もかえるのですが本当に苦しんでる方の話を見ると、自分は仕事できるときもありただサボってる気しかしなく、周りの態度も辛く。
何が言いたいのか分からず、辛いですね今が。ごめんなさい、ブログ更新してくださいね
更新ありがとうございます。
いつものことですが、記事とあまり関係ありません。
服薬中の飲酒なぜ駄目なのでしょうか?
はっきりいって、私服薬中もお酒飲んでいました。テンション上げるには、手っ取り早いからです。その辺のところ記事にしてもらえるとありがたいです。
あくまでも希望です。
すいません。
P.S. スナックなみ忘年会希望。