頑張りたい人ほど休むべし!戦略的休息 3つのテクニック

ベッドの上でPC作業

休むことは悪いことだと思っていませんか?

「休んでいるのに、心がまったく休まらない」
「何もしていない自分を責めてしまう」

そんな声もよく聞きます。

どうしたら、この罪悪感を解消することができるのでしょうか?

今日は、この後ろめたさを和らげるために、休息の重要性と素晴らしさを説きます。

対象は、完全休養状態から回復し、それなりの活動ができるようになってきた人、しんどいながらも何とか会社や学校に行っている人です。

※調子が悪くて布団から出られない人にとっては、「仕事ありきの休息」のニュアンスを感じて、ますます罪悪感が強まってしまうかもしれません。

でも、布団から出られないほど体調が悪いのは、それまでにめちゃめちゃ頑張ってきたから(目に見える成果がなかったとしても、緊張の糸がピンピンに張った状態で過ごしてきたとか精神的ないろいろ)。

全体のバランスを取るためにも、今は休息が必要なとき。そう思って、ゆっくり休んでください。

休息がもたらす恩恵

休むことに後ろめたさを感じている人は、休息の重要性を理解することが必要です。

休息がもたらす恩恵はたくさんあります。

例えば、

  • エネルギーが回復する
  • ミスが減る
  • 記憶力が向上する
  • 新たなアイデアが湧きやすくなる
  • 感情をコントロールし、自制心を強める
  • さまざまな脳領域をつなげて、創造性を強化する

など。

反対に、休息を取らず、多くの義務を抱え込むほど、効率は悪くなり、ミスも増えます。

では、上手に休息を取るにはどうしたらいいのでしょうか?

偉人や成功者の休息法がまとめられた書籍『シリコンバレー式 よい休息』に、その答えがありました。

実践しやすいものを3つピックアップしたので、調子がいいとき、気が向いたときにぜひ試してみてください。

生産性を高める3つの休息テクニック

1.何もしない休息日を先に決める

すべてをやり終えてから休もうと思っても、なかなか休むことはできません。

大事な休息時間を潰さないためには、休息の時間をあらかじめ確保しておきましょう。

  • 完全オフの休養日を確保する
  • 休憩時間を先に決める

「何もしない」というタスク、これが重要です。

罪悪感を抱くことなく休める日、何もしない時間。これをスケジュールに組み込んでおきます。月単位でも週単位でもお好みでどうぞ。今すぐダイアリーに書き込んでください。

さあ、自分自身に休むことを宣言しましょう!

2.昼寝をする

昼寝にはさまざまなメリットがあります。

  • エネルギーを回復させる
  • 新たなアイデアが湧きやすくなる
  • ミスや悪い行いを減らす
  • 感情をコントロールし、自制心を強める
  • 記憶力が向上する

昼寝を取り入れることで、一日のスケジュールにメリハリをつけることができます。

偉人や成功者には、共通した傾向があるそうです。

それは、

  • 早朝に仕事をすること
  • 午後、短い昼寝をすることで、一日を2分割すること

頭を使う作業は早朝に、昼寝を挟んで、午後は軽めの作業をする。そうすることで、効率よく進められます。

上手な昼寝の仕方

昼寝時間やタイミングによって、得られる効用は変わります。研究によってわかっているのは以下の通り。

<時間>
20分の睡眠
頭をはっきりさせ、注意力を高める。
すっきり目覚められるので、すみやかに仕事に戻れる。

60~90分の睡眠
夜に8時間眠るのと等しい知覚能力の改善をもたらす実験結果が出た。
レム睡眠とノンレム睡眠の調和がとれた昼寝になる(記憶力と知覚タスクの成績が向上する)。

<タイミング>
起床後5時間で昼寝
創造性が少し向上 夢を見やすくなり、最近取り組んでいることに潜在意識を向けやすくなる。

起床後7時間後に昼寝
ノンレム睡眠が多くなり、身体を回復させる。

3.切りのいいところで終わらそうとしないで「中断」する

休息の時間を確保するためには、時間が来たら切り上げることが大事です。

場合によっては、中途半端なところで中断しなければいけません。正直、それって消化不良で気持ち悪かったりしますよね。

でも、「中断」にこそメリットがあるのです。

<作業を中断するメリット>

  • 翌朝、前日の続きをすることで、スムーズに作業を始められる
  • 脳がパワーと新鮮さを取り戻すことで、効率的で充実した活動ができる
  • エネルギーの枯渇を防げるので、自らを極限まで追いつめることがなくなる

「切りのいいところまでやってしまおう」と頑張るより、その気持ちを抑えて、途中で終了した方が、よい結果が得られるんですね。

慣れるまでは抵抗を感じるかもしれませんが、中断することを覚えましょう。

最後に

よい休息は、仕事と同じくらい重要。

休息をないがしろにしがちな人は、まず、休む時間を確保することから始めましょう。

「やらねば」で頭がいっぱいの人は、それ以上に「休息時間を確保すべし」を頭に押し込んでおくのがいいかもしれませんね(あんまり「ねばねば」「べしべし」言うのはよくないですけど)。

休息はあなたの人生を豊かにします。

休息は怠惰ではありません。ネガティブな空白でもありません。

休息は、人生において欠かせない、大切な要素です。

 

<本日の一冊>
アレックス・スジョン-キム・パン (2017)『シリコンバレー式 よい休息』野中香方子訳 日経BP社

天才たちの休息法。さまざまな研究結果や調査から導き出された休息のコツが紹介されています。長時間労働の問題点や、科学知見からのアプローチなど、納得感がすごい。「できる人」だから可能だったことでしょ、という点は無視できませんが、参考になる部分はたくさんあります。実践的な内容もGood!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です