アメーバとゴキブリと人間の命

ハンバーガーとポテト

「アメーバになりたい」

そう願った時期がありました。

生きていることが苦痛。自分には人間らしく生きる権利などない。

でも、命を粗末にしてはいけない。

「私なんかアメーバでいい」

……

「それってアメーバに失礼では?」

だからアメーバへの敬意を持ちました。敬意を持ってアメーバになりたいと願いました。

もう消えてしまいたいけど、それは許されないから、細胞ひとつだけ。シンプルに生きたい。

……

「生きたい」?

いや、違う。生きなければならないから。

生きなければならないって誰に言われたの?

……

だって、死んだら迷惑がかかるから。

……

???

だから! アメーバになれば、こんな煩わしいこと考えなくてすむでしょ!?

 

嫌われもののゴキブリの命

ゴキブリは問答無用で殺されます。

これはなかなかすごいことだなぁと殺虫剤と丸めた新聞紙を手にしながら思います。

「ゴキブリ超可愛い~!」という人はおそらく理解されにくいでしょう。ゴキブリが忌むべき対象として扱われる場面を何度も見てきました。

「私はゴキブリ以下なのに叩き潰されずにすむなんてゴキブリに申し訳ない」と思ったことは? ……あるようなないような。いくら人間であることが嫌でアメーバになることを望んでも、ゴキブリにはなりたくないと嫌悪したような気がします。勝手なものです。

 

「嫌われる勇気」

ふとそんな言葉が思い浮かびました。

ゴキブリは、理解されることの難しさを教えてくれます。ゾッとする不快感も教えてくれます。

もしかしたら、みんなの共通の敵となることで、私たちが団結できるよう取り計らってくれているのかもしれません。

とはあまり思っていません。

ゴキブリの命とは一体……?

 

心・体・命

病気になってから、生き物の命について考える機会が多くなりました。

もともとは自己否定から始まったものなのですが、知れば知るほど不思議なことがいっぱいで、興味は尽きません。

一時期は、人体図鑑や解剖の本などを熱心に見ていました。感覚器官や神経が過敏になっていたからか、体の内部の動きをリアルに感じて。自然に引きつけられました。

「いのちの食べかた」というDVDも印象深かったです。さまざまな動物が食用に加工されていく様子をたんたんと写した映像。

こういった類のものは苦手だったのですが、生きていく上で欠かせない殺生に恐怖心を持っている自分にムカついていたんですよね。

そういう世界に目を向けることによって、現実と向き合った自分をちょっとだけ肯定できたような気がします。視野が広がると、「ダメだダメだダメだ」という思いは形を変えます。

「命」って何でしょう?
「心」って何でしょう?

アメーバやゴキブリに心はあるのでしょうか?

確かなのは、つらくて苦しくて死にたいと願う“私”の心が存在しているということ。

何だかよくわからない。

そんなことを考えていると、自分が抱えている不快感や苦悩もよくわからなくなります。

命が大切な理由とは……?

 

<本日の作品>
いのちの食べかた

2005年のドキュメンタリー映画。
監督・撮影:ニコラウス・ゲイハルター

6 COMMENTS

エマ

ナミさんこんにちは、
わたしは性格がひんまがっていて、自己嫌悪に陥ります。
ひとと会うと、じぶんの嫌なところが目について、帰って落ち込みます。
うつになるひとは優しいひとが多いと言いますが、わたしはちがうと思います…。
わたしは時間の感覚がない猫になりたいです。過去や未来のことを心配しなせず、現在だけのことを考える、そんなシンプルな人間になりたいです。

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ナミ

エマさん、コメントありがとうございます。

「優しい」という言葉はすごく曖昧なものだと思います。人によって捉え方は違うし、同じものを見ても、優しいと思う人もいれば、優しくないと思う人もいます。だから、エマさんが違うと思っても、そうじゃないと思う人もいるんじゃないでしょうか。多くの人は、優しいところもあれば優しくないところもある、というのが実際のところではないかと。それに、自覚があれば改善することができますから、これから進化を遂げることができます。それは素晴らしいことです。

猫はいいですね。猫をはじめとする動物たちの今を生きてる感じは私も憧れます。

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紙一重

紙一重です。私,生きています。
ゴキブリのように,雑草のように。ゴキブリには,もがいてもがいて「生きていたい!」という心がいつもにじみ出ています。

すみません,無駄に忙しく働いています。そして家族に対してもネット中毒の見本になるわけにはいきません。自分が病むと,家族も病みやすくなるみたいです。

塾講師のバイトを続けています。コスパはめちゃくちゃ悪いです。中学生には授業前に塾で一時間くらい準備してヤル気のある相手ならなんとか格好が付きます。しかし高校生には教材がないので,家でブログではなくちゃんとWordを開いて一日中働いています。さすが悪名高きブラック・バイト,身体が回復するにつれて現実がありのままにヒシヒシと見えてきます。完璧に健康なら,うまく乗り切れるのでしょうが,再発を恐れる私には少しのストレスにもビクついています。私の生徒は高校生がほとんど。彼女らの若さがすごくまぶしい!

しかし,高校生が教えられれば,中学生のコマの次にそのまま勤務できるので,このお仕事を逃したくないのです。

去年作った「ニュー福祉定期貯金」の利息が出ました。
http://sukkiri-blog.com/no-money#comment-4535
0.285%の利息はなかなかですよ。今年は「ニュー福祉定期貯金」に非課税を集めました。
去年のものを訂正させてください。
「ニュー福祉定期貯金」の限度額:三百万円
郵便貯金の限度額:一千万円
非課税額限度:三百五十万円

私もグルグル思考に時々入りかけます。でも意志力は消耗しやすいと分かってきたので,私は結論がでない「なぜ?」ということはできるだけ考えないようにしています。特にこの世の誰もが答を見つけられない問題を考え始めると,心に何度もストップをかけています。今日こそ努め励むとき,と念じています。

ナミさま,生きましょう!

ナミさまはしあわせであれ!

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ナミ

紙一重さん、コメントありがとうございます。

紙一重さんの力強い生き方にはいつも感服しております。塾講師の仕事も忙しいようですね。厳しい現実と向き合い、闘い続ける紙一重さん。私も見習わなければいけませんね。

確かに、グルグル思考はエネルギーを消耗してしまいますね。自分の感情と結びついている場合は特にそうです。

この世の誰もが答えを見つけられない問題を考えることは、私にとって楽しい時間です。答えを出すことより、彷徨っている時間が心地好いですね。

いつも有益な情報をありがとうございます。

時節柄、ご自愛くださいませ。

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あたま

ブログに対してのコメントでは、ないですが、いいでしょうか?
自分なりにいろいろ、考えたのですが、ほんの、少しずつでもいいから、自分を変えることも、必要ではないかと、おもうようになってきました。

お盆のあいだ、早朝に散歩にでて、すれ違う人に、挨拶をするようにしました、
これからも、つづけたいとおもっています。
ナミさんの以前のブログにかかれていた、自分なりの小さな喜びと思っています。
ナミさんの生きていくためのヒント大変ありがたいと思っています。
まだまだ、暑い日がつづきますが、お互い頑張ってこの夏を乗りきりましょう。
では、また。

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ナミ

あたまさん、コメントありがとうございます。

そうですね。言葉や行動を変えていくことで自分の気持ちも変わりますし、周りの環境も違って見えてきます。何事も自分次第というのは本当にそうだなぁと思います。

もう少し暑さが和らいで過ごしやすい気候になるといいですね。お互い、健康第一でいきましょう。

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