ナミうつブログ

「うつ」のお悩みを軽くするヒントを双極Ⅱ型障害の人が模索するブログです。

何の疑いもなく幸せを享受している人を見たときの惨めさを忘れる方法

 

ソファから顔を出す猫

自分がほしいと思っているものを当たり前のように持っている人を見て、何となく嫌な気分になることはありませんか?

望んだ職に就き、バリバリ働いている。
家族や仲間に囲まれて幸せそう。
好きなものを自由に買えるお金がある。
楽しそうに笑っている。
健康な心身。

「うらやましいなぁ~」と素直に言えたらいいのですが、それを言ったら自分の惨めさがますます浮き彫りになるような気がします。現状を受け入れられず、灰色のモヤモヤがふくらんでいきます。

その後の反応として挙げられるのは以下のもの。

①「私なんか……」いじける
②「なんで私ばっかりこんなひどい目に……」自己憐憫
③「こうなったのは自分のせい」自責
④「もうダメだ」落ち込み
⑤「私には何もできない」無力感
⑥「こんな自分もう嫌だ」自己嫌悪
⑦「何のために生きてるの?」「生きていても何もいいことはない」厭世観
⑧「死にたい」絶望

あーでもないこーでもないと思いを巡らせ、あるところまでいくと、ガクンと落ちるところがあります。苦悩を一通りぐるぐるすると現れる落ち込みの落ち込み。

そこまできたら、目を閉じます。

目を閉じれば、見たくないものを見ないですみます。

目を閉じたら何が見えるか。
目を閉じたら何が見えないか。

目を閉じたときに感じられる世界は一体何か考えていると、普段自分が絶対だと思っている世界は、はるか彼方へ消えてしまいます。

何もないようだけど、明暗は感じられる。星のようなチカチカした光や、さまざまな光のライン。ゆらぎのような、グラデーションのような、画一的ではない暗闇。

これらをぼんやり眺めていると、気持ちが落ち着いてきます。

「もし、視力を失って何も見えなくなったら?」

醜いものを見ないですみます。見た目に騙されることもなくなります。音や感触やニオイなど、他の感覚をもっと大切にできそうです。

でも、今まで見てきた世界を今までと同じやり方で確かめることができません。

晴れ渡った空。
好きな人の笑顔。
圧倒的な絵画。

キーボードで打ち込んだ文字をディスプレイで確認することも、銀行通帳に並ぶ数字を目視することも、女性の胸の谷間をチラ見することもできません。目の前のテーブルに置いてある物を一瞬で把握することも難しくなるでしょう。

あぁ、なんてこった!

目が見えることは当たり前じゃない。当たり前すぎて疑いもしないことが自分にもある。

目が見える。
耳が聞こえる。
ニオイを嗅げる。
味がわかる。
温もりを感じられる。
呼吸ができる。
手足がある。
体を自由に動かせる。
涙が出る。
血が固まる。
心臓が動く。

今まで疑いもしなかった自分の機能を数えていくと「オーマイガー!」な気分になります。「自分すごすぎだろ!」って。

この世の中は「見える」前提で構成されているから、「見える」は便利だし、「見えない」は不便です。そういう意味では、目が見えてありがたい。

でも、「見える」が良いで「見えない」は良くないのでしょうか。現実的に「見えない」が不利に働くことは多々あるでしょうが、見える人も見えない人もすごいですよね。たとえ目が見えなくても、それをカバーする感覚器官が働いていると考えたらワンダフルです。あるいは、難病を抱えている人や不自由な生活を強いられている人の忍耐強さは疑いようがありません。

そう考えていくと、「もう全部すごい!」になります。

もはや、自分が持っていないものを持っている人を見てムカつくという心の動きさえも驚きです。その嫉妬機能すごくない? と。

自分こそ何の疑いもなく「できる」を享受していたんじゃないか! そう気づいたとき、惨めさは薄まります。(「なのに私は……」と落ち込むこともあるかもしれませんが)

ヒトという動物は何やら不思議なことがいっぱいで、その多機能性ひとつひとつに注目していくと、自分が今生きている世界がSF小説のように感じられます。そんな自分というハイスペックな宇宙人の一挙手一投足を観察していると、人をうらやましがる暇がなくなるくらいエキサイティングな時間を過ごせるので、生きるのが嫌になってしまったときはぜひ一度お試しください。

【嫉妬機能について】
自己否定・他者否定の大部分は嫉妬心で説明できる

 - 雑記・独り言  ,

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  1. はむ より:

    ナミさん

    こんにちは。はむです。
    今日も、同じことを考えては自分に向かって「分かってるはずなのに!」と問い詰めるグルグル思考に陥っていました。

    でもこの記事を読んで、とても心が温まりました。いつも私が求めてしまう「納得」や「理解」のような厳しいものではなく、
    なんとなくジワーっと「このままで良いんだなぁ。」と思いました。

    もちろん今の状況がベストという訳ではないですし、最終的には克服して以前の生活に戻りたい気持ちもあります。
    でもとりあえず、今はこのままで良い。必死に乗り越えようとしている自分を受け止めて、なんと言うか…、ふかふかの布団で寝かせてあげたい気分です(´` )

    まだまだ暑い日が続きますが
    ナミさんもお身体を大切にお過ごしください。

    • ナミ より:

      はむさん、コメントありがとうございます。

      はむさんがおっしゃること、よくわかります。「現状から早く抜け出したい!」「もっともっと頑張りたい!」という前向きな気持ちが伝わってくるようです。

      何をするにも今の自分を知ることが大切ですね。自分が今持っているもの、自分が今できること、自分がやりたいこと。こういったことが明確になれば、力強く前進していけそうな気がします。そのためにも時には立ち止まってじっくり自分を見つめたいものです。

      お心遣いありがとうございます。はむさんもどうぞお身体に気をつけてお過ごしくださいませ。

  2. kanabus_fan より:

    いつも拝見して癒されています。
    最近、10分前の事を思い出せない…
    妙なドキドキ感、急な不安感と冷や汗と身体の具合が自身でもコントロール出来ない…睡眠が思うように取れず、深夜に3回ほど起きてしまい熟睡感がない…
    仕事中はハイテンション又は周囲への気の使い過ぎの無意識の微笑み→仕事終了後帰りの電車の中でグッタリ…処方されている薬の効きすぎたり?なのか身体のフラフラ感が酷く、会社から休むように言われてしまいました。もう自分の身体が自分でない感覚 、ふわふわとした違和感で辛い…
    なにかもうどうすることも出来ない…八方塞がり状態、もう死にたい

    • ナミ より:

      kanabus_fanさん、コメントありがとうございます。

      心身共に大きな負担がかかっているようですね。あまり無理をなさらず、お身体を大切になさってください。病院でも相談はされていると思いますが、さまざまな症状が出ているようですので、それを抑える対処など何か良い方法がないか医師にアドバイスをもらいながら、少しでもつらさが和らぐように過ごせるといいですね。

      時節柄、ご自愛くださいませ。

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