鉛筆削って気分転換!私のモヤモヤ解消法、キーワードは自己満足

色鉛筆

最近、鉛筆って使ってますか?

小学生の必需品でございます。作家さんで「絶対ぼくは鉛筆!」とこだわりがある方もいらっしゃるようです。

私も鉛筆をたまに使います。ボールペンや万年筆も好きだし、デジタルツールも便利なんですが、柔らかくて素朴な線は鉛筆にしか出せません。そして何より、鉛筆を削るのが大好きなんです。小刀でちょこちょこと。

鉛筆を削っている時間は私にとってヒーリング。もしかしたらモヤモヤをスッキリさせるヒントになるのではないかと思いましたので、私が気持ち良くなれるポイントを語らせていただきます。

鉛筆を削る素晴らしさ(思い出話)

子どもの頃から鉛筆を削るのが好きでした。手で削るのも、鉛筆削り機で削るのも好き。鉛筆の先がキレイに整うのがとにかく気持ち良くて。

勉強を強いられたときは、鉛筆を削ってさも学習を頑張っているフリをしたものです。私にとってはもう図画工作の時間だったんですね。キレイに削れると嬉しいし、思い通りの形になったら「よし!」と満足できて。私は作品作りに没頭しました(テスト勉強のときなど)。

いかに最後まで使い切るかということにも心血を注いでいました。鉛筆の補助軸を使って、ギリギリまで使い尽くすのだ!と。そうやって削ったチビ鉛筆を背の順に並べて、まじまじ眺めるのが快感でした。「惚れ惚れする」という言葉はまさにこのこと。完全に力入れるところ間違っていますね。

鉛筆を削るとこんな良いことがあります

無心になれる

小刀で鉛筆をガリガリ削っている瞬間は、落ち込みやイライラも全部吹っ飛びます。頭の中は鉛筆と小刀のことだけ。ただひたすら先端を削るのみ。

私はこれを精神統一だと思っています。鉛筆と小刀を前にすると、滝行に向かう僧侶になったような気分になります。厳かな雰囲気が漂います。煩悩を削ぎ落とす儀式。そんな感じで精神統一ごっこを楽しんでいます。

気分転換になる

確か、橋田壽賀子先生も言っていました。疲れたら鉛筆を削るって。

単純作業なので、ちょうどいい気分転換になるんですよね。私は橋田先生のように集中して作品を生み出しているわけじゃないんですけれども。

ぐるぐる悩んでいるとき、コーヒーブレイク代わりにどうぞ。不快でエンドレスな感情を強制終了させるのに役立ちますよ。

やる気が出る

ペンケースを開けた瞬間に、キレイに整った鉛筆が並んでいると気持ち良いものです。やる気も湧いてきます(全然湧かないときも多々あります)。

そういえば、小学生のとき、鉛筆を削り忘れた日は一日ブルーでした。まるまるの芯だと、どんなに丁寧に書いても字がぐちゃぐちゃ。書けば書くほど叫び出したくなるほどの不快感。

気合を入れて手入れをした翌日は、その鉛筆を使うのが楽しみになります。ワクワクします。早く使いたくてソワソワします。そして、美しい線が引けたときの快感。たまりません。

鉛筆を削りたいがために、もっと鉛筆を使いたくなるという好循環も生まれます。「内容が伴ってないじゃん」というツッコミは聞こえなかったことにします。

 

削りがいのある文具

鉛筆にもいろいろなタイプのものがあります。それぞれ削り心地も違います。自分好みの材質を探してみるのも楽しいです。

鉛筆

【おすすめ度 ★★★☆☆】

定番の鉛筆です。書き心地はHBやHが好きなんですが、ちょっと固い。4Bあたりの柔らかい芯が削りやすいですね。

残念なのは、刃の裏に鉛筆の線がつくこと。消しゴムでこすればキレイになりますが、そのひと手間が私にはちょっと。

あと、芯の部分は、金属が金属を削るような感じがします。気持ちがささくれ立っているときにガリガリガリっとやればストレス解消になるかもしれません。

色鉛筆

【おすすめ度 ★★★★★】

筆記用の鉛筆に比べて柔らかいので削りやすいです。固すぎず柔らかすぎず、ちょうどいいあんばい。

一番のポイントは、さまざまな色を楽しみながら削れること。今日は赤と青、明日はピンクと黄色という具合に、気持ちにもイロドリが加わります。

画材屋さんに行くと、色や材質にこだわった色鉛筆に出会えそうですね。

チャコペン

【おすすめ度 ★★★★☆】

家庭科の授業で使ったアレです。芯がとても柔らかくて、ふわっふわの削り心地。どんどん削れるので、思わず削りすぎてしまいます。

ただ、使う頻度が少ないので、なかなか削るチャンスがありません。

 

実践!色鉛筆を削って気持ち良くなろう

では、私なりの削り方をご紹介したいと思います。イイ感じに削る自己満ポイントは5つ。簡単に見ていきましょう。

1.削り始めのラインを揃える

電動鉛筆削り機になりきって。均等に仕上げるイメージで削っていきます。

同じリズムで削る

削った跡が同じリズムで続くようにします。あまりガタガタになりすぎないように。

2.一気に削らず、ちょっとずつ削る

電動鉛筆削り機が吐き出す削りカスと同じように、少しずつ少しずつ。

一気にガッとやると、えぐれてしまいます。

えぐれ失敗

3.ほんのちょっとだけ反り気味に

木の部分を反り気味に削るのが私好みです。

ちょっとだけ反り気味に

4.木と芯の削り方の角度を変える

同じ角度で削ってしまうと、芯の部分が少なくなってしまうので、できるだけ芯は残して。

ちょっと角度をつけて

5.芯の先は削りすぎない

色を塗るのに使うだけなので、あまり先をトキントキンに削りすぎないようにします。

削りすぎちゃイヤ

 

最後に

えー、私のこだわりが前面に出てしまいましたが、やり方は自由です。本人が「イイ感じ」と思えることが何より重要(このエントリーのような自己満足感が大事です)。

人によって気持ち良いツボも違うでしょうし、ちまちました作業がストレスになる場合もあるかもしれませんので、ご参考までに。

削ることに喜びを見い出せた方は、削る対象をバージョンアップさせてみてはいかがでしょうか。版画、木彫り、石膏彫り。鬱屈とした感情をぶつければ素晴らしい作品ができあがりそうです。

鉛筆で作ったこんな超絶作品も。

これぞ日本の最先端技術!? 山崎利幸の鉛筆彫刻

落ち込んだり悩みすぎたりして心のエネルギーをガリガリ消耗しそうになったときは、代わりに鉛筆を削ってみると何かいいきっかけになるかもしれません。

それでは、私はこれから鉛筆を削ることにします。ゴリゴリゴリ……

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