前回、落ち込んだときは創作活動するといいかもね!ということをちょろっと書いたんですが、今日はそれに関連して、私が療養中にやっていたリハビリ兼暇つぶしをご紹介いたします。
作戦1:般若心経を書き写す
さて、私が実践した暇つぶしは、名文を書き写すことです。
最初に取り組んだのは、般若心経の写経。
仏教の葬儀に参列したとき耳にした念仏にピンときたんです。そういえば、みうらじゅん氏もアウトドア般若心経が何とかって言ってたな、なんて思い出しまして。
働かない頭を叩き起こして、結局ボンヤリしたままの頭で般若心経をノートに書き写しました。
日記帳やらチラシの裏やら、あちこちに書き散らしていたような気がするのですが、あまり記憶にございません。残された記録を見るに、割とすぐ飽きた模様。
作戦2:小説を書き写す
次にチャレンジしたのは、小説を書き写すというもの。
相変わらず朦朧とした頭で文字を追っていたドストエフスキーの『罪と罰』をノートに書き写してみることに。
なぜこの作品だったかというと、群を抜いてまったく内容が入ってこなかったからです。必死に同じ行を目で追って理解しようとするんですが、何が書いてあるのか理解できない。ひとつひとつの文字はわかるんですが、それがつながらない。あの感覚は何なんでしょうねぇ、不思議です。
そんなわけで、書き写したら少しは理解できるんじゃないかという淡い期待を胸に、全身全霊、心を込めて書き写しました。
ご覧の通り、こちらのノートは挫折の早さを物語っています。般若心経3ページ、『罪と罰』1ページ半で終了です。
「うつ」というものは本当に恐ろしいですね(自分が飽き性であることは棚上げ)。
綺麗な字を書くコツ
そんなこんなで、今や懐かしい思い出となっている文章を書き写すリハビリ。
その後も英語の筆記体を練習してみたり、そのへんにあった本や新聞で目についた漢字を書き写したりして、試行錯誤を続けました。すぐ飽きるくせに懲りない人ですね。
私がこれほどまでに文字を書き写すことにこだわっていたのは、字が上手くなりたいという強い思いがあったからです。
いくらパソコンが普及したとは言え、手書きでの記入を求められることは多々あります。結婚式の記帳もうまく書けないと恥ずかしくなってしまいます。
今でも機会があれば練習しようと思いながら、行動に移すことなく日々は過ぎてゆきます。
そんな私に衝撃を与えたブログがあります。
目指せ達筆!綺麗な字を書くために私が心がけていることと、行った練習法 | OZPAの表4
フリー素材のお写真でおなじみのOZPA(おつぱ)さんが美しい字を書くためのコツを丁寧にわかりやすくレクチャーしてくれています。(※写真は「ちくしょう!転職だ!」でおなじみの図)
そこにあるのは、華麗で見目麗しい絶世の美女がしたためたかのような文字。
これを見せつけられて、練習せずにいられるわけがありません。
これもすぐ飽きたという事実は現在確認中です。
最後に
「字がうまいとバカでも賢く見える」
これは亡き祖父の銘です。今も我が家で受け継がれております。「くぅ~、もっと字練習しとけばよかった~」という後悔の念とともに。(あれ? この流れ、誤解されるといけないので一応言っておきますと、OZPAさんは有能な方です!)
そんなわけで、綺麗な字を書けるようになるメリットは計り知れませんから、今後も文字を書き写す素晴らしさを広めていく所存でございます。
さぁ、心の内にある鬱々陰鬱悲愴陰陰滅滅蕭条靉靆たる思いを書にしたためましょう。と思ったけど、読めないし余計に心が沈みそうなので、こちらを書き写すことを強くオススメいたします。
それでは、素敵な写筆ライフを!