「普通に生活したいだけなのに」を軽くする3ステップ

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「普通に働いて、普通に生活したい」

そんなふうに思ったことはありませんか?

私はあります。療養中ずっと願い続けていました。

でも、そもそも“普通”って何でしょう?

そう自分に疑問を投げかけたとき、私は“普通”というよくわからないものに縛りつけてられていることに気づきました。

その正体を探っていく中で、「できない」を「できる」に変える方法があることを知りました。自由になれた気がした25の夜のことでした。

そんなわけで、今日は“普通”への執着を手放し、悲しみを軽くする方法をご紹介したいと思います。

「普通」ができない悲しみを軽くするための準備

「普通にできなくて情けない」を軽くする方法をご紹介する前に、「普通って何なのさ?」というところから始めたいと思います。

えーと、まず、結論から言いますね。

普通ってよくわかんない。目に見えないし、変化し続けるし、人によって違うし。

この答えに至るまでに「普通って何よ?」と問い続けたら宇宙まで飛んでった、という話を今からします。これは私がホニャホニャ~と考えたことなので、「おめぇの意見なんか知らんわ!」という方は次項へどうぞ。

普通って何ぞや?

とりあえず、辞書を引きました。

【普通】
①世間にざらにあり、なんら変わった所が見られないことを表わす。
②平均水準として、その傾きが見られることを表わす。
③一般にそう考えられていることを表わす。
④同類の多くがそうであるのと同じ程度。
[副]ごく一般的なあり方だととらえられることを表わす。

(『新明解国辞典』より)

これを見て、私の頭には「常識」という言葉が思い浮かびました。まずは、常識がどんなものか、図に描きながら考えてみます。

まず私の常識があって。周りの人たちの常識、世間の常識、日本の常識、世界の常識……。いろいろな常識があります。

いろんな常識

重なる人もいれば、遠く離れた人もいます。自分が想定する常識の枠の外側にいる人を「はみ出し者」と呼ぶのでしょう。が、別の人の常識からしたら全然はみ出していなくて、むしろまっとうなのかもしれません。

実際には、こんなふうに線引きすることはできません。大きさも人それぞれ。形だって丸とは限らない。平面じゃなくて立体かもしれない。宙に浮いているかもしれない。地球や月みたいに。太陽の境界線は? 一番大きなくくり、宇宙の果てはどこ? 太陽系? 銀河系? 無限?

てな具合に飛躍しすぎて、「……え? 何の話?」となります。

私にとって常識はそれくらいよくわからないもの。捉えどころのないもの。水や空気みたいにつかむことができないもの。

普通①~④の意味も図で表わそうとしたら、きっと似たような答えに行き着くと思います。知識が貧弱なせいです。

人が想定する範囲は常に動いているだろうし、状況に応じて変化する。見る人によっても違う。

普通って曖昧ですね。だからこそ便利でよく使っちゃう。何となくのイメージで片付けられるから。

それが必ずしも悪いわけではありませんが、私は“普通”をガチガチの枠として捉えていたので、この可変性は理解しておきたいと考えを改めました。

 

「普通に生活したいのに」を軽くする3ステップ

“普通”のホワホワした概念が何となくわかった気になったところで、「普通に生活したい」という切実な願いを叶える方法を考えていきましょう。

1.“普通”とは何かを問う

自分にとっての普通が何か知るために、こんな手順で進めていくのはいかがでしょうか?

①自分が望む“普通”をリストアップする

人が想定する普通はそれほど多くないような気がします。思いつくものを書き出してみましょう。

例)
・自立して、正社員として働く
・月~金、通勤ラッシュに揉まれて会社へ通う
・結婚して家庭を持つ
・健康
・毎日楽しく過ごす etc.

【参考】こちらの「幸福の合格条件」と通じるものがありそうです。
生きる意味について、私なりの『悩む力』を絞り出して考えてみました

②リストアップしたものを一つずつ評価する

例えば、こんな質問。

・それは心から望んでいること?
・目的は?
・それって大事?
・自分にとってそれは良いこと?悪いこと?
・本音は?

それでは、自問自答タイム、スタート!

自問自答タイム

③今の自分に合った“普通”を考える

体のつくりが異なる男女の“普通”は違います。
女子高生とマダムの“普通”は違います。
健康な人と病気の人の“普通”は違います。

普通ッテ、ナンデスカ……?

アナタノ普通、ワタシノ普通、違イマスカ?

チョット疲レテキタノハ、私ダケデスカ……?

2.理想と現実を区別する

理想と現実

さぁ、気を取り直して参りましょう。

実情を把握するために、1-①で挙げたリストを【できること】【できないこと】に分けていきます。

「こうなりたい」→「そのために頑張る」→「きっとできる!」という判断で即【できること】に分類しないように。

「そのために頑張る」は具体的に何か?
それはできるか? できないか?

現実的に実現可能かどうか、ここはちょっとシビアにいきましょう。「努力すればできる!」はナシで。

3.今できることを考える

「できることが何もない……。できないことだらけだ……」

そうなんですよね、病気を抱えた状態でできることは限られます。でも、ガッカリする必要はありません。

「今の段階はどうか?」「どうしたら“普通”に近づけるか?」を知ることで、これから進むべき道が見えてきます。

まずは病気を治すことが一番の課題になってくるかと思います。

「病気を治す」を対策に掲げてしてしまうと何をしたらいいかわからないので、できるだけ細かく具体的に分割。

例)
・朝起きられない → いつもより30分早く寝る
・入浴できない → タオルで身体を拭く
・まったく笑えない → 「ウイスキー」と言う(口角を上げる)

「できるようになりたいことは何か?」「どうやったらできるか?」を考えながら、無理のない範囲で一つずつ取り組んでいきましょう。

気が遠くなりますが、千里の道も一歩から、でございます。

もし挫折しそうになったら、最初に戻って“普通”を見直してみると、自分に合った答えが見えてくるでしょう。

 

自由への第一歩は「普通とは何か?」を問うこと

いかがでしたでしょうか。何か気持ちの変化はありましたか?

当たり前のことができなくて悲しくなったら、「普通って何ぞや?」と問う。

私にとってこの問いは、視野を広げるきっかけになりました。

一時は、“普通”という言葉に敏感になりすぎて「普通ってなんだよ?! 普通なんかクソくらえ!」と常にキレていました。でもそれって、何でも“普通”という枠に当てはめがちな自分への反抗だったんだと思います。思春期みたいで可愛いですね。

今でも、世間一般の“普通”はハードルが高くて無理ゲーだなぁと虚しくなることはしょっちゅうです。

でも、生き方に正解なんてないので、もっと自由に、自分の宇宙を広げていきたいと思います。

イメージに騙されず、自分が「いいね!」と思える場所を目指して。

よろしければ、ご一緒しませんか?

1 COMMENT

かおり

はじめまして

嫁姑関係で悩む嫁立場のものです。
同居して二ヶ月、完璧な姑相手に色々言われ続け気持ちが持たなくなってきました。この人がいなければ幸せなのにって一日に何度も思ってしまいます。同居するまではかっこいい主人とかわいい子供三人と趣味で充実した日々だったんです。今はやりたいこともできず、毎日へこむばかり…日々に追われ涙が出ない日はありません。周囲に話すと余計と自分を責めてしまい、気が楽になりません。このブログにあって今また涙がでるばかりで、やはり気持ちが晴れません。何だかわかりませんが、とにかく書きたくなって書いてしまいました。また記事読みに来ます。

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