いつまでも忘れられない過去の痛手はありますか?
「大切な人に裏切られた」
「取り返しのつかないことをしてしまった」
「もう人を信じられない」
自分にとって大切なことほど、つらい気持ちはずっと続きます。心の傷はズキズキ痛みます。
どうしたら、このつらい毎日から脱け出せるの……?!
心の傷がいつまでも痛む理由
あの日の苦い出来事。
いつまでもこの痛みが消えないのはなぜ?
それは、心に負った傷をグリグリいじっているからかもしれません。
転んでひざを擦りむいたときのことを思い出してください。まず、止血して、消毒して、絆創膏で傷口を保護します。
傷口がどうなったか気になっても、そこに爪を立ててグリグリすることはありませんよね。……あぁ、想像するだけで痛い。
今やってるのはそれと同じことなのかも。心の傷は体の傷と違って、つっついても血は流れないし、パカッと開いた傷口も見えません。でも、痛みは一緒。つついたら痛いのです。
今、あなたの心の痛みは?
自分で傷口をグリグリしていませんか?
私はしていました。いつでもどこでも傷口をほじほじ。そりゃ痛いはずだ。
でも、転んで擦りむいたひざの傷をえぐっている自分を想像したら、ちょっとは我慢できるようになりました。それだけで、心の痛みは激減したんです。
あなたが負った大きな傷の痛みを和らげるには?
もしかしたら、あなたが受けた心の傷はもっと大きなものかもしれません。
斬りつけられて引き裂かれてズタズタになった心。
もう手の施しようがないと思えるような状態。真っ赤な血がダラダラと流れて、いつまでも止まらない。
それならお医者さんに手当してもらわないといけません。大きな傷は縫わなきゃいけないかもしれない。手術が必要かもしれない。自分で何とかしようとせず、今すぐ助けてもらいましょう。
しばらくは痛いけれど、人間には自然治癒力というものがあるから大丈夫。それまでは我慢です。どんなに効果的な治療をしても、傷口をいじって広げれば痛みは長引いてしまいます。
痛くて痛くて我慢できないときは?
ダメージが大きければ大きいほど、傷が治るまでに時間がかかります。回復後に古傷がうずくこともあるでしょう。
それだけ大変な思いをしたんですもの。その傷を忘れることなんてできませんよね。当然のことです。
でも、そのときに傷口をいじったら、また痛みが出てしまいます。
だから、せめて軽~くツンツンする程度にしておきましょ?
痛かったり痒かったりするかもしれませんが、他のことをして何とか紛らわせましょう。心から楽しめなくても、傷をグリグリやって痛みを広げるよりはラクに過ごせると思います。
つらいけれど、今は忍耐のとき。
カサブタをはがすのは楽しいけど(私だけ?)、タイミングを間違えると痛いし血が出るからね。
傷口をさわって痛みをもっと大きくするか、ちょっとでも痛みを感じないように過ごすか。
どちらを選ぶか自分に問いかけてみてください。
我慢できたら自分を褒めてあげましょう。自分で褒められないときは、私が賛辞を贈ります。
オー! ワンダフル! スバラシイ!
頑張った人には、ハイ、ご褒美。
ニャーン、可愛い……。