今まで診察に遅刻したことはありますか?
連絡もせず何時間も遅れたり、すっぽかしたり……。
もちろん、調子が悪くて仕方なく、ということもあると思います。やむを得ない事情もあるでしょう。
そういうときは、早めに連絡を。
そして、くれぐれも、他にもたくさんの患者さんがいるということをお忘れなく。
一人はみんなのために、みんなは一人のために
なぜこんなことを偉そうに言うかといいますと、こんな記事がありまして。
連絡なしでの遅刻やすっぽかし、邪魔です、やめてください! | とりあえず俺と踊ろう(精神科医のブログ)
私の頭の片隅にずっと残っているんです。
精神科にかかっている人で、自らの遅刻癖に思い当たる人がいたら、その遅刻が他の人の診療の邪魔をしているということを自覚して、連絡を入れるように心がけて欲しい。
自分のことでいっぱいいっぱいになっているときは、病院に行くだけで死ぬ物狂い。他の患者さんの存在を考える余裕がありません。
でも、他の患者さんも自分と同じように、死ぬ物狂いで何とか病院に辿り着いて、先生の助けを待っているのかもしれない。
自分が「まだかな、まだかな」と待合室で長時間待っているように、他にも辛抱強く自分の番を待っている患者さんがいるんですよね。
人に迷惑かけた上、自分が損するだけだから
これは、ただ「ルールを守りましょう」というだけの話ではありません。
もう一つ、こちらも。
そんな電話を俺にしないでくれ | とりあえず俺と踊ろう(精神科医のブログ)
先の記事と同様、自分勝手な言動で診察のリズムを崩してしまうことは、患者にとってマイナスにしかなりません。
もし、自分が先生の立場だったとして……。
いつも遅刻は当たり前、診察をすっぽかすこともある患者さん。電話をしてきたと思ったら、受付で済むような内容。それにもかかわらず、自身の診察時には「なんでこんなに待たされるんですか?」と怒る。
こういう患者さんに、心づくしの診察ができるでしょうか。
もちろん、プロの先生方はそのような個人的な私情を持ち込むことはないでしょう。
でも、先生だって人間ですからね。
医師は、患者のワガママを聞き入れてくれる何でも屋さんではありません。
「医師が信頼できない」と嘆く前に自分の言動に落ち度はないか確認を。
うつ病患者の最低限のルール
これは医療機関での話に限りません。家族や友人関係でも共通すること。
うつ病だからって、何でも許されるわけではありません。
まぁ、多くの人は、相手のことを考えすぎて自分を責めてしまいがちですから、そのバランスが難しいんですけどね。
うつ病療養中の最低限のルールは、
- 約束を守る。
- 調子が悪いときはちゃんと連絡する。
これでおそらく大丈夫じゃないかなと。あとは、守れるかわからない約束はしない、ですかね。
自分の気持ちを大切に。相手の気持ちも忘れずに。
以上、自戒を込めた記事でした。