うつ病の経過パターン ― 治療期間と回復期を乗り切る秘訣

パナリの海でシュノーケリング

「いつになったら治るんだろう」
「全然回復を感じられない」

療養中、こんな不安に襲われることはありませんか?

うつ病には気分の波がつきもの。頭ではわかっているけど「良くなる」なんて全然思えない……。

そんな中で私の落ち込みを軽くしてくれたもの。それが、うつ病回復までの経過グラフでした。

今日は、自分自身の経験を振り返りながら作成した「うつ病急性期~リハビリ期までの経過イメージ」と共にお送りいたします。

回復を感じられなくなったとき、途方に暮れてしまったとき、思い出していただければ幸いです。

【追記】
このページは、私が双極Ⅱ型と診断される前に書いたものですが、うつ期の経過は共通する点がたくさんあります。どんなことにも「波がある」。この前提を覚えておくと、不安がちょっと和らぐのではないかなぁと思います。

うつ病急性期~リハビリ期までの経過

では、さっそくうつ病経過のイメージについて考えていきましょう。

うつ病の経過

これは、私の経験をもとに作成したうつ病経過のイメージ図です。ここでは急性期・回復期・リハビリ期と書きましたが、専門家によって呼び名はさまざまです。(「病初期」「前駆期」、「極期」「底期」、「再発予防期」「維持期」など)

重要なのは、うつ病治療開始後、症状が一直線に回復するのではないということ。

精神症状、身体症状、気分など、すべてに波があります。特に回復期の波は振り幅が大きいので、「せっかく症状がましになったと思ったのにズドーンと急落してしまった」と感じることがよくあります。

そんな浮き沈みを繰り返す中で、回復をまったく感じられないと絶望的な気分になります。それはもう地獄のような日々。つらいですよね……。

うつ病治療に最低限必要な期間は?

一般的に急性期は1~3か月と言われます。治療に必要な期間は人それぞれで、「最低○年は必要!」と断言することはできません。

ただ、先が見えず不安な毎日を過ごしていたときには、「わからない」と言われると絶望的になりました。もう治らないと宣告されたような気がして。何でもいいから目安がほしかったんですよね。

こればかりは個人差があるので、明確な数字を示すことはできません。薬がすぐに効く人もいれば、症状が落ち着くまでに長い時間がかかる人もいるでしょう。さらに、リハビリ期間も必要です。

また、再発が起こりやすいのもうつ病の特徴です。再発予防を前提に、無理のないペースで過ごしていきたいところです。療養期間が長引けば長引くほど、その年数が気になってしまいますが、人生全体を見据えて、焦らずじっくり向き合っていきたいですね。私もいつ調子を崩すかわかないので、病気とは一生付き合っていく覚悟でいます。

うつ病回復期を穏やかに過ごす秘訣は?

先のうつ病経過のイメージ図を作成する際、参考にさせていただいた精神科医のブログがあります。

うつ病 その8:回復期の過ごし方 | 精神科医天ちゃんの研究室

うつ病回復期の波を少しでも小さくするためにはどうしたらいいか? 天ちゃん先生はこう言います。

調子の良いとき=のとき、いかにがんばらないか!
天ちゃんは...波に乗らない! 図に乗らない! と表現して戒めています。

耳が痛いです。調子が良くなると、つい「少しでも前へ進まなければ!」とアレコレ手を出してしまうんですよねぇ。焦りが強いので仕方ないことではあるんですが。

波に乗らない! 図に乗らない! 頑張らない!

うつ病回復期のの合言葉ですね。

最後に

私自身うつ病と格闘する日々の中で、自分の現在地を把握することが全然できていませんでした。回復をまったく感じられず、落ち込むことばかりに目がいってしまうんです。

あなたもそんなとき、ありませんか?

もちろん、あなたと私はまったく同じではありません。でも、波の形は違っても、寄せては返す波の性質は変わらないはず。どんなにつらくても、その状態が永遠に続くことはないと私は確信しています(今だから言えることなんですけどね……)。

気分の波に押し流されて、希望の光を見失ってしまったとき、この記事のことを思い出していただければ幸いです。

波乗り上手なジョニーを目指して。

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