うつ療養中に貧乏ゆすりが止まらなかった理由

赤ちゃんの足
今より断然調子が悪かったときの話です。

その頃は、布団をかぶって一日中動けない状態からは脱していたものの、日中起きていることはまだ難しかったので、起きて、ちょっと座って、疲れたら、また横になる、というのをくり返していました。

そのとき気になっていたのが貧乏ゆすり。

やりたくないのに、勝手に足が動いてしまうのです。これまでそんなことはなかったのに。

あまりお行儀の良い行動ではないので、やめたい。だれど、止まらない。止められない。

必死に我慢して我慢して……止める。

でも、ちょっと気を緩めたら、トントントントン、すぐにビートを刻んでしまいます。

あまりに気になるので、精神科の主治医に聞いてみました。

これって何かのサイン?
もしかしてうつと関係あるの?

が、特にこれといった答えはなし。「あまり気にしすぎないように」とのことでした。

確かに、病的な感じはしないし、特に支障もない。

まぁ思うようにいかなくてもどかしい気持ちが表れてるのかな、癖が悪くなったのかしらね、ぐらいで流しておくことにしました。

 

これより後の話です。寛解にはほど遠いけれど、だいぶ回復してきたかなという頃合い。

ある薬を飲んだときに、足がそわそわして、歩かずにはいられない状態になりました。

これがまぁ何とも言えない不快感で、部屋の中をぐるぐるぐるぐる歩き回る。ほんとにもう、歩かずにはいられない! という感じで。

これは薬の副作用で、アカシジアというらしい。

薬をかえたら、ピタッと止まりました。

このときに思いました。この、自分ではどうにも止められない感じ、貧乏ゆすりも似たような感覚だったんだよなぁと。

薬の影響じゃなさそうだし、うつ症状とも直接は関係なさそう。でも、ただ癖が悪いということでもなさそう。

この頃には、貧乏ゆすりはだいぶましになっていました。

以前に比べて体調がましになっていることを思うと、やっぱり心身の調子と多少なりとも連動しているのかなと思いました。

でも、やっぱよくわからないなぁという感じ。

 

そんなこんなで、はや十年。今はもう貧乏ゆすりの癖はなくなりました。「あれは何だったんだろうな」とは思いつつも、あまり気にせず、ここまできました。

が、ついに答え(っぽいもの)が見つかりました。先日紹介した本を読んでいて、私が貧乏ゆすりをしていた理由はこれかもしれないと納得したのです。

原因として考えられるのは、睡眠不足と気分が不安定になること。

この状態を改善するために、脳は命令を出すそうです。

睡眠不足
→ 脳の働きが低下
→ 感覚器官を刺激して目覚めさせよと脳が命令
→ 体が動く

気分が不安定
→ リズム運動でセロトニンを増やせと脳が命令
→ 体が動く

これらが原因なのだとしたら、まさにその通り。

毎日うまく眠れなかったし、気分の波もありました。

体を動かす(貧乏ゆすりする)ことで、調子を整えようとしていた、というのはありそうです。

実際のところはよくわからないけれど、もし本当にそうだったとしたら、自分めっちゃ健気じゃんと思って、いとおしさがこみ上げてきました(自家発電で何とかしようとミニドラ的な子たちが奔走している絵を思い浮かべながら)。

脳や体の仕組みって、本当に面白いですね。もっといろいろ知りたくなりました。

けど、最近頭がボーッとしているので、まずは睡眠リズムを整えることを優先した方がよさそうです。

これを書いている今も、とても眠い。

今日こそ早く寝よう。

1 COMMENT

みっちぃ

休職中にリハビリ出社をした日の事。 その夜、息が苦しい、息の仕方がわからない。節々が痛い。眠れない、布団で横になっていると、逆にしんどい。座っていても、しんどい。 立って部屋の中を歩きまわっている状態が一番楽・・・という体験があります。
翌朝、睡眠薬を処方されました。リハビリ出社を中止したせいか、睡眠薬のせいか、症状はでなくなりましたが、復職はできなくなり退職となってしまいました。

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